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【PR】ALIENWAREのノートPC「ALIENWARE m15 R3」は,個性的なデザインと4K有機ELでゲームを楽しめる性能を両立したマシンだ
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印刷2020/08/14 12:00

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【PR】ALIENWAREのノートPC「ALIENWARE m15 R3」は,個性的なデザインと4K有機ELでゲームを楽しめる性能を両立したマシンだ

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 2019年にDell Technologies(以下,Dell)は,ゲーマー向け製品ブランド「ALIENWARE」に,「Legend」(レジェンド)と称する新しいデザインコンセプトを採用し,それにもとづいたPCや周辺機器を世に送り出してきた。
 そんなLegendデザインを採用するPCの中で,15.6インチ級のディスプレイを搭載した最新モデルが,今回紹介する「ALIENWARE m15 R3」である(関連記事)。

ALIENWARE m15 R3
メーカー:Dell Technologies
問い合わせ先:問い合わせ先一覧ページ
税込価格:21万7778円(※フルカスタマイズモデルの標準構成価格,時期によってDell公式サイトにてプロモーション割引あり,2020年8月14日現在)
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 本製品は,CPUにIntelの第10世代Coreプロセッサを,GPUにはNVIDIAのTuring世代GeForce RTX 20シリーズか,GeForce GTX 16シリーズを搭載可能な高性能ノートPCであるが,注目すべき点はプロセッサだけではない。一目で見分けられるくらい個性的なボディデザインや,Dellならではの豊富なBTOメニューの選択肢も大きな見どころである。
 そんなALIENWARE m15 R3の魅力を明らかにしていきたい。

ALIENWARE m15 R3の製品ボックス。シンプルだが,所有欲をくすぐるデザインだ
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DellのALIENWARE m15 R3製品情報ページ



個性的な見た目だけでなく,細かい配慮の行き届いた設計がうかがえる


 ALIENWARE m15 R3は,2019年からALIENWAREのPCで採用されている「Legend」デザインで設計したPCだ。今回評価したカラーバリエーション「ルナライト」の場合,本体の大部分が白,背面側が黒というツートンカラーとなっていて,一目見ただけでも,他のPCとは違うという印象を受けるだろう。

ALIENWARE m15 R3のルナライト。明るい白のボディに黒い後部という,他にはないデザインを採用する
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 背面の見栄えもいいのが,ALIENWARE m15 R3のデザインにおけるポイントだ。白いディスプレイ天板部は,右下側に「15」を図式化した模様が描かれ,天板中央のやや上には,ALIENWAREのシンボルマークであるエイリアンフェイスが,内蔵LEDによって輝いている。黒い後部は,LEDのラインが背面を縁取っており,ハニカム構造で覆われた背面左右の排気孔と合わせて,SFで出てくる宇宙船のノズルのような印象だ。

背面も映えるのがALIENWARE m15 R3の魅力。いい意味で目立つ
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こちらはカラーバリエーション「ダークサイド オブ ザ ムーン」。ダークグレーのボディもなかなか見栄えがいい
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 本体サイズは,実測で約360(W)×276(D)×20.5(H)mm(※突起部除く)。実測重量は約2.1kgであった。今どきの15インチ級としては,やや軽めのほうだろう。モバイル用途向けではないものの,バックパックに入れて持ち運ぶ程度なら苦にはなりにくいだろう。
 15インチ以上のノートPCになると,底面は冷却能力優先であまり見栄えがよくない製品もあるが,ALIENWARE m15 R3は底面の吸気孔をハニカム風のパネルで覆っているおかげで見栄えもいい。

ALIENWARE m15 R3の天面(左)と底面(右)。大きな吸気孔が底面下側に広がっているが,横棒で覆われたハニカム風の孔が並んでおり,見栄えは悪くない
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 評価機のキーボードは日本語配列の10キーなしキーボードである。いわゆるアイソレーション(飛び石)タイプで,配列に特殊なところはほとんどない。四角形の枠内に全キーを無理矢理収めておらず,一部のキーが枠からはみ出すことを許容したレイアウトなので,矢印キーが使いやすいのだ。タッチパッドもキーボード面の中央にあって操作しやすい。

ALIENWARE m15 R3の日本語配列キーボード。[↑]キーの左右に[Page Up/Page Dn]キーがあることを除けば,配列はオーソドックスで迷いにくい
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 各キーには,カラーLEDイルミネーションが組み込まれており,キーボード面を4つのエリアに分割して,エリアごとに発光色を変えられる。ちなみに,BTOメニューで英語配列キーボードを選ぶと,各キーごとに色を変えることも可能だ。

エリアごとにイルミネーションの色を変えた様子。左から青,緑,黄,赤で,発色は良好だ
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キーボード面にある電源ボタンを兼ねたエイリアンフェイス(左)や,天面のエイリアンフェイス(右)も発光色を変えられる
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 インタフェース類は,左右側面と背面に分散配置されている。そのうち背面には,ALIENWARE独自仕様の外付けGPUボックス「Alienware Graphics Amplifier」を接続できる専用端子のほか,Thunderbolt 3ポートやMini DisplayPort出力,HDMI出力といった映像出力や高速データ転送に関わるインタフェースが並んでいる。ALIENWARE m15 R3を机に据え置いて使うときに,外付けディスプレイなど頻繁には抜き差ししない機器類をつなぐのが背面と言えようか。

ALIENWARE m15 R3の背面。左右端の排気孔を覆うハニカムが目を引く。インタフェース類は左から,HDMI 2.0b出力,Mini DisplayPort出力,Thunderbolt 3ポート,Alienware Graphics Amplifier接続ポート,電源コネクタとなっている
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ALIENWARE m15 R3の前面。インタフェース類はなく,左右端に見えるスリットはスピーカーだ
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ステレオスピーカーを拡大したところ。
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 マウスをつなぐのに適した右側面には,USB 3.1 Gen 1 Type-Aポートが2つと,Micro SDカードリーダー/ライターのスロットがある。Micro SDカードリーダーの装備は,ユーザーの要望を受けたもので,ALIENWARE m15シリーズでは本製品から採用となったそうだ。

ALIENWARE m15 R3の右側面。中央左からMicro SDカードリーダー,USB 3.1 Gen 1 Type-A×2という並びだ
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 一方,本体左側面には有線LAN用のRJ-45端子があるのだが,ここに端子の口が開閉する構造を採用しているのも,ALIENWARE m15 R3におけるポイントだ。

ALIENWARE m15 R3の左側面。中央にある「凸」の字を逆さまにしたのが,開閉式のRJ-45端子。その右にはUSB 3.1 Gen 1 Type-Aポートと,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子がある
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開閉式のRJ-45端子を底面側から見たところ。LANケーブルを取り付けるときは,写真上側に向かって少し口が開く
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 これは,本体が薄いモバイルノートでたまに見かけるもので,ボディのデザインや薄さを損なわずに,高さのあるRJ-45端子を装備するための工夫であるが,ゲーマー向けPCで見かけることはほとんどない。単なるRJ-45端子に比べればコストがかかる構造であるが,それをALIENWARE m15 R3は採用することで,端子の存在がデザインの統一感を乱さないように配慮しているわけだ。


ALIENWARE m15 R3のスペックをチェック

豊富なBTOオプションで好みのPCを作れる


ALIENWARE m15 R3のフルカスタマイズ構成時におけるBTOメニュー
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 ALIENWAREのゲームPCは,多彩なBTOメニューから任意のパーツを選んで自分の欲しい構成のマシンを組み上げられるのが特徴の1つ。ノートPCであるALIENWARE m15 R3も同様で,「フルカスタマイズ」モデルを選べば,搭載GPUやメインメモリ容量,内蔵ストレージ構成,さらにはディスプレイパネルに何を使うかなど,細かいところまでユーザーが自由に選択できるようになっているのだ。
 もちろん,スペックの細かい違いまで分からないという人でも迷わないように,基本となるパーツ構成を固定したモデルも多数用意してあるので,自分にあったやり方で注文できる。

 ALIENWARE m15 R3の評価機では,搭載CPUに6コア12スレッド対応のノートPC向け第10世代Coreプロセッサ「Core i7-10750H」となっている。シングルCPUコア動作時は最大5GHz,ゲームで特に重要な複数CPUコア動作時は最大4.8GHzと,高クロック動作が可能な点が特徴の,ゲーマー向けノートPCでは人気の高いCPUだ。
 構成によっては,さらに高性能な8コア16スレッド対応の「Core i9-10980HK」も選択できる。

 それ以外の主なパーツは,ユーザーが選択可能である。以下に本稿執筆時点で選択可能なパーツ類を挙げてみよう。太字で記してあるのが,今回の記事で使用しているALIENWARE m15 R3が採用しているパーツだ。これらの他に,OSの種類(Windows 10 HomeかWindows 10 Proかなど)やOfficeソフトの有無なども選択できる。

CPU
  • Core i9-10980HK(8コア16スレッド,定格クロック2.4GHz,最大クロック5.3GHz,共有L3キャッシュ容量16MB)
  • Core i7-10750H(6コア12スレッド,定格クロック2.6GHz,最大クロック5GHz,共有L3キャッシュ容量12MB)

GPU
  • GeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Design(グラフィックスメモリ容量8GB)
  • GeForce RTX 2070 SUPER(グラフィックスメモリ容量8GB)
  • GeForce RTX 2070(グラフィックスメモリ容量8GB)
  • GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリ容量6GB)
  • GeForce GTX 1660 Ti(グラフィックスメモリ容量6GB)

ディスプレイ
  • 15.6インチ,4K(3840×2160ドット)有機ELパネル,最大リフレッシュレート 60Hz,応答速度1ms,最大輝度400nit,Tobii Eyetracking技術対応(※ルナライトのみ)
  • 15.6インチ,フルHD(1920×1080ドット)液晶パネル,最大リフレッシュレート 300Hz,応答速度3ms,最大輝度300nit
  • 15.6インチ,フルHD(1920×1080ドット)液晶パネル,最大リフレッシュレート 144Hz,応答速度7ms,最大輝度300nit

メインメモリ
  • DDR4-2666 32GB(16GB×2)
  • DDR4-2666 16GB(8GB×2)

内蔵ストレージ
  • シングルSSD構成
    1TB PCIe接続SSD
    ・512GB PCIe接続SSD
    ・256GB PCIe接続SSD
  • デュアルSSD(RAID 0)構成
    ・4TB(2TB×2)PCIe接続SSD
    ・2TB(1TB×2)PCIe接続SSD
    ・1TB(512GB×2)PCIe接続SSD
  • トリプルSSD(RAID 0)構成
    ・4TB(2TB×2)PCIe接続SSD+512GB PCIe接続SSD
    ・2TB(1TB×2)PCIe接続SSD+512GB PCIe接続SSD

キーボード
  • AlienFX RGBキーボード(英語配列,キーごとに色設定可能)
  • 4ゾーン AlienFX RGBキーボード(日本語)

 BTOメニューにおける見どころがたくさんあるALIENWARE m15 R3だが,ここではとくに4つのポイントを取り上げたい。

 まず1つめは,メインメモリに容量32GBの構成を選べるようになったことだ。これはユーザーからの強い要望を受けて採用されたとのこと。ゲームをプレイするだけでなく,ゲームの制作やコンテンツ作成も行うという人なら,「16GBのメインメモリ容量では不足する」こともあるだろう。メモリ容量の大きな構成を選べるのは,大きな利点である。

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 2つめは,ディスプレイに4K解像度の有機ELパネルや,300Hzの高リフレッシュレート表示が可能な液晶パネルを選択できる点だ。4K解像度の有機ELパネルは,ゲームを高解像度で表示できるだけでなく,最近は増えてきた4K映像による映画のビデオストリーミングを楽しみたいという人にも魅力的だろう。
 300Hzの液晶パネルはフルHD解像度であるが,eスポーツ系のタイトルであれば,滑らかで入力に対する遅延も少ない表示ができるので,60Hz止まりの一般的なディスプレイやテレビでプレイしている人よりも,有利に立ち回れるかもしれない。

 今回評価したALIENWARE m15 R3は,先述した4K解像度の有機ELパネルを採用する製品だ。グラフィックス表現を重視したAAAタイトルや,ストリーミング配信の映像鑑賞を楽しむのに重点を置いたもので,パネル表面にはグレア(光沢)加工が施されている。
 最大輝度が400nitと明るいのも特徴で,視野角を変えても色調や輝度の変化が少ないのもポイントだ。

本体の角度を変えて,視野角による表示の変化を確認したところ。真横に近い角度から見ても,明るく視認しやすい表示を実現しているのが分かる
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 さらに,ALIENWARE m15 R3で4K有機ELパネルを選択すると,視線追跡技術の専門企業であるTobii Technology(以下,Tobii)の視線追跡デバイスも標準で組み込まれてくる。ディスプレイの下側に視線追跡デバイスが組み込まれており,画面を見つめるユーザーの視線を感知して,PCの操作や表示の制御が行えるのだ。
 たとえば,ALIENWARE m15 R3の初期状態では,ユーザーが画面を注視しているときは,設定通りの明るさでディスプレイを光らせるが,ユーザーがPCの前から離れたり,画面を見ていなかったりする状態が続くと,自動でディスプレイの輝度を落とすようになっている。これも視線追跡を応用したものだ。

ALIENWAREロゴの下にある艶やかなパネルの内側に,視線追跡デバイスが組み込まれている
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プリインストールのTobii製ソフトで,視線の動きを画面上で可視化した様子。視線の動きに合わせて,白い円が画面上を動く
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 ゲームにおいては,Ubisoft Entertainment製のゲーム――「ゴーストリコン ブレイクポイント」やアサシン クリードシリーズ――のようにゲーム側が対応していれば,視線の動きでカメラを動かしたり,注視した部分に照準を合わせたりできる。ただ,基本的には対応ゲーム向けの機能なので,すべてのゲームで使えるわけではない。

 Dellでは,eスポーツプレイヤー向けのトレーニングプログラム「Alienware Academy」で,視線追跡デバイスを用いてゲームプレイ時における視線の動きを調べて,ゲームプレイを改善するアドバイスをするといった用途にも使っているそうだ。
 ただ,今あるゲームに直接役立つ機能というよりも,Dellは将来のゲームやUIに備える要素として視線追跡技術を見ているようである(関連技術)。すぐに役立ちはしないかもしれないが,将来を先取りした機能をALIENWARE m15 R3では利用できると言えよう。

 ALIENWARE m15 R3のBTOメニューにおける3つめのポイントは,搭載するGPUを5種類から選べる点である。最高のグラフィックス性能を求めるのであれば,ハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Designを選べばいい。GPU性能はそこそこにして導入費用を抑えたいというなら,GeForce GTX 1660 Tiを選ぶのもありだ。
 ただ,搭載GPUをユーザーが後から交換することはできないので,予算と相談してなるべく高い性能のものを選びたい。GeForce RTXシリーズのGPUであれば,今後確実に増えていくレイトレーシング対応のゲームを美しい映像で表示することも可能なので,ゲーマーにはGeForce RTX 2060以上のGPUをお勧めする。

 4つめのポイントは,内蔵ストレージの選択肢が幅広い点だ。ゲーム用途のPCなら,OS用の起動ドライブだけでなく,ゲームのインストールに使うドライブにも高速なPCI Express(PCIe)接続のSSDを使いたいもの。ALIENWARE m15 R3は,そんなSSDを最大3基まで内蔵可能である。とくに,2基のSSDを組み合わせたRAID 0構成を選べるので,大容量と高性能を両立しやすい点は,ゲーマーにとって見逃せない要素だろう。

Advanced ALIENWARE Cryo-Techのイメージ画像
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 さて,BTOメニューには出てこないが,ALIENWARE m15 R3における重要な要素が,CPUとGPUを冷やす冷却システムだ。本機が搭載する独自の冷却システム「Advanced ALIENWARE Cryo-Tech」は,ヒートパイプとヒートシンク,空冷ファンを組み合わせた構造のもので,とくに冷却能力に優れた「ベイパーチャンバー」を利用してCPUとヒートパイプの間で熱を効率よく伝えたり,直径を大きくして空気流量を増やしたCPUおよびGPU冷却ファンを採用したりといった,新しい工夫が盛り込まれているとのこと。
 これにより,CPUやGPUを高クロックで動かすゲームプレイのときも高い性能を長時間維持できるのが,ALIENWARE m15 R3における特徴というわけだ。

 今回の評価に用いるALIENWARE m15 R3のスペックを表にまとめておいた。GeForce RTX 2070 SUPERに4K有機ELパネル,32GBメモリ,1TB SSDというかなり豪華な仕様なので,フルカスタマイズの標準価格は37万3868円(税および送料込み,2020年8月14日現在)となっている。

※時期によっては,Dell公式サイトにてプロモーション割引あり

表 ALIENWARE m15 R3(評価機)の主なスペック
CPU Core i7-10750H(6C12T,定格2.6GHz,最大5GHz,共有L3キャッシュ容量12MB,TDP 45W)
メインメモリ DDR4-2666 SDRAM 32GB(16GB×2,増設不可)
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER(グラフィックスメモリ容量8GB)
Intel UHD Graphics
ストレージ SSD(容量1TB,PCIe 3.0 x4接続)×1
液晶パネル 15.6インチ有機EL,解像度3840×2160ドット,垂直最大リフレッシュレート60Hz,応答速度 1ms,最大輝度 400nit,グレア(光沢),視線追跡機能搭載
無線LAN Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax,Rivet Networks「Killer Wi-Fi 6 AX1650」)
Bluetooth 5.1(Rivet Networks「Killer Wi-Fi 6 AX1650」)
有線LAN 2.5GBASE-T(RJ45×1,Rivet Networks「Killer Ethernet E3000」)
外部インタフェース Thunderbolt 3×1,USB 3.1 Gen.1 Type-A×3,Mini DisplayPort 1.4出力×1,HDMI 2.0b Type A出力×1,Alienware Graphics Amplifier端子×1,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子×1,Micro SDカードスロット×1,RJ45(2.5GBASE-T対応)×1
キーボード 日本語10キーなし
スピーカー 内蔵2chステレオ
インカメラ 搭載(92万画素,720p)
バッテリー容量 内蔵(6セルバッテリー),86Wh
ACアダプター 定格出力240W(19.5V 12.31A)
公称本体サイズ 約360.3(W)×276.32(D)×20.5(H)mm(※突起部除く)
公称本体重量 約2.11kg
OS 64bit版Windows 10 Home


統合設定ソフトウェア「Alienware Command Center」でゲームに合わせた動作設定が可能


 ハードウェアに続いては,ソフトウェア面もチェックしてみたい。
 ALIENWAREおよびDell GブランドのゲームPCは,Dell製の統合設定ソフトウェア「Alienware Command Center」がプリインストールされていて,LEDイルミネーションの制御やPCの動作状況モニタ,そしてPCの性能を引き上げる自動オーバークロック機能が利用できる。

Alienware Command Centerのホームタブ。右側にはPCにインストール済みのゲームや,ユーザーが登録したアプリが並ぶ
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「FX」タブでは,キーボードやエイリアンフェイスのイルミネーションをカスタマイズできる
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ホームタブで冷却システムの動作モードを選んでいるところ。基本的にゲームには自動でThermal パフォーマンスが割り当てられる
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 Alienware Command Centerでとくに重要なのは,PCにインストールしたゲームごとに,PCの動作モードや,Windows 10の電源プランを切り替えられる機能だろう。
 動作モードは,標準となる「Thermal バランス」(以下,バランス)のほかに,ゲームの初期設定となる「Thermal パフォーマンス」(以下,パフォーマンス),空冷ファンを全力で回転させる「Thermal 最高速」(以下,最高速)などといった計5つのモードが用意されている。パフォーマンスや最高速といった高性能寄りのモードを選べば,冷却ファンの動作による騒音は大きくなるものの,CPUやGPUの動作クロックを標準状態より引き上げてゲームの処理能力を高めることができるのだ。

 そのほかにも,「フュージョン」タブでは,CPUやGPUのクロックや温度,使用状況といったモニタリング機能に加えて,オーバークロック機能や動作モードの細かい設定機能,サウンド出力にエフェクトをかける機能,ゲームサウンドの銃声や足音がどの方向から聞こえたかをレーダー風に示す「音源探査」機能といった多彩な機能を利用できる。
 こうしたソフトウェア面の充実も,ALIENWAREのPCにおける付加価値と言えよう。

フュージョンタブのメイン画面。CPUとGPU,メインメモリの動作状況を示しており,左上の「オーバークロックプロファイル」で,オーバークロック動作を選択することも可能だ
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フュージョンタブの音源探査設定画面。中央に表示している青い円が音源探査のレーダーで,音が聞こえた方向を水色の帯で示している
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ALIENWARE m15 R3の性能を3DMarkで検証


 高いスペックと個性的なボディを兼ね備えたALIENWARE m15 R3だが,ゲームPCで何より大事な性能はどうだろう。今回は,簡単なベンチマークテストと実ゲームによるプレイで,その性能を検証してみたい。

 まずは,3Dグラフィックスベンチマークソフトの定番である「3DMark」を使って,Alienware Command Centerの動作モードを変えることで,ALIENWARE m15 R3のグラフィックス性能がどれだけ変わるのかを確認してみることにした。テストはベンチマークレギュレーション23.1に準拠したもので,動作モードの最高速,パフォーマンス,バランスのそれぞれで,ベンチマークテストのスコアがどれくらい変わるかを計測した。

 3DMarkにおけるDirectX 11テストである「Fire Strike」の総合スコアから見ていこう(グラフ1)。バランスと比べて最高速は3〜6%程度,パフォーマンスは2〜4%程度の性能向上が確認できる。
 4K解像度でのレンダリングを行うFire Strike Ultraのスコアが5000台ということは,4Gamerで過去に行ったグラフィックスカードのベンチマーク結果から推測すると,4K解像度の60fpsでプレイするのは少し難しいかもしれない。

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 続くグラフ2は,3DMarkのGPUテストとなるGraphics scoreの結果である。バランスと比べて最高速は6〜7%程度,パフォーマンスは3〜5%程度のスコア上昇を確認できた。傾向としては総合スコアと変わらないが,総合スコアよりはわずかにスコア差が大きめだ。

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 グラフ3は,Fire StrikeのCPUテストとなるPhysics scoreの結果であるが,見事に横並びとなった。最高速でもバランスとスコア差が−1〜0%程度しかない。GPUテストの結果と合わせて考えると,Alienware Command Centerは,動作モードを高性能寄りに変えると,GPUの動作クロックを上げてCPUの動作クロックは据え置きにしているのではないかと考えられる。ゲームグラフィックスの性能においてはGPU性能が占める割合が高いことを考えると,妥当な措置ではないだろうか。

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 グラフ4は,GPUとCPU両方でレンダリングを行う「Combined test」の結果をまとめたものだ。最高速とバランスの差は−1〜6%程度,パフォーマンスでは−1〜4%程度となっている。レンダリング解像度が低いため,GPU性能が占める割合が相対的に低いFire Strikeではほとんど差がなく,解像度が高く,GPU性能が占める割合が高くなるテストでは総合スコアと似たような傾向になる。

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 3DMarkのDirectX 12テストとなるTime Spyの結果も見ていこう。グラフ5は,Time Spyの総合テストをまとめたものだ。バランスと比べて,最高速は約5%,パフォーマンスは約3%高いスコアを記録した。傾向はFire Strikeと変わらない。

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 Time SpyのGPU test結果(グラフ6)も,最高速はバランスより約6%,パフォーマンスは3〜4%程度のスコア差を付けており,こちらも傾向は総合スコアと同じだ。

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 Time SpyのCPU test結果をまとめたグラフ7は,Fire StrikeのPhysics scoreとまったく同じ傾向で,−1〜0%の差しかない。最高速やパフォーマンスに設定すると,GPU性能が引き上げられると考えていいだろう。

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 3DMarkの結果から見ると,性能面だけで言えば,ゲームプレイ時には最高速を選ぶのが妥当に思える。ただ,最高速に設定すると空冷ファンが全開で回り続けるので,騒音がかなり大きくなる。遮音性に優れたヘッドセットがないとゲームサウンドが聞こえないほどだ。家族がいなくて騒音に文句を言われない人ならともかく,そうでない場合は,性能が少し上がって騒音はそう極端に大きくはならないパフォーマンスを選ぶことをお勧めしておこう。


4K解像度でFortniteやApex Legends,DEATH STRANDINGを快適にプレイできるか?


 ALIENWARE m15 R3でゲームの快適さを調べるテストとしては,人気のバトルロイヤルゲーム「Fortnite」と「Apex Legends」,そして7月に発売となったばかりのPC版「DEATH STRANDING」をプレイしてみた。といっても,単純にプレイするだけなら,ALIENWARE m15 R3のスペックがあれば余裕なのは当然のこと。今回は高めの画質設定を維持したまま,4K解像度でどの程度のフレームレートが出るのかを試してみることにした。なお,動作モードはパフォーマンスで実行している。

 まずは比較的描画負荷が軽いと思われるFortniteを試してみた。
 ゲーム内画面設定のDirectXバージョンで「DIRECTX 12(ベータ)」を選んだうえで,「クオリティプリセット」を「最高」にしたり,GeForceユーザー向け無料ソフト「GeForce Experience」による最適設定を試したりしたのだが,さすがに4K解像度では常時60fpsを維持するのは難しい。

クオリティプリセットを「最高」にすると,ALIENWARE m15 R3でも常時60fpsは難しい(※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます)
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 そこで,クオリティプリセットを「高」にしてみたところ,他のプレイヤーがいないところでは100fps以上,それ以外のシーンでもほぼ安定して60fpsを超えて快適にプレイできることを確認できた。もちろん,試用機の有機ELパネルは最大60Hz表示までなのだが,それを超える性能を発揮できたのは評価できる。
 予想通り,ALIENWARE m15 R3ならFortniteを4K解像度で快適にプレイできるようだ。

「高」設定にすれば,4K解像度でも60fpsを優に超えて快適なプレイが可能だ(※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます)
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4K解像度でもFortniteを快適にプレイできる画面設定のサンプル
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 次に試したのはApex Legendsだ。このゲームは,PCのスペックに合わせて自動でおおむね最適な画質設定を用意してくれる。

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 今回も自動で割り当てられた設定でプレイしてみたが,常時50〜60fps程度のフレームレートを確保しており,かなり快適だった。プロのeスポーツプレイヤーであれば,満足できないフレームレートかもしれないが,カジュアルにFPSを楽しむゲーマーなら,ALIENWARE m15 R3では4K解像度でもApex Legendsを楽しめると思う。

Apex Legendsの自動設定で割り当てられた画質なら,ALIENWARE m15 R3では4K解像度でも快適にプレイできた(※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます)
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4K解像度でもApex Legendsを快適にプレイできる画面設定のサンプル
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 最後にテストするのはDEATH STRANDINGだ。本作のPC版は,GeForce RTXシリーズだけで使えるAIベースのアンチエイリアシング&超解像技術「DLSS 2.0」に対応しており,ALIENWARE m15 R3が搭載するGeForce RTX 2070 SUPERであれば,フレームレートに悪影響を与えずに画質を向上させることが可能だ。
 ただ,今回のテストで用いたGPUのドライバソフトは「GeForce Game Ready 442.94 driver」というバージョンで,本作への最適化を謳った最新版の「GeForce Game Ready 451.67 driver」ではない。これはノートPCの場合,PCメーカー側で互換性検証を済ませたドライバソフトを用いるのが基本であるため,NVIDIAの最新版を安易に入れることは推奨できないためだ。将来,より新しいバージョンのドライバソフトをALIENWARE m15 R3で利用できるようになると,さらにフレームレートや画質が向上する可能性があるだろう。

 とはいえ,テストに用いたバージョンのドライバソフトでも,DEATH STRANDINGは意外なほど快適に動作する。GeForce Experienceの最適設定を適用したうえで,「垂直同期」設定をオフにして有機ELパネルの60Hzを超えられるようにしてみたところ,プレイ中のフレームレートは余裕で60fpsを超えていた。グラフィックス負荷が低いところでは,100〜110fps程度にもなるほどだ。

ALIENWARE m15 R3は,DEATH STRANDINGを4K解像度で表示しても,60fpsを余裕で超える(※サムネイルをクリックすると4K解像度の画像を読み込みます)
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 そこで,最適設定ではDLSSの品質設定が「パフォーマンス」優先であったところを,より負荷が高まる「クオリティ」に変えてみたのだが,顕著なフレームレートの低下は見られなかった。目に見えて画質が変わるというほどではないので,DLSS設定でどちらを選ぶかは好み次第となりそうだが,ALIENWARE m15 R3であれば,GeForce Experienceの最適設定にDLSSの「クオリティ」優先設定を加えてもDEATH STRANDINGの快適なプレイが可能であるわけだ。

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4K解像度でもDEATH STRANDINGを快適にプレイできる画面設定のサンプル
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4Kゲーミングを楽しめる性能と,他にはないデザインがALIENWARE m15 R3の魅力だ


 長くなったがまとめに入ろう。
 ALIENWARE m15 R3は,4K解像度での快適なゲームプレイが可能な性能と,個性的で他にはないデザインを両立させた魅力的なゲーマー向けノートPCであると言えよう。
 そのうえ,この性能とデザインを両立しながら重量が2.1kg程度と,高性能ノートPCとしては持ち運びやすい点もポイントだ。

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 今回評価したのは,4K有機ELパネルを搭載する構成である。だが,ディスプレイの最大リフレッシュレートを重視したいのであれば,フルHD解像度で300Hz対応の液晶パネルを選んでもいいし,価格を抑えたいのであれば,フルHD解像度で144Hzの液晶パネルを選んでもいいと,選択肢が豊富な点も見逃せない。より高い性能のGPUや,大容量のSSD RAID構成を選ぶことも可能なので,デスクトップPCのハイエンド機に勝るとも劣らない環境を,ALIENWARE m15 R3なら持ち運べるノートPCで実現できるのだ。
 高性能なだけでなく,人目を引きつける外観のゲーマー向けノートPCが欲しいのであれば,ALIENWARE m15 R3は候補の筆頭に来る製品と言えるだろう。

DellのALIENWARE m15 R3製品情報ページ


(C)2020, Epic Games, Inc.
(C)2019 Electronic Arts Inc.
(C)2019 Sony Interactive Entertainment Inc. DEATH STRANDING is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS. PC version published by 505 Games.

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