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今どきはゲームも立派なお習い事? 「LoL」を“eスポーツスクール”でコーチングしてもらってきた体験記
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印刷2026/02/25 08:00

企画記事

今どきはゲームも立派なお習い事? 「LoL」を“eスポーツスクール”でコーチングしてもらってきた体験記

 そういえば,私は「リーグ・オブ・レジェンド」(以下,LoL)を他人から教わったことがない。これまですべて自学でやってきた。

 LoLとはかれこれ10年くらいの付き合いではある。近年,周囲で新たに「LoLやってみたい!」という人が増えたことで,教える立場になることも多い。だが,思えば教わる立場にまわったことがなかった。

 実際,誰かにコーチング(教わる)されるのって,どんな感じなんだろう? しかもお金がかかったとして,本当にうまくなるんだろうか?

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 というわけで,実際に体験してみることにした

 教わる先は友人などではなく,一般的に提供されているサービスだ。そしていろいろと調べてみたところ,昨今の検索エンジンでとくに幅を利かせていたのは,「eスポーツスクール」の文字だった。

 どうやら最近は,ゲームも“お習い事”になったらしい。


教わるのは“考え方”
LoLに一歩踏み込むコーチング体験


 今回訪れたのは,東京・渋谷の「eスポーツスクールAFRAS」(アフラス)だ。全国各地に点在する教室では,受講者が“オンライン形式のマンツーマン”でさまざまなタイトルのコーチングを受けられる。

 教室には案内スタッフが(受講予約時間には)常駐し,入室後にコーチングのためのセットアップを進める。基本はゲームをしながらのVC(ボイスチャット)指導と,ゲーム後の座学や質疑応答のようだ。

 1レッスンは50分。料金は月2回コース(税込み1万3200円)から。年齢性差を問わず,1回あたり約6000円。無料体験もあり。

ここが新時代の学びの場だ。いろいろと(後述する)お話を聞いて,「ゲームがお稽古事とか,すごい時代になったもんだ……」と嘆息した
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 筆者が選んだタイトルはLoLだが,近年では「フォートナイト」や「Apex Legends」「VALORANT」などが対象かつ人気らしい。このほか体験格闘ゲームやスポーツゲームの講師も抱えているとのこと。

 ちなみに,あのプロeスポーツチーム「FENNEL」とも協業中だ。

LoL以外のタイトル。人気はTPSやFPSが強く,LoLは若干年齢層が高めだとか
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 渋谷校の利用者層については老若男女をカバーしているが,スタッフによると「かなり若めで,小学生が多い」とのこと。

 AFRASの運営会社アグニス(AGNIS)の代表は,あの「東進ゼミナール」でも社長を務めていた飯田裕紀氏(今は取締役)だという。教室の理念も,ただ楽しくゲームを遊ばせたり,腕前を上達させたりではなく,ゲームを教材にして“論理的思考を身に着けさせる”ことが狙いだそうだ。

 これは,武道やスポーツで運動の習慣を身につけさせる,礼儀を学ばせるといったことと近い,若年層向けの“習い事”そのものである。

 また,受講者のなかには,学校で孤立してしまった不登校児もいるという。フィジカルスポーツよりも取っつきやすいマインドスポーツなうえ(※),興味関心も湧かせやすいのがゲームなだけに,そうした児童のサードプレイス的な役割も果たしているのかもしれない。

※ゲームはフィジカルスポーツでもあるが,ここの議論は置いておく

壁には運用ルールなどがペタリ。なんだか昔に通っていた塾を思い出すな……
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 さて,自認が社会的不登校(会社に出社とかがイヤすぎてロクな就活もせずフリーランスになった)なバリバリ27歳児の筆者は,LoLプレイヤーとしては10年選手。平均ランク帯はゴールドだ。

 ただ,LoL受講者の多くは「LoLをやってみたいけど,なにがなんだか分かんない……」という初心者が大半で,10年選手な受講者が来ることなどほぼないのだとか。そういう異例でも,大丈夫なのか?

恐る恐るPCを立ち上げ,講師とVCをつなぐ筆者
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 結論から書くと,なにも問題なかった。

 今回担当してもらった講師は,過去に日本サーバーでチャレンジャー2位にまでに到達した実力者だった。LoL歴も筆者より長く,簡単なマッチアップ解説はもちろん,「今の状況でどう動くべきか」「アイテムはなにを積むべきか」などを,理由付きで優しく教えてくれた。

 しかも今回は「筆者がどれだけできるプレイヤーか」を事前にいっさい共有していなかったので,突発で対応してもらったかたちだ。当初は「初心者ばっか教えてて,現役プレイヤー向けのレッスンとかできないんじゃ……」なんて疑っていたが,すみません。完璧でした。

 講師ごとの向き不向きはあるのだろうが,それでなおケチのつけようはない。現役向けの的確な対応をしてもらえた次第だ。

 ゆえに筆者は「これを機に,気になること全部聞こう!」と思い,試合中に矢継ぎ早に質問を投げた。その様子を抜粋してお伝えしよう。

初回はヒアリングシートを記入。「自分がどれだけの腕前か」を事前共有する……が。今回はこうした手順を取らず,現地でフワッと教えた状態にアドリブ対応してもらった
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受講開始。試合のマッチアップは筆者が「レネクトン」。対面が「イラオイ」
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オクドス熊田:
 イラオイ対面って,なにを意識すればいいですかね。

講師:
 一番は触手の位置です。メインのダメージソースが触手なので。Eスキルで魂を抜かれたとしても,触手の位置次第で戦えるので,視界をちゃんと確認しながら戦うといいですね。
 あとEは全体モーションが長いので,至近距離なら当てられてもちゃんと殴り返してから引くのが大事です。

オクドス熊田:
(集団戦後に)い,今のってTP(テレポート)飛ぶべきでした!?

講師:
 飛べばたぶん勝てましたねー。
 ただ,まずはその前に,味方がピンを出していたり,オブジェクトに触っていたりするようなら,ひとまずTPできる位置を確認しておきましょうか。見ていると,熊田さんは戦いが始まってから初めてカメラを動かしていたんですが,それだと合流がちょっと遅くなっちゃいます。
 そういうときの「いける」「いけない」は,理論よりも経験で覚えるほうがいいので,まずはガンガン飛んでみましょう!

オクドス熊田:
 あと,新しいシーズンに入ってアイテムが増えたじゃないですか? 今のメタで,レネクトンに合うアイテムってなにがあります?

講師:
 「終わらなき飢え」はかなり相性いいですよ。欲しいステータスがもらえますし,集団戦で敵を倒すと,自分の回復力がすごく強化されるんですよ。レイドボスみたいになって超強くなります。

最新のアイテム事情まで網羅しているのは,さすがというべきか。LoLはメタの回りが早いため,数か月遊んでいないだけでも知識と環境にズレが生まれる。少なくとも,過去の経歴にあぐらをかかず,ちゃんと現役でプレイして学び続けている講師が教えていることの証左だろう
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 講師に試合の模様を見られながら,VCでリアルタイムな修正案をいただく。残念ながら試合には負けてしまったものの,試合後にはリプレイを見ながらのフィードバックももらえた。

 今回の敗因は,レネクトンを使って“序盤は勝ってソロキルもしていたのに中盤から逆転される”という,有利を広げきれない悲しいワニさんと相成ったせいだが。その理由について解説してくれた。

講師:
 熊田さん,序盤はイラオイのスキルをかわしながらダメージトレードできてたじゃないですか? でも中盤からそうはいかなかった。

オクドス熊田:
 ですね。Wで接近されたのをうまく返せず……。

講師:
 そうなんですよ。相手は,熊田さんが避けてくるからスキルの打ち方を変えてきてたんです。「こいつは遠距離からEを狙ってもスキルを使って避けるし,その隙を狙ってトレードしてくる。じゃあ今度はW起点で攻めよう」って思考に切り替えていたんです。
 でも熊田さんは,それに対して反応できていなかった。

オクドス熊田:
 ああ,なるほど! 読み合いが回っていなかったというか。

講師:
 ええ。例えばWで仕掛けてくるなら,こっちもレネクトンのWで返せばいい。そうすれば相手はスタンしてEを振れず,こっちが距離を開ければなにも起こらないんです。相手が行動を変えてきたのに,こちらはそれに対応できなかったことが,主な敗因だったかと思います。

オクドス熊田:
 そうか。自分もプレイしていて「あれ? なんで負けたの?」と思っていたんですが,そういうことか……。

講師:
 このマッチアップじゃなくても,「相手が動きを変えてきたら,こちらも対応して動きを変える」というのは,LoLではすごく大事なんです。

オクドス熊田:
 同じ行動しかしてこないなら,対処するのも楽ですもんね。

講師:
 そうですそうです。逆に言えば,自分が仕掛ける側になれば,相手に対応を迫ることができます。とにかくいろいろな方法で仕掛けて,相手の思考リソースを奪う。場合によっては不利なマッチアップを覆せたりもするので,あえて定石じゃない動きをするのも効果的ですよ。

オクドス熊田:
 でも定石って,強いから定石なわけじゃないですか? それを崩すのって,さらにダメな展開になるような気もするんですが。

講師:
 対応されたら止めればいいんです。「あ,これはダメなんだ。この人は対応する人なんだ」って情報を得ればいい。
 そうしたら,また行動を切り替えて,また相手に対処させる。その繰り返しで,どんどん動きを複雑にしていくわけですね。

オクドス熊田:
 確かに。
 不利なマッチアップを順当にやっても差がつくだけですもんね。

講師:
 そう。今回,熊田さんはレネクトンの強みを押しつける動きはできているように見えました。なので次は「相手が対応してきたら,どうするのか?」と「仕掛けを多様化させ,相手に対応を迫らせる」ということを意識すると,もっとよくなると思いますよ。

「なるほどなあ」という感想しか出てこない。「定石から外れるのってどうなの?」と質問してみて正解だった
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 思えば筆者は,LoLをマインドゲームとしてちゃんとやれていなかった気がする。知識としては「そういうゲームだ」と理解しているつもりだったし,世界大会などの解説・実況で十分な耳年増になっていたが,それが“つもり”でしかないことをはっきりと分かった。どうやら思っていた以上に,基礎の基礎にあたる部分でつまずいていたみたい。

 といった気づきを得たところでレッスン終了。LoLでは1試合が限界だったが,ちゃんと自分の血肉になる,有意義な時間だったように思える。

自分が好きなコンテンツについて,自分より詳しい人と話すのも楽しい
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 発見はもう一つある。それは“自分の画面を,自分よりはるかにうまい人に見てもらう”のが,思いのほか楽しいということだ。

 うまくいったプレイは褒めてもらえるし,疑問もすぐに解消してもらえる。それが楽しいしありがたい。講師の人徳のおかげかとも思うが,とても質問がしやすい状況でのびのびとプレイさせてもらえた。

 あらためて,レッスンありがとうございました。


LoL初心者の受講模様ものぞいてみた
優しく身の丈にあった説明に安心


 体験終了後,次の予約枠に「LoLを教わる初心者」が訪れると聞き,せっかくなので一般受講者のケースもうかがってみることにした。

 対象の大ざっぱなプロフィールは,社会人の20代女性。普段ゲームはあまりやらない。平日の仕事終わりに受講。
 通うことになった動機は“気になるゲームがあったから”だそう。

こころよく取材に応じてくださった藤巻さん
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オクドス熊田:
 藤巻さんがeスポーツスクールに来られる理由はなんでしょう。

藤巻さん:
 私,これまで自分ではゲームをあんまり遊ばなかったんですけど,ゲームの配信動画はよく見るんですよ。

オクドス熊田:
 ゲームは見るほうが好きだった?

藤巻さん:
 というより,好きな配信者さんがいまして(笑)。
 ただ,その人がゲームを遊んで実況しているとき,「なにが起きているのか」「なにがスゴいのか」が分からなくて。
 せっかくだから自分でもプレイしてみて,ちゃんとルールやスゴさが分かるようになりたいなって思ったんです。

オクドス熊田:
 LoLって,知らない人が見たら「なにが起きてるのか理解できないゲーム」の筆頭ですもんね。

藤巻さん:
 そうなんですそうなんです(笑)!

オクドス熊田:
 でも,知るためなら自分で遊ぶだけで済むんじゃないかとも思うのですが。なぜ,わざわざeスポーツスクールで学ぼうと?

藤巻さん:
 うーん。私自身,とりあえず興味を持ったことはやってみようっていう性分なんですが,せっかくだから「誰かに見てもらいながら遊んで学ぶほうが楽しいかも」って思いまして。まあ最悪,合わないならやめちゃえばいいやくらいの気持ちで決めました(笑)。

オクドス熊田:
 ゲームを学ぶのに「まずはスクールで教わる」という選択肢が生まれていることに,新時代を感じます(笑)。
 ちなみに,AFRASを選んだ理由というのは。

藤巻さん:
 気になっていたVALORANTとLoLをどっちも学べそうだったのと,社会人を対象にしているスクールが少なかったからですね。
 AFRASだと平日の遅い時間にも受講できるので,仕事終わりに来られるんですよ。休日はできる限り家から出たくないので……(笑)。

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オクドス熊田:
 受講歴や頻度ってどれくらいなんでしょう。

藤巻さん:
 私は先月に始めたばかりなので,まだ1か月です。
 頻度は月2回ですね。

オクドス熊田:
 今日はLoLを?

藤巻さん:
 そうです。
 前回,講師と「どういうロールやチャンピオンをやりたいか」を相談し合ったので,今回はその練習にきました。

オクドス熊田:
 なにを選ばれたんですか。

藤巻さん:
 midでオリアナさんを!
 講師がmidレーナ―とあって,オススメしていただきました。

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オクドス熊田:
 初心者でmid。やりがいはありそうですが,大変かもねですね。

藤巻さん:
 そうですねえ(笑)。
 この前,初めて対人戦をやったんですけど,「自分が負けてるとチームが苦しくなるんだ……」っていうのを初めて痛感しました。
 なのでまだまだ怖くはあるんですが,せっかく教わるんだから,こういう怖さも乗り越えないとなと思ってます!

オクドス熊田:
 実際どういったことを教わっているんでしょう。

藤巻さん:
 前回が初めてのレッスンで,私も基本的な操作くらいしか分かっていなかったので,まずはLoLがタワーを壊すゲームなこと,ミニオンを押しつけて帰ること,csが大事だということ……とか,そういう基礎的な部分をたくさん教えていただきました。
 ひとまずは「最初は10分で60cs取れるように目指していこう」と言ってもらったので,それが当面の目標です。

オクドス熊田:
 受講後,配信者さんの見方も変わりましたか。

藤巻さん:
 変わりました。配信を見ながら,「あ,ちゃんとミニオン押しつけてから帰ってる」とか「csってこう取るんだ」とか。動きが理解できて,レッスン内容も再確認できました。教わったことが増えていけば,どんどんそういうポイントも増えるんだろうなって思ってます。

オクドス熊田:
 一方,VALORANTのほうはどうですか。

藤巻さん:
 受講前は一番下のランクだったんですけど,コーチングしていただくようになってランクが一つ上がりました! エイムの仕方とかも教えていただいて,デスマッチとかでも勝てるようになりました。
 LoLもそうなんですけど,コーチの方々が優しいんですよね。イイ感じに褒めてくれて気分が上がりますし,「レディアント(最上位ランク)まで行きましょう!」とか言ってくださったりして。
 そうやって接してくださるので,私のほうも「コーチにいい報告ができるようにがんばろう!」って感じになっちゃいます。

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 お話のあと,レッスンの様子も見させてもらった。

 藤巻さんの希望もあり,この日はAI戦でのコーチングとなった。雰囲気としては終始和やか。私のときとは別の講師が,藤巻さんの質問に積極的に答え,いいプレイをしたらすかさず褒める。

 おおまかな流れは筆者のときとそこまで変わらなかったが,初心者相手ということもあり,“褒め”を重視しているような印象だ。

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 試合後のフィードバックも,分かりやすさが重視されていた。初心者が困りがちな「どこにワードを刺せばいいのか」という質問にも,実際にサモナーズリフトのマップを使って丁寧に対応。

 熱心に課題を持ち込んでいた初心者ということもあって,質問の数は多めだったが,どの問いにも真摯に答えていた。

 ただ,直近のアップデートで「スイフトプレイ」が仕様変更されていたことに講師自身が気付いていなかったなど,LoLを指導するうえでは日々勉強の精神がより大切そうだ,と再確認させられる一幕もあった。

初心者に教えるときに重宝するツール的サイト「LoL Planner - RiftKit」も活用
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忘れないように撮影する藤巻さん。覚えるの大変だもんね,コレ……
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 LoLのプレイヤーが,初心者に教えるとき,自分ならついつい理論を先行して仕込みたくなりがちだ。おまけとは言いがたい膨大な補足も,プレイヤーの口からは山ほど出てくるに違いない。

 だが,実際は「まずは続けてもらう」ことが大切なわけで。そう考えると“とにかく褒める”というのは非常に有効に思えた。達成感や成功体験の獲得は事実,勉強でもなんでも初心者には大事なプロセスだ。

 横から技術を盗むようでなんだが,他人のコーチングを聞いていて,「自分が教えるときもやってみるか……」と,ひとり思った。

フィードバックを聞きつつメモ。姿勢がとても熱心で,なんだか感心してしまう
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アイテムビルドや使い方なども教わっていた。いつかランク戦で会いましょう
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eスポーツスクールって“ちゃんと”してた


 教わるまで実態が分からなかったが,eスポーツスクールというのは想像以上にちゃんとしていた……というのが,正直な感想になる。

 ぶっちゃけ,最初は「わりとテキトーなんじゃないの」と疑っていた。だけど,ちゃんとした学習サービスだった。自分が実際に受けてみた感想としても,初心者へ教える様子を見ていた感想としても。

野良から叩き上げでやってきた身としては,なんとなく疑う気持ちがあった
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 ゲームのレッスンだけなら,「自宅でオンラインの個人コーチング」という選択肢もあるかと思う。ただそこはAFRAS側の考えとして,教室型にすることがポリシーだったそうな。
 単純な話,最新ゲームを教材にするなら,機材もコーチングのための連絡ツールの準備も,セットアップからの提供が最適解になるか。

 そのうえでレッスンはオンライン経由となるわけだが,おかげで“コーチ側の融通が利きやすい”ことが利点となり,全国でフィジカルな多店舗展開につなげられている。講師も採用試験があり,継続するための条件もあるそうなので,コーチングの質はある程度保証されているといえよう。受講者側にとっても,ここは安心材料になる。

 実際,「家じゃなく外で」「限られた枠で」学ぶことは,意識の切り替えとして有効だ。それに,親御さんに連れてこられるような,学習のやり方自体を学ぶ段階にある児童であれば,自学でゲームを攻略するよりも“うまくなりやすそうな術”なのは確かだ。
 ついでに教材がゲームだと誰もが夢中で50分を走り抜けるというから,学校の教職者や学習塾の講師にはうらやましい集中力だろう。

 ゲームで学ぶことによる学習効果にしろ,ここではアカデミックな言質こそ出さないが,ゲーマーであれば「無駄じゃなかった」と思える出会いや学びがいくらでも思い出せるはず。それらがたとえ具体性のある思考法を培っておらずとも,人生の経験材料にはなる。

 もちろん,遊びすぎは「俺みたいになるぞ!」と脅すほかないが。

ゼロから学ぶのも,経験者がよりうまくなるのも,どちらにもいいと思えた。失礼な話だが,本当に“ちゃんとしていた”のが一番の驚きだ
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 1回6000円で,ゲームを学ぶ50分。
 この価値は個人の尺度によるだろう。

 4Gamerを見るような読者ほど,現場に同行していた編集者のように「ちょっと理解しづらいー……」と感じるかもしれないが,筆者としては,気になったら一度体験してみるのはアリだと思った。

 あと,今回は習い事的だったが,おかげで「eスポーツ専門学校ならどんな学びになるのか」「プロチームのコーチはなにを教えているのか」なんてことも気になった。今から次の企画も模索したいと思う。

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