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インディーズゲームの小部屋:Room#706「Nuclear Blaze」
北海道日本ハムファイターズの監督に就任した,新庄剛志新監督の活躍が今から楽しみで仕方ない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第706回は,Deepnight Gamesの「Nuclear Blaze」を紹介する。本作は,消防士となって謎の巨大施設で消火活動を行うアクションゲームだ。現役時代からのファンとして,新庄監督にはプロ野球をさらに盛り上げてくれることを期待します! でも,阪神タイガースの監督じゃなかったことに,少しホッとしているのは内緒です……。
本作のストーリーは,森林火災の消火に出動した消防士が森の中で謎の施設を発見し,その調査と消火活動に乗り出すというもの。開発元のDeepnight Gamesは,ローグライクとメトロイドヴァニアを組み合わせた人気作「Dead Cells」の開発者であるセバスチャン・ベナール氏が立ち上げたソロスタジオで,本作は48時間で1人でゲームを制作する(チーム部門もある)ゲームジャム「Ludum Dare」で生まれたゲームを,さらにブラッシュアップしたものだ。
基本的なゲーム内容は,主人公の消防士を操作し,次々と燃え広がる火災を消化しながら施設内を進んでいくというもの。プレイのたびにマップが変化する「Dead Cells」とは異なり,本作は一本道のシンプルなアクションゲームだが,ゲームを進めると自分に水をかけて身を守ったり,ローリングで危険を回避したりと,少しずつできるアクションが増えていく。
施設内はあちこちで火の手が上がっており,すべて消化しなければ次のエリアに進むことができない。ぐずぐずしていると火はどんどん燃え広がり,手に負えなくなってしまうので,手早くホースで水をかけて鎮火したいところだ。しかし,放水できる水の量には限りがあるので,水が足りなくなってきたら施設内にある給水設備で補給しなくてはならない。考えなしに突き進むと,前後を火に囲まれて戻れなくなるので注意しよう。
また,消火活動中に突然天井が崩落したり,扉を開けた途端に炎が噴き出すバックドラフト現象が発生したりといったお約束のアクシデントも発生するので,探索中は少しも気を抜けない。効率的に火を消し止めるためには,施設内のスプリンクラーをうまく利用し,バルブを閉めて炎が噴き出しているパイプを鎮火させるなど,火災の原因となっているものを取り除いてやる必要もある。
本作はもともと,消防士が大好きな3歳の息子のために作り始めたということで,子供でも楽しめるキッズモードが搭載されているのも特徴の1つ。このモードでは,火に触れてもダメージを受けず,水が無限に使えるうえに自動的に火に向かって放水する。ステージも専用に用意され,火を消しながら逃げ遅れた猫を救出するという内容になっているので,小さな子供と一緒に遊ぶのにもぴったりだ。
レスポンスのいい操作感と,程良くスリリングなゲーム性のおかげで,気づけば大人でも夢中になってしまう本作。通常モードも2〜3時間でクリアできるボリュームなので,休日に軽く遊べるゲームを探している人はぜひどうぞ。そんな本作はSteamにて,1010円で発売中だ。
■「Nuclear Blaze」公式サイト
https://deepnight.net/nuclear-blaze/- 関連タイトル:
Nuclear Blaze
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