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インディーズゲームの小部屋:Room#658「Spiritfarer」
今週発売される新型ゲーム機を1つも買えそうにない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第658回は,Thunder Lotus Gamesの「Spiritfarer」を紹介する。本作は,故人の魂を船に乗せて旅をしながら,彼らが心穏やかに次の世界に旅立てるよう手助けするというアドベンチャーゲームだ。おかしい,今頃は新しいゲーム機の置き場に頭を悩ませているはずだったのに……。
主人公の少女ステラは,死者の魂を運ぶ船の船頭にして,彼らの心残りを取り除いて死後の世界に旅立たせてあげる“スピリットフェアラー”と呼ばれる存在だ。前任者であるカロンから,その役割を引き継いだステラは,一面の海に覆われた世界を船で巡りながら,さまざまな魂と出会い,彼らの最後の願いを叶える手助けをしていく。
ステラが乗る船は移動手段であると同時に,魂となった人々の生活の場でもあり,さまざまな施設を作って改良できるのが大きな特徴だ。客室やキッチンだけでなく,畑や製材所,風車小屋など,船の上とは思えないほど多彩な施設を積み上げるように建設できるのが面白く,手狭になってきたら船を改造して大きくすることもできる。
乗客である死者達は,魂だけの存在となってからも生前と同じように食事をしたり,自分だけの部屋を欲しがったりする。おまけに食べ物の好みなどにもうるさく,あれこれ注文をつけてくるので,それに応えてあげるのもステラの仕事の1つだ。食事の用意をするのはもちろん,彼らが希望する場所に連れて行ってあげるなど小まめに世話を焼いて,彼らとの関係を築いていこう。
船は地図上で行く先を指定すると自動的に航行するが,到着までしばらく時間がかかるので,そのあいだに船の上でできる仕事をこなしていくのが本作の基本。畑の作物に水をやったり,製材所で木材を加工したり,釣りをしたりと,スピリットフェアラーのやるべきことは多い。資材が足りなくなってきたら,どこかの小島に上陸して木材や鉱石などを集める必要もある。
しかし,乗客達もただわがままを言うだけでなく,対応する施設があれば,それぞれに得意とする仕事を手伝ってくれるなど,憎めない性格の持ち主ばかり。一緒に過ごすうちにだんだん愛着が湧いてきて,やがて訪れるお別れのときにはしんみりとした気持ちにさせられるだろう。カラフルで優しい世界観も魅力的で,自分のペースでゆったりと遊べる,心温かいゲームに仕上がっている。
Steamでは,そんな本作のPC向けのデモ版が公開されているほか,製品版が3090円で発売中。また,PlayStation 4,Nintendo Switch,Xbox One版も各ストアで販売されているので,興味を持った人はぜひどうぞ。オススメです。
■「Spiritfarer」公式サイト
https://thunderlotusgames.com/spiritfarer/- 関連タイトル:
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(C)2020 Thunder Lotus.
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