ニュース
[G★2007#10]「カウンターストライクオンライン」のオンラインたるゆえんとは?
この発表の冒頭で祝辞を披露したネクソンジャパン代表取締役のDavid Lee氏は,「1999年,個人的に初めてCounter-Strikeのマルチプレイを試してからはゲームに完全に没入して,離婚の危機さえ迎えたことがある」と,いささかユーモラスな個人的エピソードを披露した。
さて会場では,Counter-Strikeの歴史が簡単におさらいされたあと,カウンターストライクオンラインに関する詳しい説明が行われ,そこではまず第一に,「Counter-Strikeの系譜を継承する」ことが強調された。具体的にいうと,例えばサウンドおよびアニメーション表現において,Counter-Strikeが持っていたバランス,言い換えればCounter-Strikeらしさを,受け継いでいくということだ。
一方,ゲーム展開上のバランス,例えば武器の強弱に関してもCounter-Strikeの流儀が維持される。例えばそれは,MP-5が中庸な武器で,M4A1カービンは信頼性が高く,AWP狙撃銃が最大の攻撃力を持つといったさまざななお約束のことだ。
では,そもそもCounter-Strikeをあらためてオンラインゲームとして開発する意義は,いったいどこにあるのだろうか。発表会での説明では,ランキングシステムの充実や,クラン戦の管理しやすさ,さまざまな追加コンテンツ,新しいゲームモードなどがカウンターストライクオンラインの意義として挙げられた。
そして,それらを支えるのが,固有のネットワークプレイシステムの構築だ。当面,韓国におけるネットワーク状況に合わせて,より多くの人が快適なプレイを楽しめるようにし,オンラインFPSプレイヤーのさらなる底辺拡大を図るのが狙いだという。そこには,ハッキングの防止に関する,抜本的な再開発も含まれている。
そんなカウンターストライクオンラインが海外でサービスされるときは,その地域の状況に合わせ,同様の最適化が図られるのだという。いささか抽象的で分かりづらいが,プレイ環境に左右されやすいパッケージソフトという形から脱却することにより,より多くの環境で快適なプレイが実現するという話だ。
カウンターストライクオンラインの意義としては先ほど,追加コンテンツや新しいシナリオもあると述べた。発表会ではその内容についても説明があったので,順に整理しておこう。
カウンターストライクオンラインで新しい武器を追加するに当たっては,すでに普及しているV1.6やCondition Zeroでの登場武器とのバランスが大きな課題となる。それを実現できる新武器として挙げられたのは,例えばFN SCAR,XM-8,MP7A1など,状況に合わせたパーツの組み替えや変形が特徴となる武器類だ。
また,USAS-12,VSK-94,QBB-95といった個性的な武器のほかに,ドラグノフSVD,K-1Aなども追加される。
プレイの構成要素として重要なマップについては,既存のCounter-Strikeシリーズのものをすべて継承したうえで,新規のものが2種類加わる。その一つである「DM_TUNNEL」は,比較的シンプルなデスマッチ専用屋内マップだ。対照的にもう一方の「CS_Camouflage」は,立体的なデザインに特徴のある屋外マップとなる。それ以外にも,新規のマップはいろいろ予定されているようだ。
このほか,プレイヤーが演ずる部隊/テロリスト集団の設定も大幅に拡充される。対テロ部隊としては,韓国の707特任隊や,日本のSATのほか,中国や台湾における同様の部隊が収録される予定になっている。
逆にテロリスト側としては,RBC(Red Beret Condottiere),ARA(Asian Red Army。アジア赤軍派),NLC(National Liberation Campaign。NLC民族解放運動),Vigilante Corpsなどが加わる。
新たなゲームモードとしては,チームデスマッチモード/デスマッチモード/BOT練習モードが追加され,Counter-Strikeの既存の各種MODも追加されていく予定とのこと。
また,地域別ランキング情報,クラン戦管理ツール,E-Sports活性化のための放送システムなども組み込まれる。
話題の中心が仕様説明となったため,華やかな絵柄がなくて恐縮なのだが,カウンターストライクオンラインが何を目指し,どういった工夫を取り入れているか,アウトラインが見えてきた。実際に動いている同作品をプレイし,これらの触れ込みがどのくらいうまく実現されているか,確かめられる日が待ち遠しい。
- 関連タイトル:
カウンターストライクオンライン
- この記事のURL:
Copyright (c) 2008 NEXON Korea & Valve Corporation, All Rights Reserved.
Valve, Counter-Strike and Counter-Strike Online are trademarks, registered trademarks, or applied trademarks of Valve Corporation.
- 【価格改定】カウンターストライク:ソース【日本語版】
- 価格:¥18,000円
- Software
- 発売日:2007/10/09
- ハーフライフ 2 オレンジボックス【日本語版】
- Software
- 発売日:2007/10/09