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“覚醒”により新たなる力を得た「カーリー」の性能は?「ドラゴンネストR」2016年最後のアップデート内容を先行公開
2016年6月に実装された「ウォーリアー」「アーチャー」「ソーサレス」の3系列の“覚醒”を皮切りに,同年9月には「クレリック」「アカデミック」の覚醒が登場した。そして今回のカーリーとなるわけだが,そもそも覚醒とは,新アクティブスキルの追加,さらに既存スキルの性能を強化することによって,各職業の独自性を際立たせるというものだ。
この覚醒の力を得てカーリーがどのように進化するのか。同時に導入される新規コンテンツや調整要素と合わせて紹介しよう。
カーリー系列の4職業がついに覚醒。職業別に強化される要素を解説
カーリーは火力職ということで,全般的に火力に関わるスキルの追加,調整が実施される。一方,職業ごとに戦闘スタイルが異なっているので,それぞれが持つ長所を伸ばす方向性で強化されるようだ。
○ダークサマナー
ダークサマナーは,攻撃スキルの攻撃力が全般的に上昇する。
覚醒スキルとして新しく習得する「セットハンド」は,死霊の手を利用した強力な突進スキルで,一発の攻撃で高いダメージを叩き出せるのが魅力だ。ドラゴンネストRでは,スキルを連続でヒットさせて,トータルダメージを出すケースが多い。そんな中で,一撃必殺の威力を持つセットハンドはインパクト大の技と言える。
ただ,ダークサマナーにとっては中間距離が最適な間合いなので,一連の攻撃を当てたあとは「ブリッツクロー」などで,相手との距離を離したほうがいいかもしれない。
同じく新たに追加される「デッドリークロー」は,既存の「ファントムクロー」を強化する特殊なバフスキルだ。使用すると攻撃回数が増加し,さらに命中するたびに自己強化スキルである「ファントムアベンジャー」の再使用時間が短縮できる。ファントムアベンジャーのバフ効果によりアクション速度と機動性が高まり,短時間で高い火力が出せるようになるので,これこそダークサマナー覚醒のキモと言えそうだ。
デッドリークロー:ファントムクローを一時的に強化するスキル。
セットハンド:死霊の手を利用した,強力な突進スキル。
[覚醒強化]ファントムクロー:攻撃回数が増加し,命中するたびにファントムアベンジャーの再使用時間を短縮する。
[覚醒強化]リベンジハンド:爆発した後,死霊の領域から死霊の手が現れ追加ダメージを与える。
[覚醒強化]ランペイジクロー:ランペイジクローの最終攻撃がより強力になり,アクション速度が上昇する。
[覚醒強化]カオスフォーメーション:カオスフォーメーションの攻撃回数が増加し,命中するたびにファントムアベンジャーの再使用時間を短縮する。
○ソウルイーター
支援(デバフ)もこなせる火力職であるソウルイーターだが,カーリーの2次職スクリーマーのスキル効果にあった「呪い」が完全にソウルイーター専用(ダークサマナーは取得不可)となり,ダークサマナーとの差別化が図られた。また,新しく「ソウルエナジー」というバブルシステムが導入され,覚醒したソウルイーターは,溜まったソウルエナジーを利用してHPを回復したり,強力な攻撃が行えたりするようになる。
覚醒スキルの「サモントーテム」は,トーテムを召喚し,敵に呪いのデバフを付与しつつ自身を強化できるスキルだ。持続時間は短いがクールタイムが短いので,ほかの設置型のスキルと同様にマメに設置しながら戦うことになるだろう。
「ソウルリバレイト」は,ソウルエナジーを放出して大ダメージを与える覚醒スキルとなっている。ソウルエナジーが得られるスキルは,使用頻度の高いスキルなので,普通に戦えば使うチャンスは少なくない。とくにタフなボスとの戦いでは頼りになるだろう。
サモントーテム:前方にトーテムを召喚し,持続的な[呪い]の付与と自分を強化するスキル。
ソウルリバレイト:獲得したソウルエナジーを自分の周囲に放出して,大ダメージを与えるスキル。
[覚醒強化]ソウルディバウラー:ソウルゲート・グラッジフォーメーションを使用するとソウルエナジーを獲得し,ソウルエナジーが最大時に自分のHP を回復する。
[覚醒強化]クリングスネイク:クリングスネイク命中時に,一定のスキルの再使用時間を短縮する。
[覚醒強化]ソウルスクリーム:ソウルスクリーム命中時に,ソウルエナジーを追加獲得する。
[覚醒強化]スペクターオブペイン:[烙印]状態の敵に,苦痛の死霊を追加で召喚する。
○ブレイドダンサー
近接攻撃を得意とするブレイドダンサーは,覚醒によりスキル全般の再使用時間や発生時間が短縮され,機敏に動けるようになった。また,乱舞系の覚醒スキル「グレイズラッシュ」と「ブレイドステップ」が追加され,瞬間火力にも期待が持てる。
ダークサマナーと強化の方向性は似ているが,ダークサマナーが中間距離での戦いを得意としているのに対して,ブレイドダンサーは近距離でスキルをつないでコンボでダメージを稼いでいく方向だ。突進する「グレイズラッシュ」を当ててから,その場で乱舞攻撃をする「ブレイドステップ」で追撃するなど,覚醒後は,これまで以上に激しく舞踊りながら敵を殲滅していくことになりそうだ。
なお,「スコールフレイカー」がヒットすると,「グレイズダンス」と「スウィートサークル」の再使用時間が短縮され,「スウィートサークル」を当てると「ブリーズコールダンス」の再使用時間が短縮されるといったように,スキル間の連携が強化されるのも特徴だ。ブリーズコールダンスはかなり強力な自己強化スキルとなので,スキル回しを工夫することでかなりの力が発揮できるだろう。
グレイズラッシュ:前方にチャクラムを投げ,突進してダメージを与えるスキル。
ブレイドステップ:チャクラムを利用した乱舞攻撃で,自分の周囲に大ダメージを与えるスキル。
[覚醒強化]グレイズダンス:詠唱時間が短縮され,球体が周囲の敵を引き寄せる。
[覚醒強化]スウィートサークル:攻撃力が上昇し,命中するとブリーズコールダンスの再使用時間を短縮する。
[覚醒強化]エレガンスストーム:攻撃回数が増加し,再使用時間を短縮する。
[覚醒強化]スコールフレイカー:命中すると,グレイズダンスとスウィートサークルの再使用時間を短縮する。
○スピリットダンサー
死霊を呼び出して攻撃を行うスピリットダンサーは,覚醒スキルとして新しい死霊「アカンザス」と「ハンマークラッシャー」が召喚できる。攻撃パターンが増えるので,純粋に火力のアップが見込めるだろう。
また,覚醒強化の「スピリットマスタリー」により,ワイドスティンガーとフライトールのダメージ量が大幅に上昇する。ワイドスティンガーを当てて自己強化しつつフライトールを発動すれば,強烈なダメージを与えられそうだ。
ちなみに,ブレイドダンサーとスピリットダンサーのバブルシステム「セカンドターン」は,覚醒で効果がより強力になっている。スピリットダンサーは,コンボ主体のブレイドダンサーと異なり,単発で攻撃を当てていくタイプとなるが,攻撃回数や再使用時間の短縮などの効果によって,セカンドターンが溜めやすくなっている。
アカンザス:アカンザスを召喚し,敵を切りつけながら突進するスキル。
ハンマークラッシャー:ハンマークラッシャーを降霊し,回転攻撃した後,前方に跳躍して攻撃するスキル。
[覚醒強化]ダスクハンター:矢の本数が増加し,連続使用可能回数が付与される。
[覚醒強化]イリュージョンダンス:イリュージョンダンスの再使用時間が短縮される。さらに,イリュージョンダンス使用時,エクステティックダンスの再使用時間が短縮される。
[覚醒強化]スフィダンサー:四方に広がったスフィダンサーが,再び元の場所に戻りながらダメージを与える。
[覚醒強化]スピリットマスタリー:ワイドスティンガーとフライトールのダメージ量が大幅に上昇する。
強みになる要素はあるものの,これまでは(一部の極めているプレイヤーを除くと)火力職としての評価はいまひとつといった印象のカーリーだが,覚醒の力を得て,その能力はどこまで高まるのか。現在ゲーム内では,経験値&ドロップ率アップ「冒険者おうえんタイム」イベントや,カーリー活性化キャンペーンなどが行われている。この機会にカーリーを作り,覚醒実装に向けて育ててみるのもいいだろう。
「幽冥の園第3〜4冥層」と「アルテイア王者決定戦」2種類の新コンテンツを追加
続いて,カーリー覚醒以外の追加要素を見ていこう。
新規スペシャルステージとして,1〜4人で挑戦できる「幽冥の園第3〜4冥層」が追加される。セントヘイブン→境界の門扉→亡者の中庭→幽冥の園と移動して入場するこのステージは,レベル93以上制限で,週2回までクリア可能。今年の7月に「幽冥の園第1〜2冥層」が実装されたが,そちらをクリアしなくても3〜4冥層に入場できる。
ステージの進行としては,次々と現れる魔物を倒して「幽冥ゲージ」を溜め,これが100%になると次の段階の冥層に進むポータルが開き,ボスと戦うか,ボスを無視して次の冥層に進むかを選択できる。また,幽冥ゲージが50%と100%の時に,一定確率でイベントが発生する──というように,基本的には,以前の幽冥の園と同じステージ構造となっている。
幽冥の園に挑戦する目的としては,幽冥ステージの魔物を倒すと手に入る一種のポイント通貨「幽冥の星片」と,第4冥層に出現するボスを倒すと出現する報酬箱となる。幽冥の星片は専用の商店でアイテムと交換できるもの。3〜4冥層ならではのアイテムがあるわけではないが,12月のアップデートで一部商店の内訳が変更される。具体的には,「93タリスマンの袋」の1週間に1個という購入制限がなくなり,「永劫のタリスマンの核」(週間7個まで。幽冥の星片100個必要)という新アイテムが追加される。
第4冥層の報酬箱については,レベル93の「マジックタリスマン」と「ガーネット」が目玉になりそうだ。
また,「アルテイア王者決定戦」という新しいイベントコンテンツも追加される。実力ある冒険者を募りアルテイアを守るため,セントヘイブン王室はある特別な催事を催す──それが,このアルテイア王者決定で,王室の高位官僚である【将軍】ダグラスや【宮廷ソーサレス】カーライエン,【公爵】スチュアートが厳選した魔物と戦い,勝利するのが目的となる。
セントヘイブンのアドリアーノ一座から入場できるこのイベントは,レベル93以上が対象の5〜8人ネストで,週3回まで挑戦できる。開催されるのは2016年12月21日メンテナンス後〜2017年1月アップデート前まで。以降,中身を替えて第2回,第3回と行っていく予定とのことだ。
ステージの進行としては,出現する敵を順次倒していくのだが,戦闘フィールドの外にいる王室の高官が,プレイヤーに向かって気まぐれにバフやデバフを掛けてくる。出現する敵はいままでゲーム内に登場している魔物だが,8人用として強めに調整されており,さらに新しい攻撃パターンがあったりと一筋縄ではいかない。
なお,通常のダンジョンと違って途中退場した場合は,再合流できない点に注意してほしい。また,復活回数は3 回までとなっているが,クリア後の自動復活もないので,戦闘不能のままクリアしてしまうと,ダイス勝負の報酬アイテムが獲得できなくなる。入場可能回数は,3ラウンド後の報酬獲得時に消費されるので,復活回数を使い切った状態で倒れてしまったら,すぐに途中退場したほうが良さそうだ。
気になる報酬は,「至高のコアトル装備」「ヘイズアイスドラゴンの逆鱗」「強化紋章プレート」「エピック竜珠」「マジックタリスマン」など。確率はそんなに高くはないが,最高級の装備や素材が入手できるのは魅力だ。とりわけ,ヘイズアイスドラゴンの逆鱗は,“超難易度”のヘイズアイスドラゴンネストのハードコアでしか手に入らないもの。テスト環境では,ステージの雰囲気を見るだけでガチな対戦をしたわけではないが,報酬をみる限りでは,相当難度が高そうだ。
スキルの調整と細かい改修事項をまとめてチェック
覚醒キャラが導入されるたびに職業間のバランスの見直しが行われているが,今回のアップデートでもかなりの量のスキルが調整される。
運営チームのYAMAMOTO氏によると,日本運営サイドとして,バランスパート長や企画担当者など,開発の実務に携わるメンバーとテレビ電話で,スキルに関する綿密なミーティングを11月より複数回行ったそうだ。その成果もあって,今回調整されるスキルの一部は,日本運営サイドからの提案が採用されており,従来であれば韓国でのアップデート後に時間を置いて日本に実装という流れになるが,今回は同じタイミングで行われるという。
そんなスキル調整のポイントになるのは,覚醒が導入されていないキャラへの対応だ。覚醒済みのキャラとそうでないキャラの格差を緩和することが主題となる。12月のスキル調整は格差是正の第1弾となり,来年の早い段階でさらなる調整を行っていくとのこと。なお,通常の職業でまだ覚醒していない「アサシン」も,来年に覚醒が導入される見込みだ。
その他,細かいアップデートについても紹介しよう。
・ゴッデスオブアルテイアイヤリング実装
すでにリングとネックレスが実装されている,アクセサリー最強の「ゴッデスオブアルテイア」シリーズの最後の部位となるイヤリングがついに登場する。鍛冶屋NPCから生産できるこのセット装備は,各部位ごとに一種類特別な素材が必要になる。それが「深緋のキューブ」というアイテムで,入手場所はレベル93の4人ネストハードコア難度だ。
ゴッデスオブアルテイアイヤリング |
深緋のキューブ |
・フル装備戦専用商店の改編
PvPコンテンツの「フル装備戦」では,これまでフル装備戦Ptsを基準としてアイテムを購入していたが,これが順位付けに関わる「ティアランク」に変更される。
・ゴールド袋への超高額アイテムを追加
ネストや「サーヴァント冒険」システムなどで入手できる「ゴールド袋」は,これまで小額のゴールドしか入手できなかった。しかし,あまりに夢がなさすぎるということで,非常に低い確率で超高額な一攫千金のアイテム「稀有石」が出現するようになる。ゴールド袋の等級によって,稀有石の価格(レア:1000,エピック:5000,ユニーク:10000)が異なる。
・PvP用ギルドミッションの追加
12月のアップデート後は,PvP用のギルドミッションの追加され,闘技場のミッションルームで勝利すると10ポイント,戦場の1:1ランク戦で勝利すると60ポイント,ギルドポイントが加算される。
・チャットログ保存機能追加
チャット履歴を保存できる機能が追加される。これまでは,チャットを残したいときにスクリーンショットを撮るくらいしかなかったが,ゲーム内の機能としてTXT形式でローカルのフォルダに保存できる。チャットのタブ別に違うファイル名で保存されるため,過去のチャット履歴を検索したり,情報を仲間と共有したいときに便利だ。
・ダメージ表示の改善
ドラゴンネストRは,敵に与えるダメージが高く,数千万から億の桁に達するプレイヤーも少なくない。爽快さはあるものの,ダメージの数値は一瞬しか表示されないこともあって分かりずらくなっているのが問題となっていた。そこで,ゲーム内のオプションに「3桁ごとにコンマ(,)を表示」「6桁以上の数値を『K』を使って表記」が追加される。これはそれぞれオン/オフを選択できる。
また,コンボダメージ統合表示としてゴンボ終了時に「TOTAL10,000」という表示が行われる。なお,このトータルダメージには,やけどや中毒といったDoTダメージは含まれない。
・転職/覚醒クエスト案内表示強化
ゲーム内の転職と覚醒関連クエストは,ほかのクエストとの区別がしやすいように専用のマークと色を設定される。これは,クエスト対象のNPCの頭上とミニマップに表示される。
・紋章システム改修
これまで紋章アイテムの入れ替えは,一般のアイテムと異なる取り扱いとなっていて,操作が独自のものとなっていた。そのため,操作ミスで大事な紋章を削除してしまう危険もあった。プレイヤーからの要望もあり,今回のアップデートで,一般アイテムと同じように「装備中の紋章を右クリックして回収」「インベントリの紋章アイテムを枠外にドロップして破壊」「同じタイプの紋章を装備しようとすると紋章交換」といった操作に変更される。
・アドリアーノ一座商店の商品入れ替え
アドリアーノ一座商店のラインナップにあったレベル90の「混沌のメビウス紋章」が削除され,レベル93の混沌のメビウス紋章が追加となる。
以上,カーリーの覚醒を中心に,12月のアップデートではさまざまな新規コンテンツならびに新機能や細かい調整が導入される。
“覚醒”の話題で盛り上がったドラゴンネストRのアップデートも今年はこれで最後。2017年は,外伝キャラの「ナイトメアマギカ」やアサシンの覚醒をはじめ,まだ発表されていない隠し玉もあるようで,ファンを大いに楽しませてくれそうだ。
「ドラゴンネストR」公式サイト
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