インタビュー
大型アップデート目前の「ドラゴンネスト」新プロデューサーへインタビュー。“アルケミスト”の魅力や全国7都市で開催予定のオフラインイベントなどについて聞いた
今回はアップデートの見どころや,ドラゴンネストの今後の展開などについて,新たにプロデューサーに就任した山縣周一氏に話を聞いてきた。なお,本稿で紹介している画像/映像は開発バージョンであるため,画面内の細かな文言などが変更される可能性がある。その点はご了承を。
「ドラゴンネスト」公式サイト
アカデミックのクラスツリーに新たな2次職/3次職が追加
アカデミックは「砲撃による遠距離攻撃」を軸に,「召喚兵器(ペット)の使役」や「敵への状態異常」などを得意とするキャラクターであった。これまで転職可能だったエンジニアは,アカデミックが持つ能力のうち,砲撃や召喚兵器に特化していた。
一方,今回登場するアルケミストは,敵への状態異常攻撃と,味方メンバーへの回復/補助が得意なクラスに仕上がっている。火/氷/闇/雷の全属性を駆使する“錬金術師”(=アルケミスト),というイメージだ。
たとえば攻撃スキルに関しては,瞬間的にダメージを与えるだけでなく,毒や氷結など何らかの状態異常を伴っており,ソーサレス系のスキルとはプレイフィールがちょっと異なる。また回復/補助に関しても,従来のクレリックは主に近距離で戦っていたが,アルケミストは中〜遠距離の方が戦いやすい。こうして見ると,アルケミストは今までありそうでなかったタイプといえるだろう。ぱっと見,テクニカルなスキルが多く,どちらかというと中〜上級プレイヤー向けのクラスかな,という印象だ。
また,アルケミストをレベル45まで育成すると,クエストを経て3次職の“フィジシャン”または“アデプト”へのクラスチェンジが行えるようになる。ざっくりと説明すると,フィジシャンは回復/支援系,アデプトは攻撃系を得意とする上位クラスだ。以下に,両クラスの代表的なスキルをムービーで紹介するので,アカデミックの声優を担当している悠木 碧さんのボイスも含めてチェックしてみてほしい。
そのほかにも数多くのアップデートが実施
2月22日のアップデートでは,アルケミストの追加以外にも,さまざまなゲーム仕様の変更が行われる。結構な量があるので,スライド画像とあわせて主な要素を紹介していこう。
■新PvPコンテンツ「勝ち抜き戦」
「勝ち抜き戦」は,PCが最大で8名のチームを編成して戦う,新たなPvPコンテンツである。実際にバトルを行う際は1対1で,他のメンバーは観客席で見守る形となる。バトルで勝ったキャラクターは次の相手と戦い,先に相手チームを全員倒した側が勝利という流れだ。
■「グリーン ドラゴンネスト」関連の調整
それともう一つ,そのネストに初めて挑戦するメンバーがパーティに含まれている場合は,全員のアイテムドロップ率が向上する。これは全ネストに適用されるので,初心者と中〜上級者の交流に一役買いそうだ。
■そのほかの主な調整項目
・アクロバット等のスキルが一部修正
・ダークレアに入場する際,街エリアからポータルを通じて移動可能に
・ダークレアで得られる“断片アイテム”の名前が分かりやすいものに変更
・ショップで一度売却したアイテムの買い戻しが可能に
・一部アイテムのストック数が増加
・アドリアーノ一座のステージクリア時に,ステージ入口へ戻ることが可能に
・ペット設定にレジェンドアイテムの項目が追加
・ステータスウィンドウの表示が改善
・ステージ入場制限の表示方法が改善
・クレリックの2次転職クエストに関して,対象NPCが変更
・ギルドフェスティバル ミッションが2種類追加
ドラゴンネストはどう変わる?
山縣プロデューサーに今後の運営方針を直撃
2月22日に行われるアップデートに関する情報は以上だ。今回はせっかくの機会なので,新たにドラゴンネストのプロデューサーに就任した山縣周一氏に,今後の運営方針などについてもあれこれ話を聞いてみた。その中から気になるトピックを二つ紹介しよう。
【1】ドラゴンネストを,より参加しやすいゲームに
これが行き過ぎると,初心者プレイヤーが排除されやすい“一見さんお断り”のゲームになりかねない。山縣氏は,ドラゴンネストの運営を末永く続けていくため,ネストダンジョンをはじめとしたエンドコンテンツに注力しつつも,新規プレイヤーにとってのハードルを下げる調整を継続的に行っていくという。
その具体的なプランも,開発会社と共にいくつか検討中で,一部は実装に向けて開発作業をスタートしている。たとえば経験値テーブルおよび疲労度システムを緩和したり,高レベル向けダンジョンへ挑戦するために必要な装備品の入手をより手軽にしたり,初心者が参加しやすいコミュニティを整備したりといったところを,現在慎重に検討しているそうだ。それら今夏実装目標のアップデートにより,すべてのプレイヤーのプレイ環境を,大きく改善したいと山縣氏は語っていた。
【2】オフラインイベントを盛り上げる
その第一弾として,オフラインイベントの全国ツアーである「ハンゲームキャラバン」の計画が明らかになった。これは,3月4日の東京・秋葉原を皮切りに,京都,北海道,名古屋,福岡,兵庫,仙台の全国7都市を巡るという壮大なツアーである(関連記事)。3月4日には,ドラゴンネストの開発元であるEYDENTITY GAMESのスタッフを招く計画もあり,イベントで得たフィードバックを,短いスパンでゲーム内に反映できるよう開発準備を整えているそうだ。山縣氏としては,オフラインイベントを含め,プレイヤーと運営チームと開発会社が一丸となって,今後のドラゴンネストを作り上げていきたいと考えているという。
主だった内容は以上2点だが,山縣プロデューサーはほかにも,さまざまな構想を語ってくれた。プレイヤーにとって気になる情報としては,既存クラス間のバランス調整作業は現在も行われているが,今後は毎月のアップデートで随時調整を進めていき,今のところ6月をメドに一区切りを迎えたいとのこと。バランス調整作業が順調に進めば,昨年8月のファン感謝祭で発表され,現在着々と開発が進められている“中〜長距離型の新キャラクター”の情報を公開できる日も近づく,とのことであった。まずは,2月22日のアップデート内容を楽しみつつ,次なる情報公開を楽しみに待っていよう。
「ドラゴンネスト」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴンネストR
- この記事のURL:
Published by NHN hangame Corp.
(C)EYEDENTITY GAMES Inc. All Rights Reserved.