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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第548回「TGS 2019を振り返る」
てなわけで,今回はTGS 2019の期間に私が思ったことを忖度なしでお届けしようかと。とは言っても,そんなに各ブースを回れたわけではないのよね。例年のごとく,4Gamerブースの動画配信に出演していたから。なので,その中から印象に残った部分を紹介しましょう。
「三國志14」
(PC / PlayStation 4)ヤバいことに,バレていたわ。この配信にはプロデューサーの越後谷和広氏が来てくれたんだけどね。私,以前この連載で「シンプルさを打ち出してきた三國志14には期待と共に不安がある」って感じのことを書いたのよ(関連記事)。
そのことを,誰かが越後谷さんに吹き込んだみたいで。君達には分からんだろうね。今からいろいろとお話をうかがおう思っている人に「記事読みましたよ」って言われたときの私の気持ちなど。そして私は忘れない。あの瞬間の越後谷さんの苦々しげなまなざしを。
って言いながらも,配信では「“シンプル”が独り歩きしている」というお話を聞けて,そして実機プレイでは私の不安が払しょくされることになったわ。
詳しくは動画のアーカイブを見てもらうとして,実機プレイの範囲内に限って言うならば,ヘタすりゃシリーズで一番面白いんじゃないかというくらいの面白そうっぷりを醸し出していたわ。
時間への気の配り方,土地への気の使い方,武将の使いこなし方,どれもが「三国志」の世界を再現できている気がする。とにかく,かなり面白そうだと言い切っていいわね。……いや,まだ油断はしないけどね!
「たべごろ!スーパーモンキーボール」
(PlayStation 4 / Nintendo Switch)プロデューサーの城崎雅夫氏がけっこうなイケメンだったので何とか唇を奪おうと努力したものの失敗。そして肝心のゲイムだけども,今作はパーティーゲイムとしてかなり面白い作りになっていたわね。
プレイ感覚が軽いのがいい。自分一人でプレイするのもいいけど,気軽なパーティーゲイムとして友達と遊ぶのがオススメ。キャラクターではなくステージを動かすという直感的な操作だから,技術とかそういう細かいこと抜きで楽しめるのが素敵。ノーマークだったけど,私の中で要チェックや!
「龍が如く7 光と闇の行方」
毎年,龍が如くスタジオからは4Gamer配信に横山昌義チーフプロデューサーが来てくれるんだけど,今年はその横山氏とプロデューサーの阪本寛之氏に来てもらったわ。
今回はいろいろと聞けたような聞けなかったような。というのも,TGS中に発表される情報について,配信の段階では口を滑らせてくれなかったのよね。チッ。
ただ,毎年私は横山さんに「自信のほどはどうか」を聞くようにしているの。だって情報だけで言えば,いつかは知ることができるからね。だとすると,視聴者に届けるべきは今年の龍が如くスタジオがどういう挑戦をしていて,現状でその手応えがどんなもんかって部分だと私は思っていて。
そういう意味ではちゃんといただきましたよ。「『龍が如く7』がシリーズで一番面白い」という言葉を。そして何気に主人公の春日一番,プロデューサーの阪本氏,そして私が42歳で同い年というのも重要な情報な気がしたわ。同年代に刺さるモノが多い予感。要チェックや!
「アーケードアーカイブス」
ゲイム芸人フジタ氏……まあ私の友人でもあるがゆえに,あえていつも呼んでいるフジフジと呼ばせてもらうけども。まあ,フジフジが急きょ出演してくれたわけ。
で,ゲイム芸人としての腕前を披露してもらったの。ホラ,今でこそプロゲイマーが生まれてきている環境だけど,フジフジはその前の時代からゲイムプレイで飯を食っているわけだから。
なので,そういう年季の入った凄みを見せつけてほしいと思って,「この人,凄いんですよ!」ってハードルを上げたのに,無事ハードルを越えないという。まあ,フジフジはカメラが回っているときは実力が出せないタイプだから……。
アーケードアーカイブスは1980〜1990年代を中心としたアーケードゲイムを移植して毎週発売しているブランドです! どのタイトルも824円でお得!
「SYNAPTIC DRIVE」
(PC / Nintendo Switch)ゲストに関 義一氏(YUNUO GAMES パブリッシングディレクター),見城こうじ氏(サウザンドゲームズ ゲームディレクター)を迎えての実機プレイ。
私的には不勉強ながら初見だったんだけど,私と一緒にMCとして出演していたこーすけさん(以下,こーちゃん)が「カスタムロボ」が好きでよくプレイしていたそうで,話が弾む弾む。いや,このゲイムとカスタムロボは直接関係ないんだけどね! まあ,似たようなコンセプトのゲイムだってことで察してほしいわね。
ゲイムとしてはいろいろなキャラクターと武器をカスタムして,1 vs. 1で戦うという対戦アクションゲイムよ。これがね,最初に持ったイメージよりもはるかに戦略的で,見城氏いわく「相手を追い込むゲイム」というのも納得できる脳汁系の作品だったわ。
これ,かなり深いゲイムだと思う。カスタムするロボ系のゲイムが好きな方はぜひ!
「龍が如く ONLINE」
(iOS / Android / PC)実は私が今,プライベートでプレイしているスマホゲイムの一つがこれなのよね。だから,知っている情報ばかりで逆に困ったわ。知っているテンションでゲイムに接すると,まだそのゲイムを知らない人に対して温度差が生まれちゃうからね。ただ,MCのこーちゃんがそこら辺をカバーしてくれた。
そして,この時間で一番私の印象に残っている情報は,これからの龍が如く ONLINEについて。ゲストで来てくれた佐藤大輔氏(後見人),ドラゴンマスク1号氏(推進担当)が言うには,「龍が如くシリーズ」のファンに対して,シリーズでは語り切れないストーリーを補完していく存在になるそうな。
そこまでストイックさが必要なタイトルではなく,純粋に物語のテキストが面白いので「龍が如く」ファンは今からでもプレイしたらいいと思うよ。
「ハンドレッドソウル」
(iOS / Android)実は私が今,プライベートでプレイしているスマホゲイムの一つがこれなのよね。ちなみに今,スマホゲイムは3タイトルプレイしていて,残りの一つは「ウイニングイレブン カードコレクション」。偶然にも遊んでいるスマホゲイムの3分の2を配信で取り上げることになったって情報でした。
で,このハンドレッドソウルってアクションRPGで,スマホとは思えないくらい綺麗なグラフィックスが売りのゲイム。あとは,あんまり声を大にしては言えないけども無料の範囲でガンガン遊べるのも魅力。
1ステージが1〜2分で終わるのもいいわね。ともかく,今年リリースされたオススメのスマホゲイムって意味で言えば,このハンドレッドソウルは相当面白いわよ。アクションゲイムが苦手でないならば,ダウンロードも無料なので試してみてはどうでしょうか。
「シェンムーIII」
(PC / PlayStation 4)なんとゲストにレジェンドクリエイター鈴木 裕氏をお迎えしてしまったのよ!
いやぁ,緊張したわ。私,「シェンムー」シリーズはプレイしたことがあるものの,最後まではたどり着けなかったクチなのよ。だから何を聞いたもんかと思ったんだけど。いや,面白そう。正解が一つではないっていうゲイムはまあまああるけど,どういう行動をとっても抱擁してくれるようなゲイムっていうのはこのシリーズだけなんじゃないかなって思えたわ。それくらい優しい雰囲気のゲイム。
いや,もちろん戦闘とかアクションシーンはあるんだろうけども。主人公がいて,周りにその世界を生きているモブキャラもいて。シェンムーで描かれている世界はかくも優しげなもので。実際にプレイしないと分かんないながら,楽しみにはなってきたわね。
配信でも,気付いたら緊張が解けていたわ。鈴木さんのお人柄のおかげか,シェンムーの磁場がそうさせたのか。また楽しみなタイトルがここに一つ。
「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」
(PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)シリーズ最新作。今年のTGSでは等身大フィギュアが話題を呼んだタイトルでもあるわ。間違いなくコーエーテクモゲームスのブースを引っ張った立役者でしょうな。
シリーズをプレイしている私から見ても,今作は新しく生まれ変わった感があるわね。ゲストの細井順三氏(プロデューサー),安彦信一氏(ディレクター)が「自由に作ることができた」と語っているように,「アトリエかくあるべし」にこだわらず,かつアトリエシリーズである強みを生かした新感覚の作品であると思う。
イメージの変わり具合では,歴代でも屈指じゃないかしら。それこそシミュレーションからRPGに変更したとき以来の。アトリエシリーズにおいての錬金術のありかたが新しくなった,と言えばシリーズ経験者にも興味持ってもらえるかしらね。ここも要チェックや!
というように,今年のTGSは私にとってとても実りのあるモノだったわ。4Gamer配信で携わったどのタイトルも,興味が深くなったんだもん。思えば,TGSってそういうお祭りだったわね。興味のあるタイトルはより興味深く。興味がなかったタイトルにも興味が生まれる。
新ハードの情報があったわけでもなく,業界を揺るがす新発表があったわけでもない今年のTGS。だけど,TGSの意義という点において,近年まれにみる充実した数日だった気がするわ。少なくとも私にとっては。
そう。形がどんなに変わっても,TGSってゲイムが好きな人のためのショウなんですよね。あらためてこれからのゲイムが楽しみになった日々でございました。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「eFootball ウイニングイレブン 2020」
Nintendo Switch:「Forager」
iOS:「龍が如く ONLINE」
iOS:「ハンドレッドソウル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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