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[CJ 09]跳んでひねって宙返り。新プロモムービーからうかがえる武侠モノMMORPG「九陰真経Online」とは
武侠モノのMMORPGはいろいろあるが,MMORPGの主流がクリック移動という簡単操作であるためか,西洋ファンタジーでいう魔法を武侠の技に置き換えただけのような作品が多い。
だが,最近はそんな傾向が変わりつつある。7月17日に公開されたファイブスターオンラインがサービス予定の「バタフライソード(仮)」もそうだが,走る,跳ぶといった,“軽功”をより直接的な形で取り入れた表現が増え,アクション性を重視した新しい武侠モノが多くなり始めているといってもいいだろう。九陰真経も,そういった新武侠モノの一つである。超人的アクションは中東の王子様だけに独占させていいものではない,といったところか。
まず,ChinaJoy用に作られたムービーを見てほしい。すべてインゲームアクションで作られているとのことなので,ゲーム内でだいたい同じようなことができると思ってもかまわない。
移動できないように設定をしている場所はとくにないとのことで,たいていのところに登ったり,飛び降りたできる。また,ジャンプ中の無意味なひねりや宙返りなどもゲーム内に実装されているという。つまりプレイヤーのスキル次第でどこでも踏破できるエクストリームMMORPGなのだ。
さて,九陰真経というのはなにかを改めて確認しておこう。九陰真経とは,伝説的な武芸の秘伝書である。いくつかの武侠小説に登場する架空の存在で,究極的な武芸の極意を表したものだ。
武侠世界において武芸の秘伝書がどのような価値を持つかピンとこない人は,小説「秘曲 笑傲江湖」などを読んでみよう。
本作ではクラスに相当するものが流派として存在し,少林,武当,君子堂,峨眉,唐門など8種類が用意されている。残念ながら,それぞれ具体的な情報は公開されていないが,公式サイトではキャラクターの動きなどの確認が可能だ。
戦闘はアクション性に富んでおり,ターゲットにしか攻撃が当たらないといったことはない。また,間合いと角度の概念があり,それがずれていると攻撃が当たらないのである。魔法系職業の攻撃も同様に,方向に対してシビアな対応が要求されるという。もちろん,攻撃をジャンプで避けるといったことも可能だ。
ゲーム全体のストーリーは,九陰真経の秘伝書を奪い合うという内容になっている。ちなみに,九陰真経は,ただ1冊だけある書物というわけではなく,サーバー内に数冊が存在するとのこと。
この書を手に入れると,特別なスキルが使えるようになり,無類の強さを手に入れることができる。どれだけ強力なのかは,「この人,城斬ってますよ」と,突っ込みたくなるようなムービーを見れば分かるはずだ。
武侠モノということで,大勢で戦うゲームかと思われがちだが,そうではなく,商人になりたい人はずっと商売だけやっててもレベルが上がるというシステムになっている。また,弟子入りしたり,師父として弟子を取ったりといった人間関係の構築も可能だ。武侠世界全体を再現しようとしているのかもしれない。ちなみに,本作では奥さんを5人まで持てる。
「ストリートダンス」「ボヤージュ センチュリー オンライン」などユニークなゲームが多いSnail Gameの新作だけに,仕上がりが楽しみな一作である。
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九陰真経Online
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