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NDS版オリジナル要素“隙間録”に注目!「流行り神2DS 都市伝説怪異事件」,7月9日に発売
本作は,都市伝説に関連した怪異事件の謎を,ときには科学的な見地から,ときにはオカルト寄りのスタンスで解決していく人気アドベンチャー,「流行り神」シリーズの第2作をNDS向けにリメイクしたもの。ちなみに6月11日には,シリーズ第1作をNDS向けにリメイクした「流行り神DS 都市伝説怪異事件」も発売されている。
人気シリーズの第一作がニンテンドーDSでリメイク。「流行り神DS 都市伝説怪異事件」が6月11日に発売
基本的なゲームシステムは,流行り神DSと同様だ。ストーリーを読み進めつつ,随所で提示される選択肢を選び,事件を解決へ導いていく。選択肢の選び方によって,物語が“科学ルート”あるいは“オカルトルート”で展開されるという,シリーズ最大の特徴ももちろん健在。加えて,主要キャラクター達のショートストーリーが楽しめるNDS版の独自要素“隙間録”も用意されているので,第2作から登場のキャラクター,賀茂泉かごめの意外な一面に触れられるかも……? PlayStation 2版/PSP版で第2作をプレイしたという人は,そのあたりに注目するといいだろう。
■登場人物
風海純也(かざみ・じゅんや)
この物語の主人公。24歳。
警視庁警察史編纂室に所属する刑事。階級は警部補。
元は捜査一課のキャリア組だったが、ある怪異事件をきっかけに編纂室勤務になる。
日常に潜む闇を柔軟な思考で判断し、常識では測れない怪異を科学・オカルトの両面から見据えて 調査できるバランス感覚を持つ。
※国家公務員第?種試験の合格者は警部補からのスタート。いわゆるキャリア組。
小暮宗一郎(こぐれ・そういちろう)
風海と同じく、編纂室所属の刑事。
ベテラン刑事の風貌であるが、28歳の独身。階級は巡査部長。
体育会系で階級を重んじ、 年下である風海を『先輩』と呼ぶ。
柔道三段、剣道三段、空手二段の熱血漢だが、血や怪談話が大の苦手である。
犬童蘭子(いんどう・らんこ)
警察史編纂室のヌシ。怪しげな大阪弁をあやつる。
階級は警部。風海純也たちの上司である。
普段は、仕事もせずTVを観ているか、公営ギャンブルへ出かけてしまうような自由人。
しかし、ごく稀にオカルトに対する博識ぶりを披露したりと、 とにかく公務員とは思えないほど謎の多い人物である。
賀茂泉かごめ(かもいずみ・かごめ)
警視庁科学捜査研究所プロファイリング研究チームに所属。24歳。
中学卒業後、渡米し、飛びぬけた知性でプロファイリング技術を習得。
20歳にして大学を卒業し、FBI入りを希望するも国籍の壁から断念。
警視庁に入庁以来、短期間に数々の難事件の解決に携わる。現在、階級は警部補。
毒舌で高飛車で自分勝手だが、自覚は皆無。科学を妄信しており、オカルトを真っ向から否定しており、何かと風海に突っかかってくる。
式部人見(しきぶ・ひとみ)
鴨根大学付属病院の監察医にして、 同大学の助教授として法医学を教えている。
霧崎とは大学時代からの友人だが、対照的なオカルト否定派。
己の信念を曲げず、怪異にも現実的な理論でアプローチする姿は、編纂室の捜査にも少なからず影響を与えている。
過去に怪異事件を体験し、心と体に大きな傷を受けたらしいが、本人は決して語ろうとしない。
霧崎水明(きりさき・すいめい)
都内の三流大学・須未乃大学で講師を務める民俗学者。
都市伝説やオカルトにおける知識はかなりのもので怪異事件の解決の糸口になることも多々ある。
中学生のときに両親を失って以来、父親の親友だった 風海純也の父の家で生活を共にする。
純也にとって実の兄同然の存在。
長年追いかけている事件があるようだが、 本人は口にしようとしない……。
間宮ゆうか(まみや・ゆうか)
霧崎が講師を務める須未乃大学の学生で勝手に助手を名乗っている自称・オカルトジャーナリスト。
『狗山女学校神隠し事件』の生き証人でもあり、事件をきっかけに超常現象に強い興味を持つようになる。
怪異事件の正体を解き明かすことに迷惑なまでの情熱を燃やし、その行動力は常に編纂室のメンバーの手を焼かせる。
本人のやる気に反比例し、霊感はまったくの0。
■ストーリー概要
第零話『黒闇天』
日本の治安を守る警視庁。その地下5階にあるとされる警察史編纂室が主人公・風海純也の職場。彼の主な仕事は編纂室に集められている膨大な量の非公認事件記録を分類・整理ていくことである。非公認事件記録とは、交番に寄せられた不可解で信じがたい内容の調書のことで、一般常識の範囲内で真実ではないと警察官が判断し、ろくに裏づけ調査を行わなれないことが多い。記録に残された不確かな内容が、真実である可能性を一つ一つ確認していくことこそ、風海純也警部補の誇るべき職務なのである。
その日の仕事を終えて帰宅の途に着こうとしていたとき、警視庁のロビーで、風海の高校時代の同級生で初恋の相手でもある“春日雪乃”と出会う。彼女は自殺した夫の遺留品を受け取りに警視庁へやってきていた。事情を聞いた風海は、同僚の小暮と共に彼女を自宅まで送ることになる。
雪乃が住む二階建ての安アパートに到着した二人は、彼女の部屋へと招かれる。部屋に入った瞬間から小暮はきょろきょろと視線を移して落ち着きがない様子だった。女性の部屋になれていないからか、それとも雪乃の夫が自殺をした現場だからだろうか。雪乃の夫の遺影に線香を上げている最中、小暮は席を外そうとする。だが、立ち上がった小暮は不注意で壁にかけてあった鏡を割ってしまう。そこに奇妙な違和感があった。鏡があった壁の柱に女の絵のようにも見えるシミがついていたのだ。人一倍霊感の強い小暮はそのシミを見たとたん、大慌てで部屋から飛び出してしまった。夫が死に、孤独となった彼女の力になることを約束し、風海は小暮の待つ車へと向かう。
車内でハンドルを抱えるようにして待っていた小暮は、真っ青な顔をしていた。雪乃の部屋に入ったとき、急に息苦しく感じ、強い吐き気に襲われたという。さらに割ってしまった鏡の方から、ありもしないはずの視線を感じたというのだった。
「春日さんのご主人は、本当に自殺だったのでありますか?」
アパートの中でたったひとつ明かりが灯された雪乃の部屋は、闇夜に浮かぶ小船のように頼りなく、今にも闇に飲み込まれそうに見えた。
第一話『予知夢』
これといった仕事もなく、暇を持て余していた風海と小暮。そこに黒闇天の一件後、警視庁科学捜査研究所プロファイリング研究チームから転属してきた、プライドが高く、頭はいいが口が悪い、オカルトを全否定している才女『賀茂泉かごめ』が現れる。彼女はストーカー被害で困っているという夢占いを生業とした女性『宮本舞』を連れてきていた。
彼女の言うストーカーは実に奇妙なものだった。
最初は誰かに見られている程度だったが、そのうち奇妙な人影に後をつけられるようになり、不審な手紙が直接郵便受けに投函されはじめたという。一人暮らしの彼女に向けて届いた郵便物には、住所も宛名も差出人も書かれておらず、彼女の一日の行動を秒単位で事細かく綴られていた。最近では自宅のドアに血文字で警告文が書かれることもあったようだ。
そして、彼女は恐怖体験をすることになる。
夢の中で夜道を帰宅していた彼女は、前から歩いてきた年配の女性に道を尋ねられた。丁寧に道を教えてあげて別れた数分後、今度は、いつも感じている奇妙な気配を背後に感じる。逃げようとしたが、足がすくんで動かない。そして次の瞬間、何者かが駆け寄ってきて彼女をナイフで刺した。朦朧とする意識の中、なぜか自分も持っていたナイフを相手に突き立てたという夢だった。
そして、その夢を見た数日後の夜、帰宅していた彼女は年配の女性に道を尋ねられる。その光景は夢のものと全く同じだった。怖くなった彼女は、道を教えるどころではなく、夢中で走って逃げた。マンションについてホッとしたのも束の間、部屋のドアには血文字でこう書かれていた。
「夢と違うことをするな!」
彼女の私生活だけではなく、夢の中までも覗き見ているかに思えるストーカー。彼女のマンションの郵便受けには今も数日置きに手紙が投函されている。
おびえる彼女は藁をもすがる思いで、警視庁を訪れたのだという。風海もかごめも彼女の話す内容の全てを信じたわけではなかった。彼女の自作自演である可能性もある。詳しい状況を確認するために、風海たち三人は舞の住むマンションへと車を走らせた。――後に残忍な殺戮者が絡むとも知らずに。
第二話『心霊写真』
日本でも有数の規模を誇る『劇団千年紀』。都内に出来た劇場で殺人事件が起きたと、風海たちは犬童から聞かされる。その証拠品として提出されたものは、心霊写真。捜査一課が担当をしている事件だが、心霊写真を証拠として認めないことから、警察史編纂室にも声がかかってきたらしい。風海、小暮、かごめの三人は現場に向かった。
劇場周辺には捜査一課の車両があちこちに止まっていて、鑑識が慌しく出入りしていた。ロビーで現場を仕切る捜査一課の佐々木課長と話すが、「心霊写真は見間違いに決まっている」「警察史編纂室など現場にいても邪魔だ」と取り付く島もない。かごめの冷静な反論から何とか捜査の許可は下りるのだった。
劇場の中にも警察関係者が行き来していた。小暮が聞いてきた事件の概要はこうだ。亡くなったのは劇団の女優『五十嵐理緒』。劇団千年紀が全力を挙げて売り込んでいる女優だった。間もなく初日を迎える芝居の主演女優を務める予定だったらしい。舞台上部の“スノコ”から墜落したように見える遺体の状況から考えて、自殺である可能性も事故である可能性もある、また他殺であった可能性も否定できない。
どう捜査を進めるか考えあぐねていた一同の前に、例の心霊写真を証拠品としてあげた劇団員の小柄な女性が現れる。早速彼女が持ってきた心霊写真を確認してみると、亡くなった五十嵐を中心に写真を持ってきた女性ともう一人男性の三人で写っていた。その五十嵐の背後に人影のようなに見えるものが写りこんでいた。撮影時にはもちろん何もなかったのだが、現像してみるとそのような写真になったらしい。
心霊写真など全く信用していないかごめは一蹴するが、この写真が撮影された後に、五十嵐は帰らぬ人となっている。しかも、劇団が以前同じ演目を上演しようとした際に、当時の主演女優も事故死しているのだという。
劇団と主演女優の死に何か因果関係があるのではないかと、小柄な女性は気味悪がって写真を劇団の神棚においていたというのだ。果たして、五十嵐の死は霊的なものなのか? 事故か自殺かそれとも他殺か? 真実は未だ闇の中――
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