連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第357回「継続することの尊さ」
前々回,前回と,ファミスタ リターンズについて語る語る詐欺をはたらいてきたものの,いざ語る段になってしまうと何を語ればいいのか分からないシンドローム。で,ここまで時間が経ってしまったら,もはや面白いとか何が素晴らしいとかっていうよりも,もはや生活の一部になってしまっているので,なおさら語りにくい。
これはアレだ,ずっと恋愛していて,いざ結婚して家族になってしまったら,没交渉になるっていうアレ。私は未婚のゲイだから実体験じゃないけど,私の周りの妻帯者には多いわよ。良くないと思うのよね,釣った魚にエサをやらない的なのは。
確かに,ずっと一緒にいるとテンションが落ちてくるのは分かるよ。でも,普段は口にしないまでも,一番近くで見ている存在であり続ける必要はあるんじゃないかな。恋愛でも仕事でも何でもそうなんだけど,新鮮でテンションが高い時期はいいのよ。気を張っていられるから。でも,一番大切で努力が必要なことって,継続することだからね。
「ヤンキーが犬を助けるといい人に見える理論」ってあるじゃない。私,あれは好きじゃないからね。二重の意味で。まず! ヤンキーが犬好きであっちゃいけないのか,と。因果関係は一つもない。
あ,「見た目で判断するな」というのとはちょっと違っていて。見た目で怖がられる格好をしてる以上,ヤンキーファッションをしているのが悪いの。よく「大人は俺達を見た目で判断する」的なグレ方をするドラマやら漫画やらがあるけどね,じゃあ言わせてもらうけど,見た目で判断されたくなきゃ,突飛なファッションをやめろ。こっちは見た目しか情報がないんだから。ヤンキーでも見た目的なアレは,自分で選んだ行動に対する結果ってやつだから,別にどうでもいいの。
でも,いくら強面の人でも,犬が好きかどうかは別問題。どんな見た目の人でも犬を愛する権利はある。必要なだけの偏見はあってもいいけど,必要以上に偏見を持つのはいかん。そういうこと。
まとめると,ヤンキーファッションな以上,怖がられるのも人が近付いてこないのも自己責任。そこにヤンキー側は文句を言うな。だからってヤンキーはすべからく犬が嫌いだというイメージは,ただの偏見。そう見るほうが悪い。だから,ヤンキーだろうが普通の見た目の人だろうが,犬を助けてもいいじゃないか。わざわざ議題にあげるな! 今ここで言及しておいてなんだけど。これが一つめ。
で,二つめは,よりこの理論の本質に迫っていて。そもそもこの理論のキモって「普段素行の悪い人がたまにいい行いをしたら,よりいい人に見える」って部分だと思うの。お気付きのとおり,それは違うわよね。効果としては認めるわよ。たまに意外性のある行動をすると効果的だってのは。
でもね,このケースに関してはダマされちゃダメ。たまに犬を助ける人よりも,いつも犬を助け続けている人のほうが,犬にとってはいい人に決まっているんだから。継続こそが力。惰性とはまた違っていてね。ルーチンワークに慣れている人は気付いたほうがいいかもしれないわね。ルーチンって恐ろしくて,ルーチンをこなしているだけで「自分は頑張ってる」って思い込んでしまいがちなのよ。
ルーチンワークをただこなしている人と,ルーチンワークの中でも考えながらヤってる人とでは,けっこうな差がついていくものなのね。それが別に自分の人生で重きを置いてないパートだったら,こなしていればいいわよ。
でも,趣味でも仕事でも恋愛でも,自分が大切にしているところをルーチンワークにしちゃ,もったいないと私は思うの。他人と明確な差がついてからでは遅いからね。第一,考えながらこだわって物事に取り組んでいたら,それなりに楽しいしね。
面白いのか? と聞かれてしまうと,「分からない」としか答えられない。ただね,とっかかりというか,目的があったときは文句なく楽しかったのよ。目的達成に近付いていくのが実感できるから。そりゃまあ面白いわよ。とにかくゲイムとして面白いの。
で,私が今回言及したいのは,それを超えたとき。まあ,ルーチンですよハッキリ言って。でも,ときめきがなくなったからといって,好きですらなくなったのか? というと,そういうわけでもない。
愛って突き詰めるとそういうもんなんだと思う。確かにときめきに恋い焦がれる瞬間は,人生において鮮烈ではあるわ。でもね,か細くても好きでい続ける,好きでい続けさせることも,愛の形なのよ。ファミスタ リターンズは,そういう作品なんだと思う。
恋する期間もあるし,慣れてもダラダラと好きでい続けられる。はっきりとした目的が失われても,プレイすればするだけ選手のレベルが上がって,時間と手間をかけた分の喜びを返してくれる。
そして,こういう人に私はなりたい。いや,ヤりたいゲイムをヤるっていう,ときめきも求めてるんだけどね。でも,こういうゲイムが身近にあるっていう喜びと感謝を,ごくたまーにでも述べてみたい。当たり前に過ぎている時間を当たり前だと思わず。当たり前のように過ごさせてもらえる環境に感謝しなきゃね。
そうやって私はリングの上でいつものように対戦相手のお尻を触り,毎試合毎試合同じようでいてまあまあ違うルーチンを考えながら仕事ができればいいなと思っとるわけです。
プロレスの興行を見終わったとき,見ていた人が笑顔になってくれれば,たとえ私がなんと思われてもいいのです。キスされた子供に泣き喚かれようが,ゲイレスラーにキスされる恋人を見てドン引きする女性がいようが,唇を奪われて目をまん丸にして怒るお年寄りがいようが。いい思い出をお届けできれば。
そういう仕事なんです。あくまで仕事なんです。決して趣味と実益とかそういうことじゃないんです。最近若いイケメンがお客さんに増えてきたなとか,そんなこと思ってもないです。仕事です。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション」「ウイニングイレブン 2016」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「プロ野球 ファミスタ リターンズ」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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