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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin\'s Creed Altair\'s Chronicles」を紹介
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印刷2008/02/13 23:22

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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」を紹介

画像集#002のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。31回めとなる今回紹介するのは,Nintendo DS(以下,NDS)用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」(以下,Altair's Chronicles)だ。

 なお,Altair's Chroniclesは日本国内では正規に販売されていないため,入手するには,海外ゲームを取り扱う販売店で並行輸入品を購入する必要がある。
 編集部で試した限りでは,本作は国内版のNDSでも動作したが,4Gamer編集部および任天堂では国内版NDSでの動作を保証しかねるので,その点はあらかじめご了承を。また本作は海外版のソフトであり,ゲーム画面や各種メッセージ,マニュアルなどはすべて英語なので,その点にも注意してほしい。

あの「Assassin's Creed」がNDSに!


画像集#010のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」を紹介
 Altair's Chroniclesは,日本国内では2007年11月29日にXbox 360版が発売された,「アサシン クリード」(原題 Assassin's Creed)をNDS向けにアレンジした作品。先日お伝えしたように,北米とヨーロッパ地域では,PC版Assassin's Creedが3月に発売予定となっており,リリースを首を長くして待っている4Gamer読者も多いと思う。
 なお,Xbox 360版については,4Gamerの連載「極私的コンシューマゲームセレクション」の第23回に詳しいので,参考にしてほしい。

 Altair's Chroniclesの開発元であるGameloftは携帯電話用のゲームメーカーとしても知られており,日本では同社の日本法人ゲームロフトがゲーム配信サービスを行っている。2007年11月26日から携帯電話版(!)のAssassin's Creedが配信されているので(関連記事),すでにそちらを楽しんでいる人もいるだろう。
 ちなみに私はプリペイド方式の携帯電話を使っているのだが,最近は更新しておらず,受信専用と化している(電話がかかってくることすらほとんどないが,さびしくなんか全然ない)。何世代も前の端末なので,携帯電話版Assassin's Creedが動くはずもなく,遊びたくてもできなかったのは,ここだけの秘密だ。

画像集#012のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」を紹介
 前置きが長くなってしまったが,Altair's Chroniclesのゲーム内容を紹介しよう。
 本作は,携帯電話版と同様,左右スクロール型の比較的シンプルなアクションゲームにアレンジされている。屋根から屋根へと飛び移ったり,アイテムを駆使してトラップから逃れたり,行く手をふさぐ敵を倒したりしつつ,右へ左へと進んでいくのだ。
 古くからのゲーマーなら,Prince of Persiaシリーズの初期作品に似たゲーム性だと説明すれば,すぐにイメージしてもらえるだろう。ただしAltair's Chroniclesには,Prince of Persiaと違って奥行きの概念があるほか,手前から奥に向かって進む場面も用意されており,完全な横スクロール型のゲームではない。

 ゲームの舞台は1190年の中近東。プレイヤーは若き暗殺者Altair(アルタイル)となり,与えられた数々のミッションをクリアしていく。前述のXbox 360やPC版のAssassic Creedは1191年の中近東を舞台としているので,Altair's Chroniclesでは,その1年ほど前のAltairの活躍ぶりが描かれているわけだ。
 ゲームの目的は,強大なパワーを秘めた「Chalice」(=聖杯)を見つけ出すこと。ストーリーは一本道で,親切なことに進むべき場所までしっかり示されるので,どこに向かえばよいか悩むことはまずない。Altairの人並み外れた体術を駆使し,幾多のトラップを軽快にクリアすることが,本作のエッセンスといえるだろう。

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 敵との戦闘シーンでも,Prince of Persiaシリーズに近いプレイ感覚を味わえる。剣を闇雲に振り回すのではなく,間合いを見計らってタイミングよく攻撃することが重要だ。また,カウンター攻撃が決まるとしばらく間相手は意識が朦朧となるので,意識を取り戻す前に,ブスッとトドメの一撃を食らわしてやろう。これがうまくいくと,なかなか痛快だ。

 Xbox 360やPC版のAssassin's Creedにはスニーク要素が盛り込まれており,周囲の人間に気づかれないようにターゲットに近づいたり,人混みに紛れて逃げ失せたりできる。
 Altair's Chroniclesにも,あまり緻密なものとはいえないがスニーク要素があり,例えば,仕事を忘れて眠りこけている兵士に背後から近づき,ポケットからカギをスリ取ったり,トドメを刺したりできる。
 スリを働くときは,下画面(タッチスクリーン)に表示されたインタフェースを用いる。タッチペンでカギなどをタップしたまま,ポケットの入り口までドラッグするのだ。ただし,スリには制限時間(?)があり,もたもたしていると失敗する。カギが,ポケットに入っているほかの持ち物に触れるとマイナス5秒のペナルティが課せられるので,慎重かつ大胆に行うべし。
 このほか,タッチスクリーンを用いるインタフェースとして,敵の背中の各部位をタイミングよくタップすることで相手を締め上げ,尋問したり,言うことを聞かせたりするといったアクションも用意されている。

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Altair's Chroniclesの見どころはココ!


画像集#011のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第31回はNDS用アクションゲーム「Assassin's Creed Altair's Chronicles」を紹介
 私がAltair's Chroniclesを遊んで感じるのは,本作が,単にAssassin's Creedというゲームの名前や世界観を借り,NDSで遊べるようにしただけの作品ではないということ。

 Xbox 360やPC版のAssassin's Creedでは,スニーク要素が一つの柱として打ち出されており,この部分をどのような形で実装するかが,このゲームをNDSに持ってくるうえで一つのポイントだったのではないだろうか。
 Altair's Chroniclesはアクション要素の色濃い作品だが,上で述べたタッチスクリーンを用いたミニゲームを用意することで,Xbox 360やPC版とは違う形での,ステルスゲーム的なドキドキ感を導き出すことに成功していると思うのだ。

 操作性に関しても,Altair's Chroniclesはとてもシンプルで,普段は十字キーとA/B/X/Yボタンを用い,必要に応じてタッチスクリーンを使うというもの(一部の操作は,十字キーやA/B/X/Yボタンの代わりにタッチスクリーンでも行える)。
 このように本作では,多くの人にとって馴染み深いゲーム性にNDSならではの要素がミックスされており,“NDSで遊ぶAssassin's Creed”としてよくまとまった作品に仕上がっていると思う。

 本作は,アクションゲームにはなんといってもシビアさが重要だというコアなゲーマーにはやや物足りないかもしれないが,NDSならではの要素も盛り込まれており,誰でも気軽に楽しめる作品に仕上がっている。普段NDSを使っている人なら,Assassin's Creedの世界にすんなり入り込めるはずだ。
 PC版を遊ぶ予定の人も,NDSでいつでも好きなときに,もう一つのAltairとの冒険を楽しんでみよう。

Assassin's Creed Altair's Chronicles


対応機種:Nintendo DS
メーカー:Ubisoft Entertainment
発売日:2008年2月5日
価格:29.99ドル
公式サイト:http://www.assassinscreed.com/

  • 関連タイトル:

    Assassin's Creed Altair's Chronicles

  • 関連タイトル:

    アサシン クリード 日本語マニュアル付英語版

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