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[TAIPEI2008#02]FPS&RTSでなく,FPS vs. RTSだった。UserJoyブースで「Field of Honor」に再会
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印刷2008/01/25 15:32

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[TAIPEI2008#02]FPS&RTSでなく,FPS vs. RTSだった。UserJoyブースで「Field of Honor」に再会

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 昨年は得意の三国志(誌)モノと「Angel Love Online」の展示で溢れかえっていたUserJoyブースだが,今年はうって変わってシリアスな雰囲気が基調をなしている。旧正月向けにふさわしい「搓麻將」や,相変わらずの販売コーナーを除けば,今年の主人公は一見TPS(三人称視点シューティング)の「Field of Honor」(決地戦将Online)なのである。ぱっと見Unrealシリーズに似た,きちんと当世風の画面表現の作品であり,若い男性を中心に多くの来場者によって,人だかりができている。
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 そうか,これがField of Honorなのか,けっこうすごいぞ,などと感心しつつ,初めてこの作品の情報が出てきた昨年のChinaJoyを思い出してみる。タダのTPSではなかったはずだぞ? と。

 余談だがChinaJoy 2007のThe 9ブースでこの作品のムービーを見,その概要説明を読んだとき,私は困り果てた憶えがある。まるで意味が分からなかったのだ。あのとき,元の英文をほぼ忠実に訳出して載せた文はこんな調子だ。

「Field of Honor」は,北京のGameWorld(格美時空)が3年の期間をかけて開発したMMOリアルタイムストラテジー&シューティング。3015年の世界を舞台に,地球人と異星人の戦いを描いた作品で,ChinaJoy開幕三日前の7月9日に,The9によるパブリッシングが発表されたばかりである。


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 設定年代が3019年と微妙に変更されたこと以外,一点も間違っていないのだが,やにわに「リアルタイムストラテジー&シューティング」と言われたって,イメージできるハズがない。時間帯を変えて何度もブースを訪れ,聞く相手を変えてこの作品について探ろうとしたのだが,スタッフでさえ「私達も,展示すると昨晩聞かされたばかりなんです」と答える始末だった。

 そんな因縁の相手が,いま私の目の前で動いている。そして,さっそくUserJoyのブーススタッフに聞いてみた答えが,FPS vs. RTSだったのだ。いや,TPSもひっくるめてFPSと呼んじゃうのは中国/韓国メーカーの常だから,そこは別にいいのですが……。

 Field of Honorの舞台ははるかな未来。地球の資源を使い果たした人類が,ほかの惑星に資源を求めて分け入ったところ,そこには高度な知能を持つ「蟲」(むし)がいて,戦闘状態に突入する……。そんな設定を持つオンラインゲームである本作は,二人までの蟲側プレイヤーから見たとき,さまざまな蟲の卵を孵して,襲い来る人間達を撃退するRTSだ。一方,6人まで参加できる人間側プレイヤーは同じ場面をTPSとしてプレイし,目の前に迫り来る蟲達を撃ち殺しまくるのである。
 RTSにおけるグラフィックス表現の進化を,「ズームアップするとFPS並みの画面」などと言い慣わすが,本当にくっついてしまうとは恐れ入った。実際,会場では2グループ=8人+8人の来場者が,蟲側と人間側に分かれてドンパチもしくはチマチマと戦っているのである。

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 蟲側ユニットには何十種類ものバリエーションがあるのに対し,人間側はすべて軍人で兵科設定はなく,携行する兵器の選択が戦い方を決める。武器は現状で10種類ほど用意されているそうだ。多くの戦いを経ることで自キャラは強くなっていき,人間側の場合,それは軍隊での階級が上がることで示される。ちなみに,試遊台でプレイしてみたときの「上等兵」では,ポイズンガンとロケット砲が使用可能だった。いずれも重火器であるせいか,自キャラの動きはFPS/TPSとしてはもっさりしていて,おまけに射撃間隔もかなり空く。

今回話を聞かせてくれた,許 双林さん(左)と郭 宜■(王へんに「宣」)さん
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 蟲側は2グループで4人しかいないので,今回はプレイできなかったのだが,一度人間側でプレイしたフィールドを,蟲側で俯瞰的に眺めると,これが実に面白い。
 TPSで移動時に自分が迷った分かれ道や,土地の起伏で出来る死角を,今度は意図的に利用する側に回るわけだ。画面を見ていても,上り坂でもたつく人間プレイヤーが敵ユニットとして確認でき,「稜線を超えた瞬間を狙って大群で待ち伏せさせるといいのでは?」とか,「先に少数のユニットで牽制/陽動して,包囲に持ち込めないかな?」などと,小部隊戦術としては基本中の基本でありながら,普通のRTSでは利用できない,彼我の視点差を生かしたプレイが楽しめそうである。

 1月5日に台湾で正式サービスが始まった本作は,アイテム課金制で運営されており,人間側では強力な銃や弾,蟲側だと強力な蟲の卵や,HP回復アイテムである「血」,ユニットの移動スピードをアップさせるアイテムなどが販売されているそうだ。
 SF設定ではあるが,対戦ゲームならではの硬派な戦術性を備えた,実に興味深いシステムの作品といえよう。

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  • 関連タイトル:

    Field of Honor

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