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CEDEC 2009,開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表
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印刷2009/09/02 21:33

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CEDEC 2009,開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表

 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は,「CESAデベロッパーズカンファレンス2009」(CEDEC 2009)において,「ゲームタイトルではなくゲーム制作に用いられている技術にフォーカスし、技術面から開発者の功績を称える」(リリース文より)「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表した。
 それによると,「プログラミング・開発環境」部門では,「ワンダと巨像」のプログラミングチームが受賞。同チームによる,リアルタイム変形コリジョン技術が,巨像にしがみついて登っていくゲーム性につながっていることが評価された。

画像集#001のサムネイル/CEDEC 2009,開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表


 「ビジュアルアーツ」部門の受賞者は,「大神」のアーティストおよびテクニカルアーティスト。本作を非常にユニークなものにしている墨絵のようなグラフィックス表現を,独自の技術で実現したことがその理由だ。

 そのほか「ゲームデザイン」部門では,一つの場所に集まったプレイヤーが,コミュニケーションを取りながら遊ぶ楽しさが盛り込まれた「モンスターハンターポータブル」の開発チーム,「サウンド」部門では,リズムに乗る気持ちよさをゲームに結びつけた「リズム天国ゴールド」の開発チームがそれぞれ受賞した。

 また,いわゆる“ゲーム”とは異なるものの,ユーザーが動画を投稿したり,別のユーザーが,投稿された動画に対して手を加えたりして楽しむサービス,「ニコニコ動画」の開発チームが,「ネットワーク」部門賞を獲得している。

 なお,すでにお伝えしているように,「特別賞」に堀井雄二氏,「著述賞」に平山尚氏および石田晴久氏(故人)が選出されている。


【プログラミング・開発環境】

受賞対象:リアルタイム変形コリジョンと、優れた描画表現技術。

受賞者:「ワンダと巨像」プログラミングチーム(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)

選考理由:リアルタイム変形コリジョンの実現技術は、巨像によじ登り、必死でしがみつくというゲームメカニクスの核となっている。優れた技術が、新しいゲームデザインに結び付いた好例として挙げたい。また、前作の「ICO」においても空気感を感じさせる素晴らしい描画を実現していたが、本作では更にこれが進化するとともに、ファーの表現なども実現している。


【ビジュアルアーツ】

受賞対象:独創的な「墨絵」表現のゲーム応用。

受賞者:「大神」アーティスト、及びテクニカルアーティスト(株式会社カプコン)

選考理由:発売から数年たった今でもまったく色褪せた感じを受けない「墨絵」的な表現を使用した独創的な映像表現を実現。また、その独特のタッチを、いわゆるトゥーンシェーダーによらない独自の技法を用いて実現した。ゲームにおけるビジュアルワークの存在感と可能性を再認識させた。


【ゲームデザイン】

受賞対象:友人同士の協力プレイを活かしたゲームデザイン。

受賞者:「モンスターハンターポータブル」開発チーム(株式会社カプコン)

選考理由:武器や装備の的確なパラメータバランス、操作の修練、そして、協力プレイ時の声を掛け合っての戦略構築や、他プレイヤーからのアドバイスなど、一か所に集まった友人同士のコミュニケーションの楽しさという要素を、総合的に高いレベルのゲームデザインとしてまとめ上げた。


【サウンド】

受賞対象:丁寧な作り込みにより、「音ゲー」を、「リズムゲーム」という新たなステージに昇華させた。

受賞者:「リズム天国ゴールド」開発チーム(任天堂株式会社)

選考理由:シンプルなアイディアと丁寧な作りこみで前作からゲーム性を昇華させ、幅広いお客様が楽しめる音楽ゲームを実現している。ポピュラー音楽のヒットメーカーの才をゲームデザインに活かし、サウンド表現とゲーム内ギミックの連携も絶妙で、「リズムに乗る」という本能的な気持ち良さとユーザー操作とが直結されるよう音色選びまで拘り抜かれ、サウンドがゲームデザインの重要な要素として活かされている。


【ネットワーク】

受賞対象:ネットワーク上での新しい楽しみ方の実現。

受賞者:「ニコニコ動画」開発チーム(株式会社ニワンゴ)

選考理由:いわゆる「ゲーム」とは異なるが、ネットワーク上でお客様同士がコンテンツを提供しあったり、それらとインタラクションを行うのは、広義のゲームであるのでノミネーションする。新しい楽しみ方の提供のみならず、バックエンド技術の積極公開など、業界への貢献を行っている。
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