［TGS 2009］出演声優陣がプロデューサーを質問攻めに！　「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」のスペシャルステージ開催

ゲームショウ初日のイベントにも登場した田中チーフプロデューサー。当日の模様は「こちら」

　9月24日のビジネスデイおよび9月26，27日に開催された，セガから発売されるPSP用ソフト「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」のステージイベント。9月26，27日に行われた同イベントは，ゲストに本作の主要声優陣三名を招いてのトークショウ形式で，9月24日とは趣の異なる内容で開催された。ここでは26日に開催されたステージの模様をお届けしよう。

　人気の声優陣がゲストに登場するということで，入場には整理券が必要だった本イベント。予定より約15分遅れでスタートしたステージにまず登場したのは，セガのチーフプロデューサー田中俊太郎氏。「学園生活と戦争がテーマの作品です」と本作の概要を解説した。

ゲストが登場すると客席からは大きな歓声が。ステージ中央が吉野さん，その右に神谷さん，右端が戸松さん

　待望のゲスト陣は，アバン・ハーデス役の吉野裕之さん，ゼリ役の神谷浩史さん，そしてエイリアス役の戸松遥さんが登場。まずはそれぞれの役柄への第一印象について語った。
　吉野さんが演じるアバンは本作の主人公的存在で，王立士官学校の生徒だ。「彼は田舎の気のいい兄ちゃんでした。熱血漢であか抜けていなくて，すごくネイチャーな感じでしたね」と印象を語る。神谷さん演じるゼリは，アバンの同窓生。「基本，メガネキャラです（笑）。一見クールだけど，実は熱いキャラクターなんです」と神谷さん。

吉野さんが演じるアバン・ハーデス。「石橋を叩いて壊して泳いで渡っちゃうタイプ」とその熱血ぶりを田中氏は解説

神谷さんが演じるゼリ。普段は内に秘めた熱いモノを隠している。アバンとはよく対立し，ケンカになることもあるらしい

王立士官学校の二人とはまったく異なる雰囲気のエイリアス。ゲストが演じる三人のキャラクターの掛け合いも見どころだと田中氏

　今回のゲストの紅一点の戸松さんが演じるエイリアスは，アバンやゼリとは立場の違う謎のキャラクターで，詳しい正体はまだわかっていない。「すごく起伏が激しくて，波のある性格なんです。ミステリアスなところを表現しつつ，性格が立体的に見えるように演じました」とのことだ。

　イベントのメイントークは，ゲストの三人が田中氏に本作の見どころについて質問をぶつけていくというスタイルで進行した。

　「前作の1935年から2年後が舞台だそうですが，どんなふうに変わってるんですか？」という吉野さんの問いには，「舞台のガリア公国は小さな国で，15才以上の男女は戦争に行かなくてはならないんです。非常に不穏な状況の中で，若くして戦争にかり出されるアバン達の姿を描いています」と田中氏が回答。主人公達が若いというのが，物語を語るうえで重要な要素となるようだ。

　続いて神谷さんは「僕らはどんな学園生活を送ってるんですか？」と質問。「士官学校で戦闘訓練をしているのは確かなんですが，それ以外の生活は割と普通の学校と同じです。日常と非日常を味わっているんですね」と，田中氏は答える。戦争中の学園生活というのは，これまでにあまり見られなかったテーマだ。

臨海学校などの年中行事もあるらしい。エリート士官学校での，生徒達の関係も気になるところだ

　戸松さんは「私自身はアフレコをして知っているんですが，エイリアスがどんなキャラクターなのか気になる方もいらっしゃると思うので，教えていただけますか？」と来場者の声を代弁した。田中氏は「ヒントは彼女が着ている服ですね。実はこれはガリア公国の隣の“帝国”という国の服に似ているんですが，“敵か味方かは謎”とさせてください」と回答。このイベントの時点でまだ公式サイトにも掲載されていない彼女であり，返答に困っていた様子だった。

シミュレーションにアクション要素を融合させたメインシステムの「BLiTZ」は，戦場を走り回る兵士の気分と，兵を動かす指揮官の両方を味わえる	戸松さんはアクションゲームは苦手だそうだが，そういう人でも安心して遊べることを田中氏は明言。舞台が学校なので，要点はちゃんと教えてくれるという
前作では50程度だったミッションは，この「2」では200以上用意され，大幅にボリュームアップされている	クラスメイトはプレイヤーが自由に育てられる。田中氏は「アバンとゼリを，自分色に染めてください（笑）」と語る

　戦車の塗装や，四人での協力・対戦プレイなど，プレイヤーのツボを押さえた作りで，本格的に楽しめそうな本作。最後に田中氏は「たくさんの方に注目されて，身が引き締まる思いです。前作を遊んだ人にも，遊んでいない人にも安心して楽しめるものとなっていますので，ぜひお楽しみに。発売日を期待していてください！」と，ステージを締めた。発売日は2010年1月21日だ。