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「LJL 2020 Spring Split」プレイオフ Round1レポート。4つのチームが激突,勝ち上がったのはV3とCGA
この日行われたのは,「V3 Esports vs. AXIZ」と「Crest Gaming Act vs. Rascal Jester」の2カード。試合はいずれもBo5(3試合先取制)で行われた。以下,その試合結果をお届けする。
「LJL 2020 Spring Split Playoff Round 1」Twitchアーカイブ
第1戦 V3 Esports vs. AXIZ
(レギュラーシーズンの対戦成績:1-1)
V3 Esports戦績
・2019 Spring 6位(8勝13敗)・2019 Summer 3位(14勝7敗,プレイオフ2位)
・2020 Spring 3位(8勝6敗)
ロースター
チームの中心的存在だったYutori Moyashi選手がSengoku Gamingへ移籍してしまったV3だが,新加入したJGのBugi選手とADCのArcher選手のパフォーマンスは期待以上のものであり,新生V3躍動の原動力となった。
また,TOPのPaz選手はLJL優勝経験を持つベテランで,チームを支える存在となっている。
AXIZ戦績
・2019 Spring 8位(3勝18敗)・2019 Summer 8位(3勝18敗)
・2020 Spring 5位(6勝8敗)
ロースター
2期連続のレギュラーシーズン最下位と低迷が続いていたAXIZ。今シーズンはメンバーを3名入れ替え,シーズン5位でプレイオフに進出するという躍進を遂げた。
チームとして特に大きく変わったのは,ゲーム序盤の試合運び。各レーナーが連携し,積極的にオブジェクトの破壊・獲得を狙っていくのがAXIZの持ち味となっている。
V3 Esports vs. AXIZ 対戦結果
- | 勝利チーム | - |
---|---|---|
第1試合 | V3 Esports | AXIZ |
第2試合 | V3 Esports | AXIZ |
第3試合 | V3 Esports | AXIZ |
AXIZが用意してきた戦術は,「バン・ピックの1巡目にカリスタをピックする」というものだった。カリスタはその1対1の強さから,最近になってTopレーンでの運用が注目され始めたチャンピオン。ADCとして使うこともできるため,「1巡目にピックしてもバン/ピックの的を絞られない」という利点もある。
そうしてカリスタをTopレーンで運用し,セトに対して大幅なCS差をつけていたAXIZだったが,これに対してV3のJunglerであるBugi選手はニダリーの機動力を活かして,通常とは異なる意表をつくルートからuinyan選手のカリスタに対してギャンクを決めていく。これによって,AXIZ側の「Topレーンから試合を作っていく」という目論みは失敗に終わってしまった。
その後もBugi選手の読みは冴え渡り,V3の仕掛けに対してカウンタープレイを連発。これで完全に主導権を握ったV3は,そのまま第1試合に勝利した。
第2試合は一進一退の状況が続いたが,AXIZがドレイクを4体倒し,インファーナルソウルを獲得して有利に立つ展開に。そのまま有利に進めるかと思いきや,V3のテレポートを利用した奇襲で,AXIZは陣形が乱れて壊滅状態に陥り,一気に形勢が逆転。一度手にした勢いをV3は逃さず,バロンとエルダードラゴンを獲得し,そのまま押し切って勝利した。
第3試合は,第1試合,第2試合と立て続けにカリスタをファーストピックしていたAXIZに対抗するように,V3がカリスタをファーストピックした。
試合はBugi選手のBotレーンへの奇襲やタワーダイブなどが決まったほか,TopレーンではPaz選手がuinyan選手をソロキルするなどの活躍で,V3が勝利。プレイオフRound2へと駒を進めた。
第2戦 Rascal Jester vs. Crest Gaming Act
(レギュラーシーズンの対戦成績:2-0)
Rascal Jester戦績
・2019 Spring 7位(7勝14敗)・2019 Summer 7位(4勝17敗)
・2020 Spring 4位(7勝7敗)
ロースター
メンバーを3名入れ替えて今シーズンに臨んだRJは前半で苦戦が続いたが,シーズン中盤から調子を上げていき,7勝7敗の4位という成績でプレイオフ進出を決めた。
Junglerのhachamecha選手とADCのArt選手はいずれも元Crest Gaming Actのメンバーであり,今回は古巣との対決となる。
Crest Gaming Act戦績
・2019 Spring 2位(15勝6敗)・2019 Summer 2位(17勝4杯,プレイオフ3位)
・2020 Spring 6位(5勝9敗)
ロースター
昨シーズン,Aria選手(LunaからAriaに改名)とArt選手という2大キャリーの活躍でレギュラーシーズン2位の好成績を残したCGAだが,今季は苦戦が続き,6位タイという順位でレギュラーシーズンを終えている。
CGAのJunglerは,昨シーズンまで控えの選手として登録されていたYoshi選手。昨シーズンまでCGAに在籍していたhachamecha選手の弟子のような立場であり,今回の対戦は師弟対決と言える。
RJ vs. CGA 対戦結果
- | 勝利チーム | - |
---|---|---|
第1試合 | Rascal Jester | Crest Gaming Act |
第2試合 | Crest Gaming Act | Rascal Jester |
第3試合 | Crest Gaming Act | Rascal Jester |
第4試合 | Rascal Jester | Crest Gaming Ac |
第5試合 | Crest Gaming Act | Rascal Jester |
RJは「前衛のチャンピオンを2体+カルマやモルガナなどのADCを補助するチャンピオン」という構成で,ADCのArt選手を中心とした集団戦を狙う。一方のCGAは行動阻害スキルに長けたチャンピオンや,バックラインに飛び込む能力が高いチャンピオンを揃えて圧力をかけていく……という構図で戦いが進んだ。
RJが押され気味の展開が続くかと思われたが,試合開始10分にArt選手による起死回生のスーパープレイが炸裂する。装備がさほど整っていない状況にもかかわらず,果敢に攻め,3人を討ち取ることに成功したのだ。
RJは勢いを取り戻したが,CGAは「Art選手さえ倒せば自分たちの勝ち」と,集団戦のたびに全力でArt選手を狙い続けていく作戦に出る。
RJはArt選手を守りつつ戦っていたが,怒涛の攻めを受けきれず,最終的に勝利を得たのはCGAとなった。
Round2 対戦予定
プレイオフRound2は,3月28日にシーズン1位のDetonatioN FocusMeと,2位のSengoku Gamingの対戦が行われる。翌3月29日はRound1を勝ち抜いたV3対CGAの対戦となる。
果たしてどのチームが勝利するのか,来週も見逃せない戦いとなりそうだ。
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