連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第554回「後輩達から尊敬されたくて『マリオカート ツアー』を始めました」
理由は「あー今,私ゲイムヤってんなー」って思えるから。ゲイム機でのゲイムプレイって,電源を入れてゲイムに向き合う必要があるじゃない。スマホでプレイするゲイムだと,連絡が来たり調べモノがあったら検索したり,ほかの用事が割り込む余地があると思うのね。まあ,とは言ってもスマホのゲイムを否定するわけでもなく,それはそれ,これはこれとしてちゃんと割り切れてはいるけど。一口にゲイムと言っても,スマホのゲイムとコンシューマ用のゲイムとでは,私の中で求めているものが違うからね。
もっと言うと,コンシューマの中でも携帯ゲイム機と据え置きゲイム機とでは,またさらに求めているモノが違う。同じ場合もあるけど。ただ。それがそうも言ってられなくなったぞっていう話なんですよ今回お話したいのは。
でも,そこはさすがマリオカート。プロレスラーの後輩がやたらプレイしているのですよ。そしてマリオカート ツアートークでめちゃくちゃ盛り上がっている。
ここであらためて言うのもなんだけど……,ホラ……,私……,人望ないじゃない。まったくと言っていいほど。客観的に見て,別に嫌われているわけではないと思う(そう思いたい)んだけど,決して後輩から懐かれてはいないわけですよ。後輩から見たら,ただの職場の先輩。
まあね,仕方ないとは思うわ。とくに一緒にジムに通うでもなく,(私が酒を飲まないから)一緒に盃を酌み交わすでもなく。だから,ある程度の距離があってもそれは仕方がない。キャリアも年齢も離れているからね。「もちろん布袋寅泰の名前は知っているけど,あんまピンとこない」って言われたらショックですよねー。だから,まあ仕方ない。
……と思っていたのです。先週までは。
だが! なぜだ!? 若者のマリオカート ツアートークに! 私とほぼ同期の選手が混ざっているではありませんか! 大石真翔っていう選手なんですけど,これを読んでいる人は名前を覚えなくていいです。御年40歳,早生まれだから41歳イヤーの大石さんが! 20代の若者と! 控室で! マリオカート ツアーの話で打ち解けていやがる! 大石さんも後輩とジム一緒に行ってるとかないはず! 酒も飲めないから盃を交わしていない……はず! 条件は私と同じ!
でも! なんで!? 私が控室の隅っこで体育座りしながら食べログで夕飯を探していて,ほぼ同期の大石さんは若者と戯れているの!? 同じスマホでの時間潰しでも,何この差!? どちらかというとゲイムは私のテリトリーのはずなのに! しかも大石さん,大人ぶってゴールドパスに加入した自慢までしてるし! 月額550円で謎の尊敬を集めやがって! 何が「大人だし,楽しめるんだったらゴールドパスくらいはね」だ!
それを言ったら私は今までどれだけ「ウイニングイレブン カードコレクション」(iOS / Android)につぎ込んできたと思ってんだ! 若者達! ここにいますよ! そこにいるおっさんよりはるかにゲイムに対する消費をいとわない大人が! 金額を言ったらたぶん若者に引かれるから言わないけど!
……まぶしかったよね。大石さんが。悔しいことに,ああなりたい,若者から尊敬される大人になりたいって思ったよね。で,速攻ダウンロードしたよね。マリオカート ツアー。
で,冒頭の話に戻るんですが。果たしてマリオカート ツアーはマリオカートなのか。プラットフォームごとに求められるモノが少しずつ異なっているこのご時世,マリオカート ツアーはマリオカートでいられるのか?
ケツ論を言うとね。マリオカートだったのですよ。しかもちょっとビックリするくらいのレベルで。や,それが良い悪いって話じゃないのよ。今までコントローラであんだけ多くのボタンやスティックでカートを操ってたのは何だったのか。
もちろん,全部が全部同じじゃないわよ。ただ,スマホのタッチパネルでの簡単操作でマリオカートが再現できている。いや,この場合は再現って表現じゃないのかもしれないわね。スマホでプレイできるマリオカートとして完成させている。
なので,もし私のように「ホントにマリオカートなの?」って不安があってプレイしていない人がいるならば,ぜひプレイしたほうがいいわ。これが基本プレイ料金無料でプレイできる時代ですよ。プレイヤーサイドにとっては本当に歓ゲイすべき時代とも言えるんでしょうけど。作り手ないし提供側にとっては恐ろしい時代でしょうね。
収益を上げられる作品とそうでない作品の違いって何だろう。基本プレイ料金無料ってことは,逆の立場で言うと基本タダ働きってことにもなりかねないわけよね。そのうえでどうやれば,どういう遊ばせ方をすればお金を払ってもらえるのかを考えながら作らなきゃいけない。面白い作品を作って適正価格で売るってだけの時代じゃなくなったわけで。
ゲイムに関してはプレイヤーでもあり,ジャンルは別だけど提供側の仕事にも就いている私の立場からすると,他人事ながら大変だなあと思うわ。こうやって基本プレイ料金無料でゲイムが楽しめるってのは,もはや当たり前になりつつあるけど,私としては感謝を忘れないでおこうと思うわ。
ゲイムを作ってくれてありがとう。全部が全部にお金を払うことはできないけれど,ちょっと長くプレイさせてもらったゲイムにはささやかながら貢献していきたいな,と思いました。それこそ後輩に尊敬される程度には。
というわけで,今週はマリオカート ツアーを始めましたってお話でした。でも,後輩達(と大石おじさん)の進行レベルが思ったよりも高く,まだ会話の輪には入っていけない状況です。一番カッコいい,尊敬を勝ち取る会話の入り方をシミュレートしつつ今週はこの辺で。
今のところ,「(通りかかった横で見て)あ,そこショートカットできるよ」がカッコいい一位。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「トロピコ 6」
Nintendo Switch:「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」
iOS:「龍が如く ONLINE」
iOS:「ハンドレッドソウル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
iOS:「マリオカート ツアー」
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