連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第204回「告白」
で,そんなプロレスラーをもう10年続けているわけだけれども,さすがに10年もヤってると,業界について分かっちゃうこともあるわけ。正しくは再認識しちゃうというか。
業界に入る前に漠然と「そうじゃないかなー?」って思っていたことが,実際に入ってみて10年も経つと,「やっぱりそうだったのか!」という確信に変わっちゃうという。
あまりにも「やっぱり」過ぎて,いつしか私もプロレス業界の内側ではあんまり言わなくなってしまったんだけど,よくよく考えてみればこの連載を読んでいる人はプロレスに興味が無い人のほうが多いはずなのね。なので,あえて業界内では分かり切った,でも業界外の人にとってはまだハッキリとしていない,都市伝説ともいえる疑問に対する答えを,今ここに明かそうと思うわ。
これを白日にさらすことによって,私はプロレスというジャンルに謝らなければいけなくなるかもしれない。でもそうは言っても,今から興味を持ってもらえるかもしれない層の人達に,「アレってどっちなの?」的な疑問を胸に抱きながらプロレスというジャンルに接してほしくないわけよ。濁った眼でなく,もうすべてを知ったうえで楽しんでほしい。そういう願いを込めて,今から告白するわ。
ここだけの話。
プロレスラーの8割はゲイなの。
……ホラ,スッキリしたでしょ? 普通に考えてみなさい。パンツ一丁半裸以上全裸未満の筋肉ムキムキのおっさん達が,汗まみれになってバック取ったり抱き合ったりしているわけじゃない。そんなもん,ねえ。詮索するだけ野暮ってもんよ。
ただ,そのことについて誰もハッキリとは言及しないじゃない。だから,私がハッキリと言っておかないといけないかなって。8割って言ったけど,残りの2割もノーマルかといえばそんなことは決してないわ。どこかしら変態性は持ち合わせている,と断言してもいい。
だから,今後はそういう目でプロレスラーを性の対象として見ていただいても構わない。そうすることで,「なぜプロレスではロープに振られた時に返ってくるのか」「なぜ相手の技を受けるのか」とか,そういった些細な疑問に対して,理解しやすくなるから。
本当はいろいろな理由があるんだけど,それらを差し置いてとりあえず「変態だから」と言えば,納得していただけるようになるじゃない? 「なぜ肩を3秒つけなきゃいけないのか」「変態だから」「なぜ場外カウントは20秒なのか」「変態だから」……と,そういうことなのです。
プロレス都市伝説の話のキモは「前々から感付いてはいたけど,実際にその世界に入ってみたらやっぱりそうだった」ってところなわけ。どうぶつの森もそれと同じだと。そういうことなのね。
具体的に言いましょうか。そんなもんね,どうぶつの森の最新作ともあろうタイトルがね,面白くないわけがないのよ。今までのシリーズを遊んできた人にとっては,そんなことはもう分かり切ったこと。で,実際にヤってみたらやっぱり面白い。あったりまえでしょ。そういうこと。
もうね,携帯機向けとしてはニンテンドーDSの「おいでよ どうぶつの森」以来,シリーズとしてはWiiの「街へいこうよ どうぶつの森」以来なわけだけれども,正当進化にも程があるわ。
どの部分もストレートに,より面白くなっているの。そもそもこのゲイムって「スローライフを楽しむ」っていうコンセプトだけど,伝聞では面白さが伝わりにくいタイトルなの。化石が掘れるし虫が採れるし釣りもできる。でも,それを聞いたり見たり説明されたりしても,正直何が楽しいのかは分かりづらい。なのに,実際にプレイすると,ホントに面白い。
さらに今回は,スローライフに加えて,村の発展という,極めてゲイム的な目的も加わったわ。だから,どうしても「魔王を倒したい」とか「世界を救いたい」みたいに明確な目的があるゲイムじゃないとダメな人であっても,とりあえず目的の達成を目指して遊んでいけるのね。
さらに! 今作の凄いところは,追加されたそれらの要素ではなくて。そこら辺の要素が追加されているにもかかわらず,“どうぶつの森らしさ”がいささかも失われてないってところ。つまりはスローライフがベースにあるってこと。
想像なんだけど,きっとNINTENDO64のシリーズ第1作のときに,開発がスタートするにあたって,スタッフの方々は「で? これのどこが面白いの?」っていう自問自答を繰り返したんだと思うの。だって,面白味が説明しづらいんだもん。あらゆる娯楽の消費サイクルが早くなっているこの時代に,あえてのスローライフだもの。
でも,シリーズを重ねる間ずっと,言葉にしづらい面白さを磨き続け,プレイヤーの信頼を勝ち取って,ついには「どうぶつの森が面白くないわけがない」と,都内在住独身ゲイレスラーを盲信させるまで,よく押し切ったな……と心から尊敬するわ。
プレイしていて,ほぼ嫌な気持ちにならない,とても温かいゲイムだと思う。どうしても決まりきった言葉しか出てこないけど,誰にでも安心しておススメできる一本ね。とにかくヤってて心地がいい。
あと,女子が好きな系統のゲイムだから,モテるプレイもできるわよ。私は別に女子にモテたくないから基本的に釣り一本槍だけど,ここで可愛い服を自分でデザインしようもんならあなた。女子とあとは女子力が高い男子にモテること請け合いよ。単純に,コミュニケーションツールにもなるしね。そういう意味でもおススメ。
とまあこんな感じで,とびだせ どうぶつの森をちょこちょこプレイしている今日この頃ですが。この前紹介した「BRAVELY DEFAULT」略してブリーフをはじめ,ここ最近,面白いゲイムが間髪いれず登場しちゃって嬉しい悲鳴だわ。こうなってくると,もう年末に近付いてるんだなーと実感しちゃって,正真正銘の悲鳴よ。
ちなみに,この冬の私の注目タイトルは「三國志12」。PC版からPS3やWii U,PS Vitaへ移植されるにあたって,どのように調整してくるのか本気で楽しみにしいているわ。あとは「ファンタジーライフ」と「龍が如く5 夢、叶えし者」。それと,厳密には年末じゃないけどPSP版にするか3DS版にするかで迷っている「アンチェインブレイズ エクシヴ」や,PC版「トロピコ4 モダンタイムス」,そしてなんといってもWii U本体も買わなきゃだしね。
毎年のことではあるんだけど,年末は面白いゲイムが豊作だから,そういう意味じゃ楽しみで仕方がないわね。不安があるとすれば,何一つ予約してないってことくらいかしら。
果たして,Wii Uを予約せずに買おうとしているのって,ゲイマーとしてどうなのかしら。恍惚と不安。不安成分のほうが多め。ま,今さらじたばたしても仕方がないから,とりあえずはどうぶつの森ライフでも楽しもうかと思うわ。ぜひあなたも。私とすれちがうと男色タイツシャツをゲットできるよ! パンツはデザインできないのが残念。だいたい新宿かプロレス会場ですれちがえるよ! ではまた来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「SILENT HILL:DOWNPOUR」
PlayStation Vita:「地球防衛軍3 PORTABLE」
PSP:「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「とびだせ どうぶつの森」
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
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- 関連タイトル:
とびだせ どうぶつの森
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