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  • Riot Games
  • 発売日:2009/10/27
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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「リーグ・オブ・レジェンド」の新モード「チームファイトタクティクス」プレイレポート。チャンピオンを従えて勝利を掴め!
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印刷2019/06/27 20:10

プレイレポート

「リーグ・オブ・レジェンド」の新モード「チームファイトタクティクス」プレイレポート。チャンピオンを従えて勝利を掴め!

 2019年6月26日,ライアットゲームズがサービス中のMOBA「リーグ・オブ・レジェンド」(以下,LoL)に,オートチェス系の新ゲームモード「チームファイト タクティクス」(以下,TFT)が実装された。

TFTが発表されてから,PBEサーバー(テストサーバー)でテストが行われていたのだが,そのPBEサーバーへのログイン待ちが何十時間と発生していた。TFTの注目度の高さがうかがえる
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 ここ最近,巷で流行している「Dota 2」のMOD「Auto Chess」(オートチェス)にインスピレーションを受けてこのゲームモードが開発されたという。
 チームファイトタクティクスの基本的なシステムは,インスピレーションを受けた「オートチェス」とほぼ同じだ。
 ラウンド制のストラテジーゲームであり,バトルロワイヤル方式を採用している。プレイヤーはラウンドごとに対戦相手とランダムにマッチングし,従えている駒(キャラクターのこと)を自動的に戦わせる。
 プレイヤーは,ラウンドごとに入ってくるお金を使用して,駒を購入したり,あるいはレベルアップして,自分のチームを強くしていくことだ。そして,駒を盤上に配置すれば,あとは勝手に戦ってくれるので,MOBAやFPSといったゲームと比べれば,プレイヤーが行う作業というのは非常に少ないと言えるだろう。


 駒を自動で戦わせている間も,周りのプレイヤーがどういったチームを作っていて,どう戦えば勝てるのか。そして「自分のチームに必要な駒やアイテムは何か」というのを考え続ける必要がある。動体視力やテクニックは必要なく,システムを覚えれば楽しめるというのが,このジャンルを人気にしている要因の1つだと筆者は思っている。

キャプション: ゲームプレイからTFTを選択すると,最初に軽い説明が表示される。チュートリアルなどは現状ないようで,本記事などを参考にしてプレイしてほしい
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「チームファイトタクティクス」公式プレイガイド

「リーグ・オブ・レジェンド」公式サイト



TFTの遊び方。まずはチャンピオンとゴールドについて理解しよう


 それでは,TFTの遊び方について説明していこう。ゲームシステムとしては,オートチェスと共通点が多く,オートチェスをやったことのある,あるいは配信などを見たことのあるプレイヤーなら,すぐにシステムに馴染めるはずだ。
 まず,ゲームは8人で行われるバトルロイヤル方式だ。プレイヤーはチャンピオン(駒)を購入して,ボード(フィールド)に配置していく。そして,ラウンドごとにランダムに選ばれる他のプレイヤーと自動的に戦いが行われ,負けたプレイヤーは生き残った駒からダメージを受ける。プレイヤーが持つ体力は100から始まり,0になると敗北となる。そして,最後まで生き残ったプレイヤーが優勝となるのだ。
 ここまでがTFTがどういったゲームか,という説明だ。ここからは,少しずつ細かなシステムについて説明していこう。
 
 まず,勝利に直接かかわってくる,チャンピオンについて説明していく。ラウンド開始時に5体のチャンピオンがショップに並ぶので,そこからゴールドを消費して購入し,チームを編成していく。
 ゴールドは,毎ラウンド終了時に自動的に入ってくる。ただし,チャンピオンを沢山購入しても,ボードに出せるチャンピオンの数は,自身のレベルによって決まっているので,自分に必要なチャンピオンかどうかを考えて購入していく必要がある。
 購入したチャンピオンはまず待機枠に入るので,そこからどのチャンピオンを戦闘のボードに出すか,という選択が可能だ。

上がチャンピオンを配置するボードで,下がショップ画面。ショップでのチャンピオン購入はチャンピオンのティアに応じてゴールドを消費する
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 そして,ここで「どのチャンピオンを購入すればいいのか?」という疑問が出てくる。その判断材料となるのが,麻雀の“役”のような特性ボーナスというシステムと,同じチャンピオンを3体集めると,チャンピオンが合体し,強化されるアップグレードシステムだ。

 特性ボーナスは,同じ特性を持つ別のチャンピオンを揃えることによって,ステータスの強化や特殊能力が発動するというシステムだ。チャンピオンはそれぞれ「地域」「クラス」という2つ(3つ以上もつチャンピオンもいる)の特性を持っている。
 特性ボーナスが発動すると有利に戦える場合が多いので,基本的にいずれかの地域やクラスのチャンピオンを集めることに狙いを絞ってチームを編成していくことになる。

 同じチャンピオンを3体集めてアップグレードすると,スキルダメージやステータスが飛躍的に向上する。
 チャンピオンには3段階のレベルがあり,1度アップグレードするとスーパーバージョン(レベル2),2度めのアップグレードでアルティメットバージョン(レベル3)となる。
 ただし,アルティメットバージョンまでアップグレードするにはスーパーバージョンの同一チャンピオンを3体揃える必要があるので,難度は高めだ(同一チャンピオンを計9体集めると必要がある)。
 待機枠で置いておけるチャンピオンの数は9体までなので,どのチャンピオンをアップグレードするか,あるいはできそうか,という点を考えつつ,チャンピオンを整理することも重要になる。

 また,チャンピオンは数十種類いるのだが,それぞれのチャンピオンには1〜5までのティアが存在し,基本的に高いほど強い。それぞれティアに応じたゴールドを消費して購入することができる。レアリティの高いチャンピオンはステータスも高く強力なスキルを持っている傾向にあるが,出現率は低い。
 また,チャンピオンの数は最大数が決まっており,他のプレイヤーが集めていると出にくくなる。ティアで最大数も違うため,ティアが高くなるほど最大数が少なくなり,入手が困難になる。
 序盤は低ティアのチャンピオンを集めて特性ボーナスやアップグレードを行い,終盤にティアの高いチャンピオンを主軸にして戦う,といったプランを立てておくと良いだろう。

キャプション:自動収益は現在のゴールドにカーソルを合わせると確認できる
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 次に,チャンピオンを購入するためのゴールドについて説明していこう。ゴールドはラウンドが終了するたびに自動的に獲得できるが,量はいくつかの要素によって変わってくる。
 まず1つは,状況に関わらず確実に入ってくる自動獲得ゴールドだ。1ラウンド目の終了時は2ゴールド獲得でき,2ラウンド目の終了時は3ゴールドといった具合でゴールドが入ってくる。この自動収益は5ゴールドで頭打ちとなり,4ラウンド以降は5ゴールドで固定になる。

 もう1つが所持ボーナスゴールドという利息システムだ。プレイヤーが所持しているゴールドの1割を,利息として獲得できるシステムで,最大5ゴールド(50ゴールド所持)まで利息が付くようになっている。
 最後の1つが,連勝/連敗ボーナスシステムだ。他プレイヤーに対して連勝や連敗をすると,最大3ゴールドを獲得できる。
 序盤にあえて連敗することで追加のゴールドを獲得し,後半巻き返しを図るという戦略が取れる。逆に自分が連勝しているときは,少し利息でもらえるゴールドを減らしても,連勝を維持することで十分な収益を獲得できたりする。
 また,他のプレイヤーに勝利したときは連勝ボーナスの他に1ゴールドの臨時収入が得られる。

 ここまでをまとめると,1ラウンドにおけるゴールドの最大収入は,4ラウンド以降の固定収入で5ゴールド,50ゴールド所持の利息で5ゴールド,連勝ボーナスで3ゴールド,勝利収入で1ゴールドで,14ゴールドとなる。逆に最小収入は(序盤の数ラウンドを除けば)5ゴールドだ。
 1ラウンドで倍以上の差がついてしまうので,利息や連勝/連敗ボーナスは意識的に利用していきたい。

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 また,地域「パイレーツ」のチャンピオンを3体揃えることによる特性ボーナスで,ラウンド終了時にランダムで追加のゴールドを獲得できるので,戦略に組み込んでみるのもいいだろう。

 ゴールドの使い道は,チャンピオンの購入(ティアによって1〜5ゴールド消費),リロール(2ゴールド消費),XPを購入(4ゴールド消費)という3種類がある。
 リロールは,ショップに並んでいるチャンピオン5体を一新する機能だ。特定のチャンピオンが欲しいときなどに使用するが,序盤に使いすぎると,ゴールドが貯まらず,後半に苦しい思いをすることになる。慣れてくるまでは利息の最大化を目標にして,余ったらリロールするくらいがオススメだ。

 XP購入は,4ゴールドを消費して4XPを獲得するという機能だ。プレイヤーにはレベルが存在し,レベルが上がるとボードに出せるチャンピオンの数が増えていく。ラウンド終了時に2XPずつ得られるが,XP購入はゴールドをXPにしてレベルをより早く上げる機能と言える。
 チャンピオンの数が増えると,単純に戦力が増えるだけでなく,特性ボーナスも発生させやすくなるので,単純に戦いを有利に展開できる。また,レベルが上がることでレアリティの高いチャンピオンがショップに並びやすくなるので,より強いチームを編成するにはレベル上げが必須だ。

地域「パイレーツ」のチャンピオンを揃えるとラウンド終了時に0〜4ゴールドが入った箱がボード上に出てくる。戦闘には関わらない特性ボーナスなので,戦闘力は低くなってしまう
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TFT独自のシステム「ドラフトラウンド」「アイテム合成」


 ここまではオートチェスでもお馴染みのシステムだが,TFTには独自のゲームシステムが存在する。その代表がドラフトラウンドだ。
 ドラフトラウンドでは,プレイヤーが1つのボードに集まり,中心で回転するチャンピオンを1体だけ獲得することができる。また,最初のラウンドはこのドラフトラウンドから始まる。
 最初のドラフトラウンドは全プレイヤーが同時にスタートするのだが,それ以外のドラフトラウンドでは順位の低いプレイヤーから順番に獲得できる。
 順位の低いプレイヤーはこのドラフトラウンドで欲しいチャンピオンが取れるので,序盤は連敗を重ねながら連敗ボーナスでゴールドを獲得し,ドラフトラウンドで欲しいチャンピオンを獲得したあと,戦力を整えて逆転する……というのも戦略として有効だろう。

最初のラウンドはドラフトラウンドから始まる。この時は全員が同時に真ん中のチャンピオンを取りに行くことができる
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最初のラウンド以外のドラフトラウンドでは,順位の低いプレイヤーから順番にチャンピオンを獲得できる
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 アイテムの合成システムもTFT独自のモノが採用されている。アイテムはチャンピオンに持たせることで,能力を強化できる。入手法はモンスターとの戦闘で勝利するか,ドラフトラウンドでアイテムを持っているチャンピオンを獲得するかの2つだ。
 合成はチャンピオンに2つの基本アイテムを持たせると自動的に行われる。合成されない組み合わせはなく確実に何かの上位アイテムに合成されるため,序盤から強力なアイテムが手に入りやすい。
 序盤から連勝ボーナスを目指したい場合は,最初のドラフトラウンドと,その後の3ラウンドのモンスターとの戦闘で獲得したアイテムを,強力なアイテムに合成することが不可欠となるだろう。

アイテムは攻撃系のアイテムを遠距離チャンピオンやアサシンに,防御系のアイテムを防御型のチャンピオンに集めていくと良い。アイテムはいろんなチャンピオンに分散させるより,1体のチャンピオンに集中させてアイテムの相乗効果を狙うのがオススメ
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試合に勝つために,チャンピオンとアイテムを理解しよう


 基本的なシステムはここまで説明した通りだが,勝つためにはチャンピオンとアイテムの特徴を理解することが必要だ。ここでは勝つために,それぞれの特徴を理解していこう。

 覚えるべきはまず特性とクラスだ。特にクラスはそのユニットの特徴を現わしているので,チャンピオン選びの目安にしやすい。例えば「ナイト」というクラスなら近接攻撃タイプが多く,防御力も高めだ。「ガンスリンガー」「レンジャー」「ソーサラー」は遠距離タイプが多い。
 チャンピオンのボードへの配置を考えたとき,近距離型を盾にして,その後ろに遠距離型を置くといった工夫が必要になるので,最低限これくらいは覚えておく必要がある。

あともう少しだから……とリロールをし続けると,一瞬でゴールドがなくなってしまうこともしばしば。リロールは計画的に
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 とはいえ,チャンピオンの数は多く,すべての組み合わせを覚えるのは難しい。プレイしていって徐々に個々のチャンピオンを覚えていき,どう組み合わせれば強いか考えていくと良いだろう。
 Auto Chessは一部で「麻雀バトルロイヤル」とも言われている。麻雀を遊んだことがある人は始めたばかりの頃に「覚えたての特定の役」ばかり狙っていた人も多いはずだ。「チームファイトタクティクス」も「覚えたてのチーム構成」(役)を使いながら,徐々に他の構成も覚えていく,という風に遊ぶとスムーズに楽しめるだろう。


試合を見通す力と運が試される


 オートチェスから多くを引き継いでいるTFT。システムのところでの大きな違いはそれほど感じなかったが,アイテムの合成や負けているプレイヤーから順番に取れるドラフトラウンドなど,分かりやすく,かつ退屈にさせない工夫がされているなと感じた。
 ただ,突出して強いチャンピオンがいたり,弱いチャンピオンがいたりと,まだバランス面でも不安定な部分がある。実力を試すためのランクゲームも実装予定なので,その頃には多くの調整が行われているはずだ。

 個人的には,これほどのスピードでライアットゲームズが新ゲームモードとして「チームファイトタクティクス」を実装したのは素直に凄いと感じた。むしろ,少し懸念している点としては,TFTの完成度が高く面白いので,LoLをメインに遊んでいる筆者は,メインモードである「サモナーズリフト」のプレイヤーが減少してしまわないか少し心配だ。
 ともあれ,それだけ面白いゲームモードに仕上がっているので,オートチェスやLoLを知らない人にもぜひオススメしたい。
 
ゲーム中はプレイヤーの分身として,リトルレジェンドというキャラクターを操作する。試合前にアバターのように変更することが可能で,課金で手に入るRPを使用して購入できる
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