［Gamescom］Deep Silverが新作ステルス系アクション「Prison Break: The Conspiracy」を発表

　ドイツを拠点とし，ヨーロッパでは安定した実績を積み上げているDeep Silverが，同国で開催中のGamescomにおいて「Prison Break: The Conspiracy」という新作を発表した。この作品は，20世紀FOXがアメリカで2003年に放映を開始した「Prison Break」（日本では「プリズン・ブレイク」として日本テレビ系列24局で放映中）というTVドラマをゲーム化したもので，影つたいに歩き回るようなステルス系のアクションアドベンチャーとなる。


　プレイヤーが操作するのは，ドラマでも地下政府として暗躍するThe Companyの特殊エージェントTom Paxton。ゲームで彼は，TVドラマの主人公Michael Scofieldが，これまでの前科もない平穏な暮らしを破って強盗に加担した理由を追及するため，フォックスリバー州立収容所に送られてくる。


　ゲームのストーリーは，TVドラマと同じライター陣が脚本を務めているという。TVドラマの第1シーズンのストーリーに並行する形で進行していき，特殊エージェントの視点でストーリーが形成されていく。ベリック刑務長やシーノートなど，ドラマに出てきた数々のキャラクターと遭遇することになるが，ゲームの設定が非常に興味深く，Deep Silverイギリス支部のブランド・マネージャー，Gary Chandler（ゲーリー・チャンドラー）氏の説明によると，ドラマを知らない人でも十分に楽しめる作品になる模様だ。


　Gamescom会場ではまったく公開されていないPrison Breakだが，プレス向けには制作発表を交えてライブデモが行われた。それによると，ゲームの序盤は刑務所内で他の囚人達や所員らからの信用を勝ち取るために，さまざまなミッションをこなしていくような様子が描かれていた。
　嫌われ者にケンカを売って殴り合いをしたり，地下のアリーナでボクシングをしてファイトマネーを稼いだりというような一対一での殴り合いは，本作では重要な部分のようだ。また，ステルス要素は「Splinter Cell」や「Prince of Persia」を思わせるもので，ゲームでは護衛の警官達が3人ほどいる倉庫のキャットウォークに隠された，主要キャラクターの財布を取りにいくため，影を伝って警官の背後をすり抜けたり，壁の突起に掴まりながら登っていったりするような行動をとっていた。


　ゲームのストーリーは，九つのチャプターに分かれており，予定では15時間から20時間ほどの長さになるようだ。PCのほかは，「次世代プラットフォームでのリリース」としか発表されていないが，デモが行われた会場にあった機材からは，Xbox 360でも開発が進められていることが伺えた。発売は2010年中になるとのことだ。