プレイレポート
シューティングから本格派の戦術シミュレーションに生まれ変わったシリーズ第2弾,「R-TYPE タクティクスII オペレーション ビター チョコレート」の体験版をプレイしてみた
なお本作は,製品版の発売に先駆けて現在までに3タイプの体験版が配信されており,PlayStation Store / PlayStation Spotや公式サイト経由でダウンロードできる。
配信中の体験版では“蘇る悪夢(地球連合軍)”“雨の山岳地帯で(グランゼーラ革命軍)”“残骸宙域に潜む艦隊(グランセーラ革命軍)”という三つのシナリオがプレイできる。個別にプレイすることはもちろん,PlayStation Storeでは,三つの体験版がワンセットになったものをダウンロード可能だ。
「R-TYPE タクティクスII オペレーション ビター チョコレート」
公式サイト
「R-TYPE タクティクスII」とは,往年の傑作シューティングゲーム「R-TYPE」の世界観を受け継いだ戦術シミューレーションゲームの第2弾。前作「R-TYPE TACTICS」から,戦略コマンドの追加や演出の強化,通信協力プレイの実装など,あらゆる面が大幅にパワーアップしている。また前作にも登場した“航海日誌”では,新たに選択肢が追加され,ドラマ性も大きく進化している。
本稿では,「R-TYPE タクティクスII」の概要をお伝えするとともに,体験版をプレイした感想をお届けしよう。
同じマップでもルートによっては別ステージに?
さまざまな戦術が求められる骨太シミュレーション
もちろん「R-TYPE」の名を冠するタイトルだけあり,“波動砲”や“フォース”といった独自の要素が盛り込まれているほか,敵やマップ外観,ユニットなども「R-TYPE」を踏襲したものが多い。昔からの「R-TYPE」ファンであれば,思わずニヤリとしてしまうはずだ。
ちなみに当然のことながら,ユニットにはそれぞれ特徴があり,使えるスキルや基本性能が異なる。ユニットの性能を考慮したうえで,的確な指令を出すことが勝利への近道といえるだろう。
またユニットの性能だけではなく,地形を利用した戦術も重要だ。本作では,同じマップ内にいくつかの“ルート”が存在し,進んだルートによってその攻略法はまるで違ったものとなる。
たとえば,“ルートA”では風が強く吹いているため移動に制限が出る,一方“ルートB”では風は吹いていないものの敵勢力が手強い,といった感じだ。このように,ルートによって敵の強さやギミックが異なるので,ルート分岐の数だけ違った楽しみ方ができるというわけだ。
戦術コマンドの使い方一つで戦況は大きく変化
新たに追加されたコマンドも見逃せない
“鹵獲”(ろかく)は,本作で新しく追加された要素で,敵ユニットを弱らせたあと鹵獲弾をぶつけると自軍ユニットにできるというものだ。“デコイ”は,自機ユニットそっくりの囮を生み出して敵を惑わせ,さらには爆破してダメージを与えられるという効果がある。“擬態”は敵ユニットそっくりに姿を変え,さらには擬態したユニットと同じ性能で戦える。
そのほか,通常空間の数倍のスピードで移動できるほか,壁や岩といった障害物をすり抜けられる“亜空間へ突入”,妨害電波を発して敵の索敵範囲をかく乱し,未索敵状態にする“ジャミング”などが用意されている。
「航海日誌」によるストーリー分岐でドラマ性は前作以上
「副官」がプレイヤーをサポート
ちなみに今作からは,ゲーム中に副官としてプレイヤーをサポートするキャラクターが登場し,ストーリー展開を盛り上げてくれる。
筆者が体験版を遊んでみてまず感じたのは,かなり骨太なシミュレーションという印象だ。先述したように,ユニットにはそれぞれ特徴/役割があるので,猪突猛進プレイではあっさりとゲームオーバーになってしまう。初めてプレイしたときは,ユニットに対しての理解が足りなかったためか,なかなか敵機を倒せず苦戦を強いられた。しかし,ユニットやフィールドの特性をちゃんと理解すると,かなり有利にバトルを進められるようになった。
プレイ時には頭を悩ませて戦術を練らなければならないことも多い。サクサクと進行するタイプのゲームではないが,熟考を要するそのゲーム展開は非常に楽しく感じられた。
「『R-TYPE』がシミュレーションってどうなの?」と思う人もいるかもしれないが,シミュレーションゲームが苦手でなければ,ぜひ体験版をダウンロードしてプレイしてみてほしい。
- 関連タイトル:
R-TYPE タクティクスII オペレーション ビター チョコレート
- 関連タイトル:
R-TYPE TACTICS
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