このゲームの読者の評価
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良くも悪くもゾンビ映画的ゲーム 70 - 投稿者:okaki(男性/40代)
- 投稿日:2010/10/16
- 良い点
- このゲームの最大の魅力は"ゾンビをおもちゃに遊べる"ということに尽きるだろう。
コピー&ペーストされたようなオブジェクトではなく、十人十色の様々な格好のゾンビを、切り裂き、吹き飛ばし、ミンチにしたかと思えば、素手で飛び掛り、プロレス技で(文字通り)真っ二つにへし折る。バイクにチェーンソーを括りつけゾンビの群れに突撃すれば、まさに死屍累々の光景が一瞬で出来上がる。
今回、ゾンビの損壊表現が海外と同水準のものとなっている。ゾンビへ行ったアクションに正しくリアクションが帰ってくるため、豊富なアイテムが見てくれや数値上の違いだけでなく、画面上の表現として反映されるのは非常に大きい。
そしてこれらは意味のない憂さ晴らしではなく、ゾンビの倒し方によってポイントが得られるようになっている。
釘バットで殴りつければ50ポイント、バッテリー付きの熊手で感電死させれば200ポイントといった具合だ。
このポイントを溜めることで、主人公であるところのチャック・グリーンはさらに過激にゾンビを始末する方法や、とち狂ったコンボ武器を思いつき、ゲームプレイはよりクレイジーになっていく。
当然「デッドライジング2」はゾンビを動かぬ死体にするだけのゲームではない。
ゲーム進行のアクセントとして、娘ケイティへのゾンビ化抑止剤ゾンブレックスの捜索、チャック自身にかけられたテロリストの汚名返上、街に取り残された人々の救助がある。
これらはそれぞれ時間に沿って発生し、期限以内に達成しないと失敗となり、場合によっては即ゲームオーバーとなる。
この制限によって、ともすれば使用した武器の反応を確認して一騒ぎしたら終わってしまうゲームに、限られた時間やアイテムの枠をやりくりする要素が生まれ、自由さを保ちつつ、ゾンビ映画的な焦燥感やサバイバル感を出している。
物語は愛娘のゾンビ化への抗い、というシリアスな物を軸にしている反面、それ取り囲む環境は、あからさまに狂っている。
ゾンビアウトブレイクによって狂気の淵を覗き込んでしまった"サイコ"たちは、元からネジが二、三本抜けてたのではないかと思わせるような振舞いだし、救助を待つ生存者たちもゾンビなぞどこ吹く風といった風情の曲者ぞろい。
我らが主人公チャック・グリーンもプレイヤーの行動次第ではあるが、ミニスカートな女装姿で血まみれの大立ち回りを演じたかと思えば、火炎瓶片手に下着一枚でショッピングモールをうろつき、尻丸出しのV字水着を披露しながら黒幕の非道に憤るといった具合だ。
ゲーム内で着用していた服装がカットシーンでも適用されるため、物語がシリアスであればあるほど、奇天烈な格好でイベントに挑んで台無しにするのは楽しい。 - 悪い点
- マイナス点の筆頭はロードの問題だろう。
長く、頻繁にはさまれるロードはゲームのテンポを崩し、モチベーションを低下させる。特にゲーム開始直後は状況説明のために各所でイベントが発生し、その度ごとにロードで待たされ、幾分うんざりした。
ゲーム本編でもプレイの特性上、複数のエリアを往復する機会が多いため、ロードによるストレスを感じる機会は多い。
個々のエリアも最近の基準で言えばそれほど広い物でもないため、不満が残る。
またオートセーブが無く、セーブポイントが限定されるのも正直不便だ。
問答無用でオートセーブされると時間制限によって完全に詰んでしまう可能性や、セーブポイントを巡るルート進行も一つのゲーム要素ということなのかもしれないが、よりプレイヤーにやさしい解を提示してほしかった。
加えて各所で待ち受けるサイコたちとの戦いも、あまり魅力的とは言えない。
初回プレイでは間違いなく返り討ちに合うような相手がいる一方で、あっさりハマって拍子抜けするような相手もいる。
サイコ戦は一見して生存者と見分けがつかない場合があり、前述のセーブポイントの問題とあわせて、助けに行ったつもりが反撃に合い、セーブポイントまで大きく戻されたりすると気分も大きくそがれてしまう。
またこれらの強敵は動きを覚えてカウンターを入れるといったアクションゲーム的な立ち回りよりも、強力な武器を見つけてねじ伏せるといった解決策になりがちだ。特に序盤はチャック自身のアクションの種類や能力が少ないためこの傾向が強く、解法を見出すまで理不尽に感じてしまうことがあった。
Coopや生存者を引き連れて数に物言わせるなどの解決策もあるが、自由度と取るかプレイヤーに丸投げと取るかで評価の分かれるところだろう。
直接ゲームと関わる物ではないが、各種実績(トロフィー)の要素があまりにも作業的なのも気になった。
全部○○しろ!といった、ゲームの進行とは離れた収集要素の強いものがずらりと並び、折角の魅力的な各種要素への誘導を、単なるコンプリートへの作業のように扱っているように感じる。
せめてゲーム内で収集状況や行動の詳細なログを閲覧できれば、多少は違ったかもしれない。 - 総評
- ゾンビ映画の雰囲気を非常に良く捉えたゲームではあるが、それを支えるシステムが旧態依然としており、近年のオープンワールド的なアクションゲームと思ってプレイするとストレスが溜まる。
オンラインでの各種プレイも、気心の知れた友人との馬鹿騒ぎには適しているが、深い競技性や牽引力は乏しい。
ゾンビ映画同様、万人に受けるAAAタイトルではなく、ファンに向けられたクセのあるB級作品であることを理解した上で遊ぶのであれば、この愛すべき悪趣味に満ちたゾンビパラダイスを満喫できるだろう。
周回を重ね、強化したデータと共にイベントやアイテムの配置などのプレイヤーの知識を持ち込むことで、全体の見通しが良くなり快適に遊ぶことが出来るようになる。
そこからが、このゲームの本番なのかも知れない。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 2 3 4 -
前作を踏襲した正統派続編 80 - 投稿者:魔神チョップ(男性/40代)
- 投稿日:2010/10/06
- 良い点
- ・ゾンビと戦える
私はゾンビと戦うゲームが大好物なので、それだけで評価はうなぎのぼりです(笑)
・コンボ武器の存在
別ゲームで言うと武器の合成です。
スパナマーク(合成できる目印)がついた新しい武器を見るとニヤニヤします。
合成後の姿が独創的で
「1+1だから2が出来るだろうと思っていたら、Aができた!」
みたいに、いい方向で期待を裏切ってくれました。
・ストーリーがいい
前作は後半に入って、またはラストで今までの話が一気に理解できるような感じで、
今作はしょっぱなから主人公が事件に巻き込まれて展開するので、
話が非常にわかりやすかったです。 - 悪い点
- ・人物のモデルが濃い
特に女性の顔が、いわゆるバタ臭く、日本人にはちょっとなじめないグラフィック。
・ロードが頻繁&長い
この手のゲームでは宿命ともいえる問題点ですが、やはり気になりました。
回数はしょうがないとして、長さはインストール後もあまり改善せず、
扉をくぐるときにその後のロード時間を考えて、少し躊躇してしまいました。
・サバイバーが怒りっぽい
ゾンビに囲まれたサバイバーを助けようとすると、
どうしてもサバイバーごと殴ってしまうことが多くなってしまうのですが、
一度それで怒ったサバイバーから死ぬまで攻撃されてしまいました。
・前作をしらない人はどうなるんだろう?
もちろん「2」ですから、前作をしってる前提で作ってあるとは思いますが、
しょっぱなから夜(ゾンビは夜になると強くなるという設定)で、
初めて遊ぶ人は武器もないし数も多いし強いしですぐに死ぬのでは?と思いました。
・技がシビア?
ジャンプキックのような技でもタイミングをとりづらい気がしました。
・技が弱め?
まだ序盤ですが、ジャンプキックを使うと着地でよろけたり、
後ろから襲われたときにそのまま叩き潰したりすると、
あっという間に残りのゾンビに囲まれます。
これだと、技を使わず武器で戦わざるを得ないと思います。 - 総評
- 特に気になったのは、悪い点で記入した「キャラモデル」です。
前作では日本人が描いた欧米人という感じで、
女性キャラクターなどはとても気に入っていたのですが、
今作では欧米人が描いた欧米人という感じで、
娘のケイティですら、あまり愛らしく思いませんでした。
ただこれは個人的な悪い点ですから、ほとんどの人には関係ないとは思います(笑)
もう一つはやはりロード時間でしょう。
私がプレイしているのは360版のほうで、PS3版はどうなのか分かりませんが、
マップが細かいパーティションで区切られており、
それを超えるたびに発生する長いロード時間が気になりました。
これはインストール後もあまり改善せず、
深夜にプレイしているときは、そのロード時間で寝落ちしてしまいました。
それ以外の悪い点は、前作をしてるからこそ感じたもので、
ゲーム単体でみればそこまで気にするものではないでしょう。
全体的に言えば良作で、
ライトユーザにはライトユーザへの、ヘビーユーザにはヘビーユーザへの、
それぞれに対して遊びを用意してくれているので、万人にお薦めしやすいです。
もっとも、CEROがZなのでそうも行きませんが…(笑) - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 5 5 4 4 -
不満は多いがオススメできるデッドライジング続編 75 - 投稿者:SP皿洗い(男性/30代)
- 投稿日:2010/10/06
- 良い点
- ・CO-OP、TiR等の救済の存在
シングルで詰まっても、CO-OPで実質戦力2倍で攻略でき、TiRを数回こなすだけでワンプレイで困らない程の金額が稼げる。また、いつでもステータスを引き継いで最初からやり直せる。
・豊富なアイテム、コスチューム
前作同様、モール内の様々なアイテムを武器にしたり着ることができる。プレイ毎にコーディネイトを変えるだけでも楽しい。
今作では特定のアイテムのコンボ(合成)も可能になった。
・納得のZ指定ゴア表現
ゾンビを倒した時の絶妙な欠損や流血表現はグロさよりも"敵を倒した!"と言う爽快感の方が強く、中々にストレスの発散が出来る。 - 悪い点
- ・頻繁に入る長時間ロード
HDDにインストールしているのにも関わらずマップのロード時間が長い。イベントシーンの切り替えもその度に頻繁にロードが入る。今作最大の汚点。
・コンボ武器の存在意義が薄い
コンボ武器の種類はかなりあるものの、素材供給の面で実用に耐え得るものは一握り。また、レシピを探す楽しさはあるものの、Lv50(MAX)になるとミックスジュース&体術(空中キック・ドロップキック・エルボードロップ)だけでサイコパスも何とかなってしまう。
・CO-OPのマッチング・検索の使いづらさ
マッチング時にホストに参加を拒否された場合は再検索ではなくまたタイトル画面から"CO-OP選択→使用データロード→検索"の手順を踏まなくてはならずストレスが溜まる。また、何故かマッチングするプレイヤーが偏る。
・余りよろしくないレスポンス
落下中や喰らい中にXボタンを押すタイミングが悪いと起き上がり時にXボタン行動を行ってしまう。ミックスジュースを誤って消費してしまうと目も当てられません。
・微妙なレベルデザイン
屋上、ショッピングモール、地下と前作のマップを踏襲してはいますが、モール内はカジノエリアが多過ぎです。ショッピングエリアも二箇所ありますが、デザインが一緒で前作のようなアウトドア用品店や巨大スーパーは無く、作りこみが感じられません。特にスポーツ用品店はコピペに等しいです。
・マップマーカーが欲しかった
サバイバーのエスコート、娘へのZOMBREXの投与などで頻繁に訪れる必要のあるセーフハウス(CASEとは別の目的地)へのマーカーが欲しかった。セーフハウス周辺は似たようなマップが多いので慣れない序盤は迷いやすい。
・サバイバー達はコンボ武器を使えない
アサルトライフルを渡すと平然と撃ちまくる人間が何故釘バットを持てないのか・・・。
・TiRモード全般が説明不足
TiR(オンライン対戦)モードの各対戦の説明が説明書には載っていない(あるのは紹介だけ)マッチングに関してやランクマッチ・プレイヤーマッチの存在も書かれていない。GTA式の説明書を狙ったのだろうが、説明書の意義を履き違えないで欲しい。
・TiRでのSLICECYCLESのボーナスポイントが高すぎる
良く言えば一発逆転が出来る。が、番狂わせが当たり前のように起こるのもどうかと思います。SLICECYCLESまでの対戦の競技性が失われているような・・・。 - 総評
- 前作での要素を良くも悪くも取り込んだ続編です。
快適さとは縁遠いタイトルですが、前作を楽しめた方にはオススメ出来ます。
前作を未プレイの方はまず前作「デッドライジング」(「ゾンビのいけにえ」ではなく初代)をプレイしてみて下さい。それから購入を決めても遅くはありません。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 3 1 4 5
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