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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第758回「アーリーアクセス権って,思ったより優越感が味わえる」
という話は置いといて,私こと男色ディーノはプロレスラーが本業なのだけれど,プロレスって世界はお客さんにリング上での戦いを見てもらって,お金をもらう業種なわけです。いわゆるエンターテインメント業なんですね。でも,そう考えたらエンタメ業ってのもサービスだと言えなくもないわけです。払ったお金の分だけ,モノではない何かを得てもらうのだから,サービス業でもある。形がないわけですし。
で,自分のサービス,つまり相手に尽くすものってなんだろうなと思ったときに,やはり他人にはない人間性だと思ったのですよ。ホラ,ベタだけど人ってそれぞれ違うじゃん? 他人との違いを商品にして,晒して見てもらうってのが私のプロレスラーとしてのサービスなわけです。
まあ,私のことは置いとくとしても,形がないってのがサービスのミソなんじゃないかと思うのです。形がないってことは,逆説的に言えばどんな形でもいいってことで,どういう方法でお客さんに尽くすかが売り物としてのサービスの違いなんですね。
……ちょっとわけが分かんなくなってきたので,シンプルに言います。ゲイム業界も,時間をサービスにしてるケースが増えてきたってことが言いたいんです。いわゆるアーリーアクセス権。予約したら,発売日より数日早くプレイできますよっていう権利ですね。
今週紹介するのは「EA Sports UFC 5」(PS5 / Xbox Series X|S)です。この記事が出ているであろう木曜日にはあまり意味ないんだけど,私は事前予約してデラックス エディションを買って,発売日(10月26日)よりも早く「UFC 5」をプレイしてるんです。アーリーアクセス権って,思ったより優越感が味わえるもんですね。いや,これサービスとして全然アリなのかもしれない。だから,実際に多くのゲイムがヤってるんだろうけども。
というわけで,UFCの新作をプレイしています。相変わらず面白いですね。ゲイム開始直後に流血シーンから始まるってのもいい。いや,私にそういうスプラッター趣味があるからではなく。このゲイムのいいところって,人間が人間を殴ったり蹴ったりしたら血が出ることもあるんだよってことを,隠さずに表現しているところなんです。まあ,ゲイムではなく格闘技全般に言えることでもあるんだけど。
殴られると痛いじゃん。瞼を切ったら痛いじゃん。血が出ると痛いじゃん。人が人を殴るって,そういうことなんです。だから,プロしかやっちゃいけないんですよ。職業として許された人が上がるのがリング(金網)ですから。なので,人間の身体が傷つく様がリアルなのは,このゲイムの長所だと私は捉えています。
あと,最新作のゲイムという点で述べると,やっぱり面白いんだけど,前作との違いがハッキリとは分かりません。ここはしっかりと伝えないといけないかなと思います。前作をしっかりとブラッシュアップした作品って感じですかね。まあ,スポーツゲイムあるあるだけど。最新のUFCを楽しめるってことが,この作品のサービスなんでしょう。
そういう意味で言うと,最新作だから何か新しいものが生まれてるって感じではないです。ご購入の際の参考にしていただければと。ただね,目新しさはないけども,それって逆に言うと完成してるってことでもあります。私的には,前作「UFC 4」でこのジャンルのゲイムは完成した感がありますね。
ただ,それで十分なんです。「高いお金を払ってまで最新作を買うか?」っていう問いに,私としては絶対的なおススメはできません。前作から劇的に変わったわけではないから。ただ,前作をプレイしてない人にはおススメできます。ある種,このジャンルの完成品と言ってもいいでしょうからね。
というわけで,今週は「UFC 5」を発売日の前に楽しんじゃいましたっていうお話でした。いや,繰り返すけど面白いですよ。ついついずっとプレイできてしまうし,何も考えずにただ戦うこともできてしまう。いや,マジで興味ある人は遊んでみてほしい。ストレス発散できるゲイムの最高峰だと私は思ってますので。あ,血が苦手でなければね。そんな感じでまた来週,お会いしましょう。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2024」
PlayStation 5:「EA Sports UFC 5」
Nintendo Switch:「Vampire Survivors」
Nintendo Switch:「ピクミン4」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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EA Sports UFC 5
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