クローズドβテスター募集中！　「トランスピー」先行プレイレポートを掲載

　ゲームヤロウがサービスを行うオンラインレースゲーム「トランスピー」。そのクローズドβテストの実施が，10月29日〜11月3日の期間で予定されている。今回，4Gamerはゲームヤロウにお邪魔し，「トランスピー」を先行プレイする機会を得たので，本稿で実際にプレイした感想を交えながらゲームの概要を紹介していこう。
　なお，クローズドβテスターは10月27日まで募集しているので，興味のある人は是非とも応募してみよう。

「トランスピー」公式サイトへのリンク

可愛いキャラクターと多彩なレーシングカー

　独特のキャラクターデザインと，近未来的なレーシングカーが目を引く本作。まずは，その点について触れていこう。

　現時点で登場が判明しているキャラクターは，ヒューマン族の「カジョ」と「カリナ」，そしてリトル族の「デニス」と「ララ」の計4人だが，すでに6人目までの開発が済んでおり，順次追加していくとのことだ。
　ゲーム開始時に選択したキャラクター以外は，レースで得られるポイントを利用して，ショップで購入可能だ。さらに「スーツ」や「ヘルメット」「グローブ」などのファッションアイテムも，キャラクターごとに違うものが用意されている。また，購入アイテムはほかのプレイヤーへプレゼントもできるようだ。

キャラクターのグラフィックスは，日本向けに一新され，より可愛らしいものになっている

　レーシングカーの種類も豊富で，現時点で使用できるのは7種類。最初から所持している「レパス」以外は，「スポーツ」「フォーミュラ」「ゼット」と，車体別にそれぞれカテゴリ分けされており，基本性能やドリフト時のコーナーリング角度などに違いがある。
　ファッションアイテムと同様，ショップでは車体のカラーやデコレーションも販売しており，これらのアイテムは一度使用すると消えるタイプだ。
　また，今後はエンジンなども販売して，より車のカスタマイズ性を伸ばしていくとのこと。

ギミック満載のコースで展開される
スピード感溢れる大迫力のレース！

気の合う仲間とクラブを作ることも可能。いずれは「クラブ戦」も実装される

　本作では「シングル」「アイテム」「スピード」と，三つのゲームモードが用意されており，「アイテム」と「スピード」には，「個人戦」と「団体戦」の2種類のルールが存在する。また，モードを問わずレース中は，一人称視点（車の視点/ドライバーの視点の2種類）と三人称視点の切り替えが可能だ。

　「シングル」はCPUが操作するライバルや，自分の最高記録のゴーストカーとタイムを競えるモードで，練習に最適。ほかのプレイヤーのデータとの対戦も可能だ。
　「アイテム」はコースで獲得したアイテムを駆使し，ライバルを妨害しながらゴールを目指すモード。当たった相手を空中に大きく吹き飛ばす「ミサイル」や，前方の車に巻き付けて一気に加速する「チェーン」など，さまざまな効果を持ったアイテムが存在する。不利な状況でもアイテムの使い方によってはどんでん返しが狙えるので，非常に盛り上がるだろう。
　そして「スピード」は，ドリフトやスリップストリームの利用といったドライバースキルを駆使して順位を競うモード。アイテムが一切使用できないので，純粋にプレイヤーのテクニックを競い合うことになる。アイテムが使えない代わりに，画面下部に「ブーストゲージ」が存在している。ブーストはゲージを溜めることで，3段階に分けてスピードアップできるので，ブーストを使うタイミングが非常に重要になるだろう。

シングルモードで相手をしてくれるのは目玉親父みたいなキャラクター。プレビューでCPUが走る様子の観戦もできる	一人称視点だと迫力は増すが，視界が狭くなるので操作が少々難しくなる。初心者は三人称視点でプレイするのが無難か
観戦モードではカメラの切り替えが非常に充実している。さまざまな視点で，ほかのプレイヤーの走りを観察できる

　選択できるコースは現時点で，8コース＋リバース8コースの全16種類。都市部，海，一面の雪景色に砂漠など，特徴的なものばかりだ。また，中にはいろいろなギミックが設置されたコースもある。とくに面白いと感じたコースをピックアップして紹介していこう。なお，正式サービスではコースごとにレベル制限が付けられる予定だが，クローズドβテストではレベルに関係なくすべてのコースを遊べるとのことだ。


●ビーチフォーリングジャンプ


　宙に大きく輪を描く，ジェットコースターのようなギミックが特徴的なコース。直線が非常に長く，小さなミスでも差をつけられやすい。
　アイテム戦なら妨害によって一気に差を縮めることも可能だが，スピード戦だとブーストの使いどころを見極めないと勝利は難しいだろう。
　一人称視点でプレイすると非常に迫力のあるステージだが，アイテム戦だと攻撃を受けた拍子に視点が混乱しやすいので，初心者にはオススメできない。


●ニックスパーク


　ゲレンデを利用して作られた一面雪景色のコース。ジャンプ台が数多く設置されているのが特徴で，うまくコースを選択して走ることが勝利に繋がる。
　また，中途半端な角度からジャンプ台に乗ってしまうと，バランスを崩して横転してしまうことも多い。本作が採用している物理エンジンを生かした，ちょっとしたトラップだ。そうなると大きなタイムロスになってしまうので，焦らず堅実な運転を心がけよう。


●エンジェルハート


　巨大な氷床を利用して作られたコース。コースの中央部以外には雪が積もっており，雪上に乗るとかなり減速してしまう。途中の連続カーブが特徴的で，ドリフトをうまく使いこなせないと一気に引き離されてしまうので注意が必要。繊細なテクニックが要求されるコースだ。


●アワーグラス


　名前のとおりに砂時計のような形をした砂漠コース。全体的に難度は低いので，初心者でも安心。唯一注意が必要なのは，トンネル内のデコボコな地面。起伏の少ない部分を走らないと減速してしまうので，気をつけよう。

まだまだ発展途上だが親切な作りに好感

準備画面ではチャット欄に特定のコマンドを打つことで，キャラクターがさまざまなアクションを見せてくれる

　一通りプレイしてみた感じでは，“まだまだ発展途上”という印象がある本作。グラフィックスは綺麗だし，レースゲームに必要な要素も一通り揃ってはいるが，どうにも「これだ！」という要素がまだ足りないように思える。
　しかしながら，映像付きの操作説明や，気軽に練習できるシングルモードなど，初心者でも入ってきやすいように作られているのは好印象だし，ゲームパッド対応で操作方法もシンプル。カジュアルゲームとしては，非常に丁寧にまとまっている。レーシングカーの種類とステージ数も多めで，クローズドβテストの段階でこれだけ遊べるのは，評価が高い。
　また，物理エンジンの効果がカジュアルゲームテイストに調整されており，ドリフト時のすべり方やニックスパークのジャンプ台での転倒など，細かな部分でうまく使われていると感じられた。

勢いよくジャンプ！　とはいかず，片輪だけジャンプ台に乗ってこんなことに

　今後のアップデートでキャラクターのファッションやレーシングカーのカスタマイズにもっと幅が出れば，本作はより魅力的な作品になるはずなので，期待しつつ注目していきたい。
　なお，冒頭にも書いているが，現在クローズドβテスターを募集中なので，本作に興味が湧いた人は是非とも応募してみよう。

「トランスピー」公式サイトへのリンク