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  • 発表日:2008/11/18
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印刷2011/03/03 19:39

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[CeBIT]GIGA-BYTE,オーバークロッカーが監修したマザーボード「GA-X58A-OC」を公開。独自クーラー採用のOC版GeForceも

 ドイツで開催中のCeBIT 2011において,GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGA-BYTE)は,「究極のオーバークロック用マザーボード」として開発を進めている「GA-X58A-OC」を公開した。

画像集#002のサムネイル/[CeBIT]GIGA-BYTE,オーバークロッカーが監修したマザーボード「GA-X58A-OC」を公開。独自クーラー採用のOC版GeForceも
オーバークロック用を謳うGA-X58A-OC
 GA-X58A-OCは,「Intel X58 Express」チップセットを採用し,LGA1366版Coreシリーズに対応する,ATXフォームファクタのマザーボードだ。
 オーバークロック用を謳うということもあり,I/Oインタフェースは必要最低限。PS/2×2とUSB 3.0×2,USB 2.0×2,サウンド端子のみとなる。拡張スロットは,PCI Express x16×4,PCI×1とこちらもシンプルな構成だ。PCI Express x16スロットは,CPUソケットに近いほうから16/0/0/16レーンまたは8/8/8/8レーン接続となり,3-way SLIや4-way CrossFireXをサポートする。

 続いてマザーボード上に取り付けられている部品を見てみよう。
すべてのコンデンサは,三洋電機製タンタルコンデンサ「POSCAP」を採用。コイル(インダクタ)には,「MPFC」(Max Power Ferrite Core)を搭載している。
 GIGA-BYTEによると,「オーバークロック時の安定動作を実現するため,電源周りに手を入れている。また,従来製品よりもさらに安定した信号伝達ができるよう,CPUソケットとメモリスロット,チップセットそれぞれの間隔を通常より狭めた」。デザインに当たっては,著名なオーバークロッカーであるHicookie氏が監修に携わっているという。

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GA-X58A-OCのI/Oインタフェース。かなりスッキリとしている
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CPUソケット周辺。タンタルコンデンサが採用されているのが分かる

オーバークロック用マザーボードとして,「OC-VRM」「OC-Touch」「OC-PEG」「OC-Cool」「OC-DualBIOS」という5つの機能を採用するのも,GA-X58A-OCの特徴だ。このうち,DualBIOSの拡張版となるOC-DualBIOSを除く4機能について,GIGA-BYTEでマザーボードのプロダクトマネージャーを務めるHunter Lee(ハンター・リー)氏から概要説明を受けることができたので,以下,順に紹介してみたい。

OC-VRM(CPUへの安定した電力供給を可能にする機能)

画像集#004のサムネイル/[CeBIT]GIGA-BYTE,オーバークロッカーが監修したマザーボード「GA-X58A-OC」を公開。独自クーラー採用のOC版GeForceも
 「通常のVRMはコイルにフェライトチョークを採用しているが,これだと38A程度しか蓄積できない。しかしMPFCなら50Aの電力を貯められるため,GA-X58A-OCは最大1200Wの電力をCPUに安定して供給できる」とLee氏。PWM周波数を,デフォルトの400kHzだけでなく,600/800/1000kHzから選択できるDIPスイッチを備えているのもポイントだ。

OC-Touch(マザーボード上でオーバークロック設定ができる機能)

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 1MHzごと,もしくは0.3MHzごとにベースクロックを変更できる[BCLK]ボタンや,CPU倍率を変更するボタン,自動的にCPUを4GHzで動作するように設定する[4G]ボタンなどをマザーボード上に装備。BIOSを開かなくとも手軽にオーバークロックの設定変更が可能だとしている。

OC-PEG(PCI Expressへの電力供給を増やす機能)

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 Serial ATAポートの両脇に,グラフィックスカードのオーバークロック用とされるSerial ATA電源コネクタを備えており,ここに外部から給電することで,PCI Expressスロットへの電力供給を増やせるという。
 なおLee氏は「OC-PEGを利用する場合は,システム用の電源ユニットと別にOC-PEG用の電源ユニット用意してほしい」としている。これは,電源電力変動が大きいグラフィックスカードをOCすると過電流が生じやすくなり,同じ電源ユニットを使用すると別のパーツに負荷を与える可能性があるからだろう。

OC-Cool(冷却力を確保するための機能)

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 GA-X58A-OCが搭載するヒートシンクは,LEDインジケータを搭載しており,温度が一目で分かるようになっているという。
 ほかにもマザーボード上には,ファン接続用のピンヘッダを7つ備えており,7基のファンをコントロールすることで高い冷却力を確保できるとしている。

 このほか,Marvell製のSerial ATA 6Gbps対応コントローラ「88SE9182」を搭載する点も,Lee氏は強くアピールしていた。いわく「『PCMark Vantage』などのシステムベンチマークでトップスコアを狙うオーバークロックユーザーにも最適だ」。
 ただ,88SE9182はチップセットとPCI Expressで接続されるというオーバーヘッド要因があるため,「Intel P67 Express」チップセットに統合されるSerial ATA 6Gbpsポートと比べるとパフォーマンスは落ちる。Lee氏はこの点も認めているが,Intel X58 Expressチップセットを選んだ代償のようなものを,ここで払わされているとはいえるかもしれない。

マザーボードだけでなく

グラフィックスカードでもトップを狙う


 GIGA-BYTEは,マザーボードだけでなくグラフィックスカードでもパフォーマンスキングを目指しているようだ。

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WINDFORCEクーラーは,140×86mmの大型のベイパーチェンバーと,8mm径のヒートパイプを2本通したヒートシンクを採用している
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WINDFORCEクーラーと従来クーラーとで風の流れがどう異なるかを表したスライド
 同社は,「GeForce GTX 580」を採用した「GV-580SO-15I」と,「GeForce GTX 570」を採用した「GV-570SO-13I」の2製品をクロックアップ版シリーズ「Super Overclock」のラインナップに追加する。
 両グラフィックスカードは,「WINDFORCE」と呼ばれる独自設計の冷却クーラーを搭載し,オーバークロック動作時も安定して優れたパフォーマンスを発揮できるとのことだ。

 WINDFORCEクーラーは,3基のファンを搭載する。ブラケット部から空気を吸引してGPUに当たるよう設置されているファンが2基,ケース前面に風が流れるように角度を付けて設置されているのが1基という設計である。
 この設計により,一般的なクーラーと比べ,冷却性能が約16%向上しているという。

 また同社は,「WINDFORCEクーラーの動作音は,リファレンスデザイン比で40%低減している」とアピールする。
 ただこのファン設計は,利用するPCケースによって内部に熱がこもりやすくなる可能性があるため,本来の性能を発揮できない場合もありそうだ。

 なお,GV-580SO-15IとGV-570SO-13Iの詳しい仕様は,競合他社よりも高性能にしたいので,この時点では発表しないとのこと。最終的にどの程度のクロックで出てくるのか,楽しみに待つこととしたい。

WINDFORCEクーラーは,通常のクーラー比で冷却性能を16%引き上げながらも,動作音を40%低減できるとしている
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WINDFORCEクーラー搭載グラフィックスカード(右)と通常のクーラーを搭載したグラフィックスカード(左)とでPC内部を風がどう流れるか表したスライド
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