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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第724回「自分の人生の主人公は自分しかいない」
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印刷2023/03/02 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第724回「自分の人生の主人公は自分しかいない」

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著者近影
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 この連載で何度も言ってるんだけど,「自分の人生の主人公は自分しかいない」んですよね。自分からの視点でしか,人生は体験できない。そういう人達が集まって世の中は形成されているんですよ。
 子供の頃は,自分が主人公だから自分勝手な行動や言動を自然とできていた。基本的には,自分だけは死なないと思っている。いや,分かんないけどね。これは壮大なドッキリで,本当は私が知ったことのすべてには嘘が混じっていて,私が死ぬまでみんなが私をだますために演技しているだけなのかもしれない。何が目的なのかは不明だけど。でも,どうやらそうではなさそう。
 おそらく私はいつか死ぬし,そのいつかがいつやってくるかも現時点では分からない。病気か事故か,災害に巻き込まれるか。本当に分からない。そして,それはこの世にいるだいたいのみんなが同じ。みんなが自分の人生を生きているんですよこの世の中はその集合体です
 で,最近はそのおかげで衝突が生まれています。主にSNSの発達と浸透によって。実際は最近になって始まったことではないんだけども,最近になっても減らないって話ですね。いわゆるSNSにおける誹謗中傷の話なんだけど。以下,ただの私の見解です。個々人が集まって成立しているこの世の中を簡略化したのがSNSだと思うんですね。ただ,存在感のバランスまでは反映されないから,いびつになっているのかなーって
 例えばめちゃくちゃ原理的なことを言えば,世の中平等なんですよ。ただ,そこには年長者を敬うという文化だったり,今まで世の中に対して成し遂げた実績だったり,社会での肩書きだったり,もっとシンプルに言えば人柄だったり,知名度だったりが複雑に絡み合って,社会に対する存在感が形成されていくわけです。
 具体的な例で言うと,例えば市長さんはなんか偉い人,みたいな認識があるのって,そういうことだと思うんですね。こと日本においては法の下ではどんな人も平等なはずなのに,なんとなくの上下が生まれている。でも,SNSってその上下が無い……わけではないけど,少なくとも上下関係が薄い世界なんですよ。どっちが正しいとかそういう話じゃないです。有名な人も,有名でない人も立場が同じ。どちらも一つのアカウントにしか過ぎない。だから自分の意見を直接ぶつけられるんですね。

 私,男色ディーノは一応,プロレスラーです。別に取り立てて有名ではないんですけど,好きでいてくれる人がある程度はいる状況です。ただ,世の中に私を知らない人は多い。そんな人が私を見て「誰だよwバカじゃないのw」とSNSで発信できる。それって本音だと思うんです。自分が思ったことを発信しているだけの話なのですよ。まあ,知らないおっさんがリングでケツを出しているわけだから,そう思うのも仕方がない。
 ただ,私からしてみるとそういう意見を文字で目にしてしまうと傷ついてしまうわけです。そして私を好きな人が,そういう意見に反発して意見をぶつけて,そこから言い合いが始まったりしてしまうのですね。これ,誰が悪いんだろうか。
 私は私の仕事をしているだけ,たまたま見た人は見て思ったことを素直に書いただけ,私のことを好きな人はその意見に反発しただけ。でもみんながちょっとずつ損をしている。
 あ,実際に上記のような事件が具体的にあったわけではありません。ただの例です。でも,ありそうな話でしょ? 現実の社会だったらそこまで起こる話ではないし,私に直接言ってきたのであれば言い返しようもあるけれど。SNSだからこそ頻繁に起こるトラブルなんですよね。
 これ,社会がこの図式に慣れることはあるんだろうか。私は基本,クレーム等は気にしない性格だし,そもそも「SNSはただのツール」と思っているんだけど。実際に影響力があるわけだし,SNSに対する熱量が人それぞれで違うから,ここの認識がなんとなくそろうまでもう少し時間がかかるんだろうねえ。私の考え方としては,SNS自体は無くならないし,そうなると「批判という形で相手を攻撃してもいい」という風潮もなくならない。だとしたらSNSとの付き合い方をうまく管理したほうがいい,というケツ論に至ってここ5年くらい過ごしております。正解が分からん話で恐縮だけど。

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 少し話が逸れたものの,今週は「OCTOPATH TRAVELER II」PC / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch)についてです。細かく言うと体験版の話です。8人の主人公がいる本作ですが,その8人の人生が絡み合うってストーリーです。8人には8人の違った個性があって,それはそのままプレイ感覚の微妙な違いにもつながってきます。その違いがことごとく面白いのですね。あえてそう表現してるんだろうけど古のスクウェア作品っぽいRPG……っていうのが前作の話。

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 ただ,そういうのって本作でもあまり変わってないんじゃないか? というのが率直な印象だったんですね。だから私は今回,体験版から入ってみたわけです。いい時代だねえ。体験版では3時間まで自由に遊べて,気に入れば製品版にも引き継ぎができるという仕様。で,ケツ論としては。製品版を買うことに決めました。前作と変わっていないと言えば変わっていないんだけど,じゃあだから面白くないのか? と言われればそんなことは決してなく。グラフィックスもなんだかきれいになってるしね。ゲイムって面白いことが正義なわけじゃん? そういう意味では正当な続編だなって思ったんですよ。
 私的に感じていた前作の良さって,ぶっちゃけ色んな人の正義と生き方が交錯するってところだから,キャラクターが変わればまた別の正義と生き方が生まれるわけで。その追体験が楽しい以上,プレイしない理由はないなというケツ論に達したわけですね。
 そんなわけで,OCTOPATH TRAVELER II,ひとまずは体験版をオススメしたいです。

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 体験版からプレイする人生,直接製品版から入る人生,見送る人生。どれもあなたの人生。主人公であるあなたが決めないとね。ただ,このゲイムは楽しいよってことは伝えたいと思います。ではまた来週。今週はどんな人生を送ろうかな。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2023
Nintendo Switch:「スプラトゥーン3
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,3月4日(土)17:00より神奈川・横浜ラジアントホール大会「DDT YOKOHAMA Unlimited Vol.2」を,翌5日(日)13:00より長野・長野市芸術館アクトスペース大会「Judgement2023 TOUR in NAGANO」を開催します。ディーノ選手は横浜大会でアイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤルに,長野大会では飯野“セクシー”雄貴選手,伊橋剛太選手とのタッグで彰人選手&中村圭吾選手&須見和馬選手と対戦予定です。ディーノ選手は長野大会で「地元の英雄,大鷲さんを男にする」とのこと。
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