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ゲーム開発で楽しいことなどほとんどない? 「夢想灯籠」発売記念イベントで開発陣が裏話を披露
本作は“輪廻転生”をキーワードとした伝奇アドベンチャーゲーム。東北地方に位置するという架空の集落“栄重村”(さかえむら)を舞台に,先祖代々“鬼”を退治する役目を背負った主人公,阪守鷲志(さかもりしゅうじ)の戦いと,ヒロイン達との絆が描かれている。
また,ストーリーの要所で発生するカードバトルによる戦闘と,500枚以上にものぼるというイベントCG/背景CG/カットインが大きな特徴だ。
イベントでは,開発スタッフが本作開発時の裏話などを語ったほか,主題歌などを歌っている榊原ゆいさんによるミニライブも行われた。
開発スタッフがプレイヤーからの質問に回答!
最初の質問は「開発でつらかったこと,楽しかったことを教えてください」という内容。
これに対する宗清氏の,「楽しいことなんてほぼないですね。99.99%辛いことばかりだったんですが,たまに自分が書いたテキストのギャグを,自分で面白いと思う瞬間はありました(笑)。やはり一番楽しいのは,こうして肩の荷が下りて皆さんとお話をしているときですかね」というコメントが,開発現場の壮絶さを物語っているようで,非常に印象的だった。
さらに宗清氏が「私はアルですね。下半身の肉付きが好きです」と非常に正直な発言をして会場の笑いを誘うと,井上氏は「私は舞に幸せになってもらいたいですね。あんなに主人公を好いているんですから。あと,一緒に温泉に入りたいです(笑)」と話し,地引氏から「取られないルートもありますよ!」とのツッコミを受けていた。
続いて,「オススメの攻略順や,とくに注目してほしいところを教えてください」という質問に対しては,宗清氏が「灯ルートのエンディングはかなり小技が効いています。ぜひ見てほしいですね」とコメント。井上氏は,「榊原さんの歌は各務と舞のトゥルーエンドで流れますので,早く聴きたいという方は頑張ってください」と,イベント後半に行われる榊原さんのミニライブに向けての橋渡しともとれる発言をしていた。
井上恵一プロデューサー |
飯沼俊規氏 |
どちらも4月17日(金)に発売予定で,現在は予約受け付け中……と書きたいところだが,残念ながら現時点で予約は終了しているようだ。
榊原さんのレコーディング時に起きた事件とは……?
ここで榊原さんが,これまでのイベントでまだ語っていない裏話を初披露。
なんでも,いつもあうんの呼吸で楽曲制作に取り組んできたはずの音楽制作ブランド,Elements Gardenとの意思の疎通がうまくいかなかったのだそうだ。
榊原さんが夢想灯籠で歌っているのは,「剣の舞」と「時を越えて」の2曲。どちらのレコーディングを先に行いたいかと問われた榊原さんは,「(剣の)舞のほう」と答えたらしい。
だが,スタッフ間では,「時を越えて」という曲がヒロインの一人である阪上 舞のテーマソングであることから,「舞の歌」と呼ばれていたという。そのためスタッフ達は,榊原さんが「時を越えて」のレコーディングを先に行いたがっていると勘違いしてしまっていたのだ。
打ち合わせの間もお互い勘違いには気付かず,何となく腑に落ちない気分になりつつも,微妙に話がかみ合わないまま。結局,勘違いに気付いたのは,レコーディングがスタートして,曲が流れた瞬間だったとか……。とはいえ現場には,剣の舞の作曲/編曲担当も来ていたため,レコーディングは無事行われたそうである。
こんな珍事件のほかにも,本作のテーマである輪廻転生にちなんだ「自分の前世はマリー・アントワネットだと思う」発言や,150cmもの長さがあるカツラ姿でジャケット撮影をしたときの苦労話,撮影に使う着物を買いに行ったときに外国人と間違われたエピソードなど,さまざまな話を聞かせてくれた。
トークのあとは,榊原さんのミニライブだ。歌ったのはもちろん,「剣の舞」と「時を越えて」。どちらも輪廻転生をテーマにした夢想灯籠にピッタリの曲で,来場者達は真剣な面持ちで聴き入っていた様子。
「夢想灯籠」公式サイト
- 関連タイトル:
夢想灯籠
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