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[GCA 08#05]カードゲーム+RTS,「BattleForge」が2009年の意外な(?)目玉タイトルになりそうな予感
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印刷2008/09/22 20:10

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[GCA 08#05]カードゲーム+RTS,「BattleForge」が2009年の意外な(?)目玉タイトルになりそうな予感

画像集#001のサムネイル/[GCA 08#05]カードゲーム+RTS,「BattleForge」が2009年の意外な(?)目玉タイトルになりそうな予感
EA PhenomicのOlgierd Cypre氏
 Games Convention 2008でも紹介したElectronic Artsの「BattleForge」だが,今回のGames Convention Asia 2008(以下,GCA)にも登場した。試遊台が一つ,ぽつんと置かれていたGCと違い,GCAではカンファレンスルームにメディアを招くというオフィシャルなものになっていた。
 「ファンタジーベースのカードゲームで,プレイヤーがネットでRTSっぽく戦える」という事前の情報から“このところカジュアル/オンライン化を急速に進めるEAの新たなカジュアルタイトル”程度の認識だったが,どっこい,GCの記事でもお知らせしたようにキモとなるRTS部分が実に作り込まれており,その正体はなかなかタダ者ではなかったのだ。

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 ただし,ビジネスモデルに関してはGCのレポートと異なり,欧米ではパッケージ販売される予定だがアジア圏では未定という話だった。わずか1か月の間にビジネスモデルが変更されたというより,まだハッキリとは決まっていない雰囲気である。
 ゲームを開発しているのはフランクフルト近郊にあるEAのスタジオ EA Phenomicで,2006年にEAに買収される以前は「Spellforce」「Spellforce 2」などを制作していたデベロッパだ。ゲームの紹介をしてくれたコミュニティマネージャーのOlgierd Cypre氏も,片道14時間がかりでドイツからシンガポールにやってきたとのこと。ご苦労様です。でも,我々がドイツに行くときもエラい目に遭うんだよなあ。

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 さて,こぢんまりしたGCAらしく,タイムスケジュールの関係でそのレクチャーにおけるメディアは私ただ一人。せっかくだからということで彼が説明に使っていたノートPCを借りて遊ばせてもらったのである。
 バージョンはプレαバージョンということで,今後ユーザーインタフェースなどが大幅に変わってしまう可能性も高いということをご承知おきいただけると幸いです。とはいえ,開発もすでに2年目ということで,基本の部分はほぼ固まっている。
 プレイヤーは自分の手持ちのデジタルカードを使ってデッキを組み,それを使って戦いに臨むのである。それぞれのカードは弓兵や巨大クリーチャーといったユニットだったり,敵を見つけて自動攻撃をする塔だったり,魔法の力そのものだったりと,ちょっと雑然とした雰囲気。カードにはそのマップで使える回数が決まっており,雑魚っぽい弓兵だったら10ユニット召還可能だが,強力な隕石魔法だったら2回だけという感じでバランスが取られている。ちなみに,カードの使用はゲーム中,いつでも可能だ。
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 目標はマップに点在する「パワーステーション」および「モニュメント」と呼ばれる建物で,そのそばに立つことで自分のものにできるが,敵と交戦中には占領できない。デッキのカードは最初からすべて使えるわけではなく,そのパワーステーション/モニュメントを占領することでレベルが段階的に上がり,より強力なカードが使えるようになってくるというシステムだ。強力なカードの場合は必要とされるモニュメントの数も多くなる。
 カードには四つの属性があり,モニュメントをどの色で占領するか(占領時に四つの色のオーブから一つをプレイヤーが選ぶ)によって,どの色のカードのレベルを上げるかが決まってくる。例えば,赤いオーブを選んでモニュメントを占領すると,自分のデッキの中の赤い属性を持ったカードだけがパワーアップするのだ。

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 だいぶこんがらがってきたと思うが,まだまだ。モニュメントの数はマップごとに決まっているため,四種類の属性をもったカードをすべて使ってデッキを組んでしまうと,パワーアップによる強力なカードが使用できなくなる。とはいえ,それぞれの属性には特技や特性があり,あれもこれもと使いたくなる,うーん……ということころに戦略が生まれてくるわけだ。
 マルチプレイがメインと聞いていたが,実際はカードを買ってシングルプレイを楽しむゲームとなる。ただし,ネットへの接続が必須で,対応機種は今のところPCのみ。
 ゲーム以外の要素として,ほかのプレイヤーとのカードの交換が可能で,買ったカードセットの中に,自分のプレイスタイルに合わないものがあった場合,それを必要とするほかの人と交換できる仕組みを用意するとのこと。もちろん,ネットを介してマルチプレイも可能である(ゲームモードは未確定だが,たぶんスカーミッシュ)。

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 ゲームの背景となる物語さえ「現在開発中」とのことで,ファンタジー世界ではあるものの,一体全体,誰が何のために戦っているのかは今後の情報に期待していただきたい。いずれにしろ,カードの絵柄はカラフルで美しく,コレクター魂を刺激される人もいるだろう。もちろん,ウルトラレアカードなんてものもそつなく用意されているのだ。

 上にも書いたように,欧米では2009年はじめにパッケージ販売が行われる予定で,そこに(もし必要なら)追加カードを購入して戦っていくというものになる。アジア圏のビジネスモデルは決まっていないが,「もしかすると。本当にもしかすると」(Cypre氏)ではあるが,基本料金無料のアイテム課金制が採用される場合もあり得るようだ。
 いずれにしろ,巨大クリーチャーが暴れ回り,魔法が炸裂し,無数の敵が入り乱れて戦うシーンはかなり面白く,豊富なユニットの種類や多彩な能力など,純粋なRTSとしてみても魅力的である。
 プレα版にしては珍しいことにムービーの撮影が許されたので,下に掲載した。カードを次々に繰り出して戦う本作の雰囲気をぜひ確認してほしい。

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