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AMD,Phenomを12月に発表。45nm世代でも3コアCPUを投入へ
イベントの最後で10分程度語った土居氏 |
「AMD Phenom」ロゴ入り,土居氏私物のデイバッグ。セットのデイバッグに文字を入れられるサービス付きの靴を買ったときやってもらったそうだ。ちなみに「kd」は「kentaro doi」とのこと |
まず,肝心要の発売時期について。Phenomは2007年12月7日に発表されると一部で報じられているが,これを受けてのものかどうか,土居氏は「12月にぜひ期待していただきたい」と述べ,Phenomの12月発表を示唆。「Penryn」(ペンリン,開発コードネーム)世代となるIntelの次世代デスクトップ向けCPUは11月12日の発表が予告されているので,それから1か月前後遅れての登場となりそうだ。
また,トリプルコアPhenom(※開発コードネーム未公開)の後継として,2008年後半から出荷の始まる45nmプロセス世代でもトリプルコアのラインナップが用意されると明言された点もトピックといえるだろう。
もっとも,土居氏は併せて「このころになるとシングルコアCPUはなくなるのではないか」と述べていたので,その意味ではすっきりするのかもしれないが。
ところで,イベントの主役はPhenomではなく,“黒箱”ことBlack EditionのAthlon 64 X2である。動作倍率制限解除版「Athlon 64 X2 5000+/2.6GHz」の動作クロックを3.1GHzに引き上げて安定動作することをアピール。ベースクロックなど足回りをそのままに動作倍率だけ変更するという,比較的危険の少ないオーバークロックを「ファインチューニング」と呼び,そのメリットを訴求していた。
動作倍率制限解除版Athlon 64 X2 5000+については,4Gamerでもテストしているので,興味のある人はぜひチェックしてほしい。
最後に,ちょっと耳寄りな話を。日本AMDによれば,兄貴と並ぶ(?)ATI Radeonブランドのエヴァンジェリストも準備中とのことだ。いつごろ“実戦投入”されるのかはまだ分からないが,ATI Radeonのファンはお楽しみに。
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