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[G★2008#22]「PRIUS Online」アニマとともに運命を求める旅に出よう
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プレイヤーは,ゲーム内で記憶を失った正体不明の少女と出会い,少女の記憶を取り戻す旅に出ます。アニマと呼ばれる少女は,植物と交感したり,巨大メカを召喚したりと不思議な力を持っています。いわゆる「ペット」とは違って戦闘などの指示を出したりすることはできず,無条件で助けてくれるわけでもないようですが。
ストーリー的にはシングルRPGのノリなので,プレイヤー全員がアニマを連れてうろうろしている世界はちょっと異様な雰囲気になりそうな気もしますが,うまく作れば萌えるゲームになる気がします。
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ということで,不思議な運命で出会ったアニマというのをみんなが連れていたら,ちょっと異様なのではと聞いてみたところ,「これはFive Star Storiesをイメージして作られたゲームなんですよ」と非常にぶっちゃけた話をしていただいた。
「プレイヤー」=「ヘッドライナー」 (戦士)
「アニマ」=「ファティマ」 (メカを操るパートナー)
「ガイガーズ」=「モーターヘッド」 (巨大メカ)
に対応させてみると,アニマというものが1個体だけの特別なものではなく,悲しい特性を持ったプレイヤーのパートナーなのだと分かる。まあ,これで納得できる人はアレなんだろうけど。
ゲームのオープニングを見てみよう。例によってハングル文字だらけなので,要所のみ訳らしきものを添えてみる。
最初に,動かない女性を抱えて歩く男性キャラクターが現れる。大きな樹の下に近付き,その樹が特別な樹であるような言葉に続き,シーンは違う時間に転換する。
記憶の一部を失い,小さな少女「アニマ」を連れたプレイヤーキャラクター。そのアニマとなんらかの絆があることは間違いないが,どういうものかは分からないといったNPCのセリフ。そして,失われた記憶を取り戻すために旅に出たらどうかと勧められる。
旅を続けるも記憶は戻らない。動物や精霊と心を通じ合わせるアニマの不思議な力。そして,二人に投げかけられる「失われた記憶をすべて取り戻したとき,再び悲劇に襲われる運命にある」との言葉。
場面は変わり,かつての樹の下で一人頽れるプレイヤー。そして,また場面は変わって仲よく月を見上げる二人。記憶を取り戻して何が起きても,何度でも繰り返す(?)から私はかまわないとのアニマのセリフでムービーは締められている。
これでだいたいの設定はなんとなく分かってもらえるのではないだろうか。記憶を失っていたのはアニマだけだと思っていたのだが,どうもプレイヤーの記憶も一部が失われているというのが正解のようだ。
ちなみに,PRIUSというのは,舞台となる星の名前である。
ゲームのチュートリアル部分では,アニマを連れたプレイヤーに対して,基本操作とともにストーリーの補足が行われる。ガイガーズの使い方や巨大モンスターとの戦闘などもあり,退屈なチュートリアルにはなっていない。そしてチュートリアルの最後に,アニマを連れ去られてしまうまでの展開が盛り込まれている。チュートリアルをスキップするとプレイヤーキャラクター単体でゲームが始まるのだが,その間をつなぐものとなっている。
ちなみに,レベル10でアニマと再会し,レベル30になるとガイガーズを使うことができるようになるそうだ。
さて,以前の説明では間違っていたのだが,アニマの行動はプレイヤーが直接指示可能だ。ただし,戦闘させようと指示を出していくと親密さがだんだん下がっていく。これが0になると,10分間はプレイヤーの指示を完全に受け付けなくなる。
キャラクター作成のときにアニマの容貌なども選択できるのだが,そこでアニマの性向も設定できる。積極的か消極的か,依存型か自立型かの2種類の方向軸による四角形内で,任意の割合を設定できる。
例えば,戦闘時に攻撃をさせていると積極性が上がっていく。後ろに下げていると,消極性のほうに傾く。積極性が強いアニマは,攻撃的なスキルを覚えてアクティブなモンスターに自分から向かっていったりする跳ねっ返り娘となり,消極性が高いアニマはヒールや補助魔法などのスキルを覚えていく。
アニマとの親密度を上げるためには,プレゼントをあげたり,たまにアニマが話しかけてきたときなどに,うまく対処したりしなければならない。
アニマモードではアニマの視点となるので,プレイヤーキャラクターの視点とは見えるものが違ってくる。プレイヤーキャラクターには見えない幽霊や精霊のようなものを見ることができるのだ。そういった霊的なNPCによるアニマ専用のクエストがあるほか,プレイヤーのアトリウム(要するにハウジング)では料理や栽培などをする際に妖精を使うのだそうだが,その妖精はアニマクエストで入手するのだという。
基本コンセプトのみならず。クエスト数は1000個以上,プレイヤーキャラクターとアニマ,そしてガイガーズと育成要素が多いこともあって,CJ InternetはPRIUS Onlineの展開にかなり自信を持っているようだ。
ロリロリなアニマの外見からして,どっちかというと男性に人気のゲームのように思われがちかもしれないが,韓国ではプレイヤーの40%は女性だそうで,むしろ女性に大人気となっているゲームだ。とすると,男の子型のアニマも要望が出ているのではないかと聞いてみると,やはりそういった要望もあるようで,現在対応を検討中なのだそうだ。
PRIUS Onlineは現在オープンβテスト中で,テスト初日には7万人の同時接続を記録。最近テスト初日に10万人を記録したAionの,ライバル的な位置付けのゲームと見なされているようだ。具体的なパブリッシャは決まっていないものの,日本サービスについてもいろいろ動き出しているらしい。今後の情報に注目したいタイトルだ。
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