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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第517回「『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』を避けたままじゃなくて良かった」
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印刷2019/02/07 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第517回「『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』を避けたままじゃなくて良かった」

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著者近影
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 私,嫌われたくないんですよ

 いや,こういうスタイルの活動だから,嫌われてしまうのは仕方がないとは思っているの。だから嫌われるのは構わないんだけど,なるべく嫌われたくない。……わかるかしらこの絶妙な男心が。
 もう少し掘り下げてみましょうかね。ゲイレスラーだけに(←こういうとこね嫌われるの)。私,クセがあるキャラクターで活動しているうえに,そもそも人前に出る仕事をしているわけだから,先入観で嫌われることは現実としてあるのね。それは構わないの。ただ,嫌われるとしても余計な嫌われ方はしたくないな,と思っていて。
 世の中にいろんな種類の好き嫌いはあれど,私のことを知っている人の中で大ざっぱに好き嫌いを分けた場合,実際のところ“好きでも嫌いでもなくどうでもいい”が圧倒的に多いと思うの。現実として私は世の中にそんなに興味を持たれていない。
 そういう意味で言うと,好きでも嫌いでもハッキリとジャッジされたほうがいいわよね。私の起こした行動,私の発した言葉で判断されるわけだから。好きなら好き,嫌いなら嫌い,どうでもいいならどうでもいい,それならそれでいいの。
 ただ,私の活動範囲外で嫌われるのはちょっとイヤだな,と思うのね。私の商売,勝負する場所での好き嫌いはどちらでもいいんだけど,それ以外で嫌われることを望んでいないということなのね。そういうこともあって,私はこの連載では政治や宗教の話に踏み込みたくないのです。
 もちろん私だって人間だから,政治観,宗教観はあるわよ。ただ,それって押しつけたところで解決しない話なのですよ。いろんな人がいろんな観点を持っているジャンルだから。それによって,私のパフォーマンスだったり言葉だったりが変な受け取られ方をするのを望んでいないのです。

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 だから,私は「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」PC / PlayStation 4 / Xbox One)をプレイすることを避けてきたの。ほら,タイミング的に,ついつい実社会で起きていることとからめて筆をすべらせてしまいそうだったから。
 でも,プレイして思った。……あ,結局,面白そうっていう誘惑に勝てずプレイしたんだけどね。楽しませようという思いで作られたゲイムに,思想もなにもない,と。かつてはあったのよ。娯楽作品という体での映画だったり本だったりの思想作品が。いわゆるプロパガンダってやつなんだけど。
 もちろん,どんな作品だって人が作る以上,そこに込められる“想い”というものは生まれるわ。その“想い”が胸を打つ場合だってある。ただ,自分がどう思うかまでをその作品のせいにするのは違うと思うのですよ。
 要は,この作品にはこれこれこういう想いが込められて,それに触れてみて感動した。ただ,そこを踏まえたうえで自分はこう思う。と,ここまでできてはじめて作品と向き合ったことになるんじゃないか,と私は考えているわけ。何が言いたいかというと,あのままエースコンバット7を避けたままじゃなくて良かったな,と思ったわけなのです。

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 私,戦争が嫌いなのよ。好きな人はいないでしょうけど。ただ,だからといって戦争を描くエンターテイメント作品がこの世からなくなればいいとは思わない。それって,目をそらしているだけだから。戦争について考えることが戦争を避けるうえで大切なこと。遠ざけちゃダメなのよね。
 まあ,私の場合はシンプルに戦争のゲイムは殺すのも殺されるのも怖いから苦手というのはあるけども。だって,最近のゲイムはリアルなんだもん。怖いわよそりゃ。ただ,その観点からエースコンバット7を語るならば,表現的にリアルではあるものの,その表現に対する怖さは感じなかったわね。そもそも飛行機を操縦したことがないからリアルなのかどうか,厳密なところは分かんないけど。
 とにかく,プレイしていると飛行機を操縦している気になれるの。そして純粋に,コックピットから見える景色が楽しいわ。戦争を描いてはいるものの,そういう直接的な悲惨さは伝わってこない。おそらくだけど,作り手はそういう“想い”でこのゲイムを作ったわけではないんだと思う。
 もちろん,戦争の悲喜こもごも,捕虜の扱いだったり敵味方のあり方などはストーリーで描いているけども。直接のゲイム性では空を駆ける爽快感だったり,戦闘の緊迫感だったりを重視したかったんだと思う。敵ミサイルレーダーにロックオンされたら焦るもん。
 何より,敵味方が空で入り乱れるドッグファイトは緊迫感があるわよね。逆に,これはほとんどのゲイマーにとって,ゲイムじゃないと味わえない感覚。で,ここまで言ってきたことと違うじゃねえかと思われるかもしれないけど,空中戦においての殺った殺られたの緊迫感が楽しい。ここを楽しめるように作られているし,非日常だからこその体験がこのゲイムには詰め込まれているわ。
 ゲイムとしても,ストーリーは時間軸だったりの見せ方や展開が練られていて先が気になるし,戦果ポイントを使ってより強い戦闘機や兵装を開放するという目的だってあるからモチベーションも保ちやすい。ゲイムならではの異世界体験って意味で,とてもいいゲイムだと思うわ。オススメよ。興味があるならばやっといた方がいいタイトルの一つでしょうね。

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 というわけで,今週はエースコンバット7について書いてみました。単純にゲイムとして楽しいんですよ。国と国っていろいろあるんだなぁ,でも避けられるもんなら戦争は避けたいよなぁ。そう思った2月の頭でございました。
 ……うわ! もう1月が終わってた。こんなハイペースで今年も進んでいくと思ったらゾッとしたわ。幸い生きてるんだから,全力でダラダラ過ごして全力で楽しんで。全力で生きていきましょう。今年なんてすぐ終わっちゃうんだからね。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
Nintendo Switch:「タウンズメン
iOS:「龍が如く ONLINE

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の2月10日に三重・ボートレース津・ツッキードーム大会「奥田啓介地元凱旋!ドラマティックお伊勢参り!2019」を開催しますが,ディーノ選手は欠場中のため,現地にも足を運ばないそう。ちなみにディーノ選手は,前日9日の正午〜16:00に,DDTが経営する新宿・歌舞伎町の「プロレス&スポーツBarドロップキック」にて,アナログゲイムをプレイするそう。「久々にみんなでアナログゲイムで遊べるのが,普通に楽しみ」とのことでした。
  • 関連タイトル:

    エースコンバット7 スカイズ・アンノウン

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