このゲームの読者の評価
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初心者には向くが、造りが浅すぎる。 50 - 投稿者:アウルス(男性/30代)
- 投稿日:2008/10/29
- 良い点
- パラドックス社の出すハーツオブアイアンシリーズと同じで、戦略的要素があり、かつ忠誠心や人物相関が明瞭に浮き出されるために国家間の権謀術策にどっぷりとハマるであろう。
さらに、ストラテジー初心者でも安易に入れる操作性やパラメーターでユニットも極力少なくし、歴史好きならその雰囲気に浸ることは間違いない。
キケロのように息子が反対の勢力に奔って苦悩するのを想像したり、政敵と友人の意外な関係に苦笑したりと想像を膨らませるのも一興。
操作性もそこそこよく、小難しい調整や複雑な計算もいらない。
EUシリーズの、一種の集大成といえるであろう。 - 悪い点
- あまりにも焦って出したかのように造りが浅すぎる。
ユニット種類や地域の設定が浅いため、単純なゲーム内容にも感じ、プロヴァンス数も範囲が狭い割に大雑把すぎるくらいに大きく区切られているので狭く感じる。
これまでのシリーズ同様に将軍ら全員がコントロール下に置ける為、ローマで多く発生した反乱やイベントが発生しても臨場感が欠ける。(イベントは統治者家系の人物のみのコントロールだが、それでもイベントに一喜一憂というものではない。)
そもそも、反乱があろう無かろうが即ゲームオーバーとはならない為、だからどうした、という感じである。
人物相関も確かに便利だし、彼らがどういう人か確かめやすいのもいいが、敵愾心むき出しならほっとけば害はないし、将軍で低かったら戦功を挙げさせて凱旋式を挙行させた隙に解雇してしまえば問題ない。
政府要職も自分で自由に選べてしまい、大して影響もないので考えが浅くても十分いける。
反乱は確かに他国が付け入る隙を与えるが、大国化していると大してダメージがない。
その大国化だが、結局はどんなに優秀な人材や地域を保有していても小国では絶対的な軍事力や経済は劣り、絶対に大国には勝てないゲーム。
最終的には大国でどれほど勢力を伸ばせるか、ということになってしまう。 - 総評
- プレイヤーの戦略的能力というより、国力の違いそのものが勝利につながるという、別次元のリアルさがある。
ゲーム感覚より、ビジュアルノベルを自分で描く感覚でした方が楽しいという、ある種パラドックス社製ゲームの特徴がもっとも濃く出ている。
パラドックス社はアップグレードを繰り返すことで良品になることで有名だが、これは名前からしてEUシリーズの古代版テスト品という感じがしてならない。
古代ローマ時代が好きな人なら楽しめるが、純粋なゲーム性としては低評価とならざるを得ない。
少なくとも、ハーツオブアイアン2をゲームとして楽しんだ方ならやや不足。
小国でも楽しめる方法は確かにあるが、自分なりの英雄叙事詩を描く、ということに限定しての話になってしまう。
新規開発に近い拡張版が出るか、あるいは続編を期待した方がいいのかもしれない。
玄人には薦められず、初心者には安くなってから薦める作品である。 - プレイ時間
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グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 3 2 2
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