インタビュー
「アークサイン」に革命が起こる?! 秋に予定されている大型アップデートについて話を聞いてきた
今回対応してもらったのは,事業部長として総合プロデューサーを務める,ファンにはお馴染み“偉い人”こと片野 健氏と,先月ディレクターに就任した“まろい人”こと萩谷大典氏の両名だ。
大型アップデート「アークサイン革命 秋の陣」
レベルキャップの開放に伴い,新たな冒険エリアが追加される。今回追加されるのは,周囲を巨大な山脈に囲まれ,真っ赤に燃えるかのような空が印象的な“鉱山王国ボルケーノ”と,その周辺エリアだ。
まろい人:前線地区だったバイカルの先ということで,このボルケーノ地域からはかなり危険な地域となります。
偉い人:気を抜いた瞬間,Dead Endです。こまめにセーブしてください。
まろい人:オンラインゲームなので,セーブはできません。
また,プレミアムダンジョン,メソブースター,掲示板ランキング,エモーションカードなどといった新システムも導入される。
まろい人:プレミアムダンジョンは,日本側でいろいろとネタを仕込んでみました。慣れてきたら,より多くの仕掛けを入れていきたいと思います。
偉い人:今回のテーマは「ドラ」です。げぇ!? と叫んでください。
詳しくは掲載画像を見てもらいたいが,今回はそれらの中で,プレイヤーにとってとくに重要なものとして,以下の三つのシステムについて詳しく説明してもらった。
ポケット拡張
簡単に説明すると,これは,カードなどのショートカットを登録するデッキを増やすものだ。従来だと最大で「10スロット×2列」までしかデッキに登録できなかったが,今回のアップデートで追加される「ドラム式」と「リボルバー式」の2通りの方法で,誰もが常に“10スロット×5列”までデッキを管理できるようになる。偉い人:これはぶっちゃけてしまえば,ただの拡張スロットです。ごく普通の。
まろい人:デッキに例えて,もう少し有効に語りましょうよ。
偉い人:今ならこのデッキに,もう3列加えてお値段据え置き。
まろい人:次に,リボルバー式というのは,リボルバー式の拳銃を想像してもらうと分かりやすいのですが,例えば1列目の1番目にあるカードを使うと,1番目の行の枠がスライドし,2列目にある1番目のカードと入れ替わる仕掛けです。
偉い人:そんな説明で大丈夫?
「ドラム式」は比較的シンプルで,あらかじめ登録した10スロット×5列の中から,どの列を画面内に表示させるかを,手軽に切り替えられるというもの(表示されるのは2列分,使用できるのは1列分)。例えば対モンスター戦用のデッキや,対人戦用のデッキを用意しておくことで,仮にゲーム内でプレイスタイルがいきなり変わっても即座に対応できる,というわけだ。
もう一つの「リボルバー式」は,ドラム形式と比べて少々ユニークである。10個×5列のショートカットが登録できるのは一緒だが,こちらは一つのスキルを使用すると,そのスキルの行だけがシフトする。具体例を挙げると,ナンバーキーの“2”を連打しているだけで,5種類の傭兵カードを順番に使えたりするわけだ。銃のリボルバーや,ルービックキューブのように,スキルスロットの一部分だけが回転するイメージだ。同系統のタイプの傭兵を特定のキーにまとめておくと,クールタイムを気にせず使えて便利そうだ。
携帯カードブック
4Gamer:前回のときは300枚ほどだったかと思いますが。
偉い人:ええ,およそ100枚ほどが増えたことになります。種類で1000枚に届くのも夢ではないかなと。
まろい人:「カード」という括りなら,すでに1000枚以上の種類がありますね。
しかしその一方で,あまりにも数が多く,運用しにくい難しい面もあった。その対策として導入されるのが,“携帯カードブック”だ。
画面写真を見れば一目瞭然だが,このカードブックには最大で300種類の傭兵カードが登録できる。10×10=100もの傭兵カードのアイコンがページで一望でき,各種ステータスも確認できる。すこぶる管理しやすくなるとともに,コレクター魂をも刺激してくれるだろう。
まろい人:これからはカードをスタイリッシュに持ち歩き,狩り場に応じてデッキを構築する時代なんです。
偉い人:スタイリッシュデッキ作成アクション!
まろい人:そこはメインじゃないです。
50名対50名のプレイヤー+傭兵が激突する“勢力戦”
大規模PvPにも重点が置かれているアークサインだが,今回のアップデートではこの系統で新しいコンテンツが導入される。この“勢力戦”は,大規模PvPにモンスターまでもが介入してくるという,いわゆる“PvPvE”的なコンテンツだ。参加条件はレベル50以上で,一度のバトルに50名対50名のプレイヤーが参加できる。傭兵キャラも含めると,画面内にユニットが百体以上は当たり前といった展開になりそうだ。まろい人:すでに韓国でも実稼動してますし,元々アークサインは傭兵を含めて多くのユニットが動くことを想定して作られているので,問題ないと思います。
偉い人:PCは悲鳴あげますけどね。
まろい人:いざとなったらインタフェースを消してプレイすれば快適に……ポケット見えなくなりますけど。
偉い人:心眼の出番か。胸熱。
まろい人:なんという無理ゲー。インタフェースを表示していても快適になるよう,今も全力で改良を進めていますので,今しばらくお待ちください。
偉い人:年末までにはインタフェースまわりを一段落させたいですね。システムの肝ですし。
勢力戦の流れとしては,まずはマップ内の対角線上の位置から両チームがスタートする。10月19日の段階では,モンスターがドロップするアイテムを先に120個集める「争奪モード」が実装される。また,相手チーム側のボスモンスターを先に倒すことを競う「討伐モード」も近日実装の予定で開発中とのことだ。
エリア内には中立モンスターがうようよしているほか,道中では敵対するプレイヤーに戦いを挑むことができるルールとなっている。そのため,目的遂行を優先するか自陣を守るか敵陣を攻めるかといった戦略,戦術面でのリソース配分が勝敗の鍵を握りそうだ。
さらに,各チーム用のボスの他,中立ボスもいて,これがなかなかおいしいアイテムなども落とすという。単に勝利を目指すか,中立ボスまで狙うかもゲームの勘所となる。当然ながら,ボスと戦っている敵勢に背後から襲いかかって,ついでにボスも横取りするとかいう戦略もアリだろう。
かなり派手でおいしい戦いとなりそうな勢力戦はアップデートでの要注目コンテンツだ。
11月以降もさまざまな展開が。他国への逆輸入展開も
偉い人:グレイのパートナー化についてはずいぶんお待たせしました。実は収録もずいぶん前に終わっていたのですが,ユイがどうしてもヒロインの座を降りたくないと……。
まろい人:キャラに責任を押し付けないでください。
偉い人:まあ,先にやるべきことが大量にあったのでずるずると先延ばしになっていたのですが,年末あたりにドーンとデビューさせてみようかなと。
まろい人:ありがとうございます! ありがとうございます!
偉い人:グレイのパートナー音声は,ユイとはまた違った感じの演出でセリフやメッセージを収録してきました。
まろい人:実装時はぜひグレイもパートナーにしてあげてください。
アークサイン本編のアップデートはもちろんだが,日本から逆輸入されたコンテンツが,どのように受け入れられるかにも今後注目していきたい。
4Gamer:最後に何か一言どうぞ。
偉い人:これからはアークサインを中心に開発が行われることになりますので,ボリュームアップや対応も徐々に改善していくかと思います。長らくご支援くださっている方々の期待に答えていきたですね。
まろい人:偉い人のやり方を踏襲するだけでなく,なにか違ったカラーも打ち出せていけたらいいなと思います。
4Gamer:本日はどうもありがとうございました。
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