ニュース
秋山成勲vs.ヴァンダレイ・シウバも発表された「UFC 2009 Undisputed」記者会見レポート
4Gamerでも何度となくお伝えしてきたとおり,本作は,米国のZuffaが運営する総合格闘技プロモーション「UFC」(Ultimate Fighting Championship)を題材とした,対戦格闘タイプのアクションゲーム。
プレイヤーは,実名で登場する80名の選手を操り,UFCの世界を手軽に体験できてしまうというものだ。
記者会見には,現役日本人UFCファイターの宇野 薫選手,岡見勇信選手,秋山成勲選手,そしてUFC同様Zuffaが運営する軽量級(70kg以下)中心の総合格闘技プロモーション「WEC」(World Extreme Cagefighting)を中心に活動中の水垣偉弥選手らが登場し,UFCやゲームの魅力などを語った。
「UFC 2009 Undisputed」は,欧米で300万本以上の大ヒットを記録
続いて,THQのFighting GroupでGeneral Managerを務めるColin MACK氏が,自身が総合格闘技の大ファンであったため,3年前からZuffaとの話し合いを始め,契約後ユークスと共に2年半をかけて本作を作り上げたことを語った。また,前述のとおりすでに欧米では300万本のリリースを記録していることから,「これから大きいシリーズにしたい」との意気込みも明らかにしていた。
その後,WOWOWの制作局 スポーツ制作部部長 崎山 修氏がマイクを持ち,2002年4月以来,日本でUFCの放送を行ってきたこと,そして10月6日より新番組「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター」(以下,TUF)の放送を開始したことなどを語った。
谷口行規氏 |
Colin MACK氏 |
崎山 修氏 |
TUFとは,ちょっと古い例え&語弊はあるのだが,簡単に説明してしまうと,かつてTBSが放送していた「ガチンコ」の人気コーナー,「ファイティングクラブ」のようなもの。
世界最高峰のUFCの舞台を目指す,若き格闘家達が,しのぎを削っていく様を,おのおのの人間性にもスポットライトを当てつつ紹介していくリアリティショーで,UFCが全米を中心に爆発的な人気を獲得する大きな要因となった。
すでにフォレスト・グリフィン選手,ラシャド・エヴァンス選手が,この番組からUFCのチャンピオンへと上り詰めたこともあって,総合格闘技ファンから熱い注目を集め続けている。
ちなみに,米国ではCATV局のSpike TVが2005年1月に放送を開始。現在は第10シーズンが放送中で,日本で始まったのはこれの第9シーズンだ。
記者会見では,前述の4選手に加え,元総合格闘家にして現在は後進の育成に当たっている名伯楽,高阪 剛氏が,UFC,そしてTUFの魅力を語っていたのだが,これについては下記のキャプションを参照してほしい。
高阪 剛氏 「UFCは周囲の熱気に後押しされて,いつも以上の力を発揮できる舞台。TUFは,選手のキャラクターがはっきり分かる番組です」 |
宇野 薫選手 「UFCはレベルが高く,いつか再挑戦したいと思っていた。チャンピオンベルトを手にするためには,着実に勝ち上がっていく必要があります。TUFでは,日本人を含むアジアの選手の登場が楽しみです」 |
宇野vs.BJ! 秋山vs.ヴァンダレイがゲームで実現!
ここでは実際のゲーム画面で,宇野選手対BJペン選手,そしてもう一つが秋山選手対ヴァンダレイ・シウバ選手の2試合が披露された。なお,宇野選手と秋山選手は残念ながらゲームに収録されていなかったため,キャラクターメイクが可能な「Create A Fighter」モードで作成されたものだった。
総合格闘技のパイオニアでもある宇野選手と,パウンド・フォー・パウンド最強の名をほしいままにするBJペン選手の対戦は,2001年11月の「UFC 34」,2003年2月の「UFC 41」で実現済みだが,どちらも宇野選手の敗戦に終わっている。しかし今回は,チョークスリーパーで宇野選手が雪辱を果たすという展開に。宇野選手は,「夢のようですね」と,喜びのコメント。
ちなみにこの試合(?)中,WOWOWで解説も務めている高阪氏は,「腕ひしぎ十字固めからの逃げは,初心者の教科書にもなる」と,ゲームで再現された選手の動きのリアルさ(理にかなった動き)に舌を巻いたようだ。
一方,秋山選手対シウバ選手では,自身をモデルとして作られた秋山選手のキャラクターについて「全然,似てない。誰やねん!」とツッコミ。しかし,2ラウンドに秋山選手が左ハイキックでシウバ選手をKOすると,「やっと感情移入できました。ああいう風に戦えたらいいですね」と,にこやかに語っていた。
ちなみに岡見選手(UFC 2009 Undisputedに登場する唯一の日本人選手)は以前,雑誌の企画でこのゲームを使ったアンデウソン・シウバ戦を行ったそう。「イメージどおりの戦い方で,イメージどおりのKOができました。自分の感情を上げるには,いいゲームだと思います」とのこと。
秋山選手の次戦対戦相手は,ヴァンダレイ・シウバ選手に決定
記者会見の最後には,Zuffaのニューメディア アカウントマネージャー 石橋亮作氏が,Zuffaの代表であるダナ・ホワイト氏(WOWOWでの表記はデイナ・ホワイト氏)からのビデオメッセージを上映。さらに,今回登場した各選手の次戦の予定を,各選手の口から発表させた。
ダナ・ホワイト氏 |
石橋亮作氏 |
高阪氏も,「前回も僅差でした。その中で宇野が感じたことはあったはずです。それを今回の試合に向けて調整したり,克服したりと対策を練っているはずですから,相手というより宇野がどういう試合をできるかにかかってくるでしょうね」と期待を寄せていた。
高阪氏は,「ミドル級の外国人には97〜98kgぐらいから,既定83.9kgまで落としてくる選手が多いので,フィジカルの面はいかんともしがたいんですが,岡見らしい試合を作って,相手を圧倒するところを見せてもらいたいですね。侮れない相手ではありますが,岡見が普段の力を発揮すれば必ず勝てると思います」と語った。
これについて高阪氏は,この試合が実現することへの喜びもあってか,「お互いかみ合う選手同士だと思うんで,熱い試合が見られそうですね。できたら現地で見たいです」とコメント。UFC 110はラスベガス,UFC 111はシドニーでの開催予定だが,WOWOWの中継でも高阪氏が現地から解説を加えることになるのか,興味は尽きない。
最後に水垣選手だが,現時点で具体的な試合予定は決まっていないそう。ただ,「年内にもう一試合ぐらいしたい」という希望を語っていた。
岡見選手の試合は10月25日23:00より,WOWOWで中継されるが,宇野選手は1か月後(こちらもWOWOWで放送予定),秋山選手の試合は来年,そして水垣選手の試合は未定(WECの興行はUFC公式サイトで試聴可能)と,今すぐ楽しむことはできない。
それでも,なるべく早くUFCっぽい刺激を味わいたいという人は,明後日(10月15日)に発売される,UFC 2009 Undisputedを購入して,UFCファイター気分に浸ってみるといいだろう。
「UFC 2009 Undisputed」公式サイト
「UFC WORLD」(WOWOWオンライン)
UFC公式サイト
- 関連タイトル:
UFC 2009 Undisputed
- 関連タイトル:
UFC 2009 Undisputed
- この記事のURL:
キーワード
Game and Software(C)2009 THQ Inc.(C)2009 Zuffa, LLC.All Rights Reserved. Developed by YUKE'S Co., Ltd. YUKE'S Co., Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of YUKE'S Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, trade dress, service marks, logos and copyrights are property of their respective owners.
Game and Software(C)2009 THQ Inc.(C)2009 Zuffa, LLC.All Rights Reserved. Developed by YUKE'S Co., Ltd. YUKE'S Co., Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of YUKE'S Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, trade dress, service marks, logos and copyrights are property of their respective owners.