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[Gamescom]UbisoftのWii専用FPS「Red Steel 2」では,大西部の荒野で忍者が走り回る!
Wii専用ソフトながら120万本ほどのヒットとなったものの,開発を担当するUbisoft Parisはそういった前作の“負”の部分を考慮してか,Red Steel 2では完全にぶっ飛んだ方向に転換させており,それが意外と功を奏しているようだ。
舞台となるのは,グランドキャニオンのような赤い岩の渓谷に代表されるアメリカの大西部時代。そこに日本刀を持った赤マントの主人公が登場して,ガンマンやニンジャ達を倒していく。アートもセルシェーダを利用したスタイリッシュなものとなり,かなり楽しめそうなアクションへと昇華されている。
ちなみに,このUbisoft Parisは,当時では珍しかったセルシェーディングを使ったFPS「XIII」を2003年に手掛けており,そういう意味では原点回帰ともいえる作品となっているわけだ。
主人公は,赤いテンガロンハットとマントを羽織ったような“The Swordman”というキャラクターのようだが,かなりミステリアスな存在のようで,ゲーム中には一言も言葉を発さず,どういう生い立ちがあるのかは今のところ公表されていない。今回のデモでは,主人公は片手操作のショットガンと,幅広の日本刀をボタンクリックで自在に変更しながら戦うことができた。
かなり突き抜けた世界感なので,西部劇に出てくるようなサロンの裏側から,黒装束のニンジャが突然飛び出してきても,それほど違和感がない。ニンジャにはいくつかのタイプがいるようで,二刀流のニンジャと,ピストルと鉤爪で攻撃してくるものが確認できた。どちらも,かなり高度なAIで左右にピョンピョンと飛び回りながら,筆者の撃つショットガンを避けてきた。そのため,ニンジャとは至近距離での戦いを余儀なくされ,コントローラを振り回しながらのチャンバラを満喫できた。
コンボ技のほかにも特殊な攻撃法があり,今回のデモでは“ショックウェーブ”というパワームーブも紹介された。これは,ノックバック(後退)とスタン(気絶状態)を同時に発生させるため,素早いニンジャとの交戦には非常に有効な技のようだ。このようなムーブは,ゲームのストーリーが進展していく中で出会う人々から体得していくことになるという。
Red Steel 2の開発は少し遅れているようで,「Tom Clancy’s Splinter Cell: Conviction」と同様,発売時期の2010年第1四半期への延期が発表されている。いずれにせよ,今回のデモの感覚では,前作以上に注目すべきアクションゲームになっていると言えそうだ。
- 関連タイトル:
レッドスティール2
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