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ATI Radeon HD 5700
  • AMD
  • 発表日:2009/10/13
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[COMPUTEX]Hydra 200搭載にLANコントローラ搭載,さらには12画面出力対応!? PowerColorが強烈な新製品を公開
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印刷2010/06/02 13:23

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[COMPUTEX]Hydra 200搭載にLANコントローラ搭載,さらには12画面出力対応!? PowerColorが強烈な新製品を公開

画像集#021のサムネイル/[COMPUTEX]Hydra 200搭載にLANコントローラ搭載,さらには12画面出力対応!? PowerColorが強烈な新製品を公開
 PowerColorブランドで知られるTulは,PCパーツ関連ベンダーが数多く出展するTWTC Nangangにプライベートルームを開設。そこで,LucidLogix Technologies製のブリッジチップ「Hydra 200」を搭載する「PowerColor Radeon HD 5770 Evolution」や,Bigfoot Networks製のゲーマー向けLANカード「Killer 2100」の機能を統合した「PowerColor Radeon HD 5770 Sniper」など,非常にユニークな新製品群を公開した。

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PowerColor Radeon HD 5770 Evolution。カバーに「Hydra Engine」のロゴが踊るほか,PCI Expressインタフェースの近くにHydra 200チップが見えている
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PowerColor Radeon HD 5770 Sniper。写真右下に見えるのは,Killer 2100カードだ。このカードが付属するのではなく,機能を統合しているわけである


異種混合マルチGPUをカード側で実現する

PowerColor Radeon HD 5770 Evolution


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クーラーからはみ出るような格好で,Hydra 200ブリッジチップが実装されている
 Hydra 200という時点でピンと来た人も多いだろうが,PowerColor Radeon HD 5770 Evolution(以下,HD 5770 Evo)は,「Big Bang-Fuzion」などが実現する,異種混合マルチGPU構成を,グラフィックスカード側でサポートする製品だ。
 Hydra 200チップ搭載マザーボードの場合,GPUコアの異なるATI Radeon同士やGeForce同士,あるいはATI RadeonとGeForceを組み合わせてマルチGPU動作させることが可能になる。その点,HD 5770 Evoの場合,「Hydra 200搭載マザーボードがなくても,異種混合マルチGPU構成を実現可能」というメリットと,「本カードをプライマリで使うしかない」というデメリットを同時に抱えるので,この点は押さえておくべきだろう。

ディスプレイ出力はDVI-IとDisplay Port,HDMIをサポート
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 Tulいわく「別途用意したHD 5770と組み合わせたときのパフォーマンスは,ATI CrossFireX(以下,CFX)よりも上が見込める」。これが,Hydraエンジンをサポートするメリットとのことだ。
 同社は,本製品を2010年第3四半期中に市場投入したい考えだが,「市場導入までに,(ATI RadeonとGeForceの混合動作になる)X-Modeにおけるゲームとの互換性を向上させる必要がある」とも見ていた。その市場投入時期や価格は,まだまだ流動的と見るべきかもしれない。


ゲーマー向けLANカードを統合した

PowerColor Radeon HD 5770 Sniper


Killer 2100で採用しているのと同じネットワークコミュニケーションプロセッサ,MPC8314Eが,I/Oインタフェース部の近くに搭載される
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 「PowerColor Radeon HD 5770 Sniper」(以下,HD 5770 Sniper)は,PLX Technology製のPCI Expressブリッジチップと,Freescaleのコミュニケーションプロセッサ「MPC8314E」を搭載し,ATI Radeon HD 5770 GPUとはPCI Expresss 2.0 x16で,MPC8314Eとは同x1でそれぞれ接続されるようになっている。
 これにより,HD 5770 Sniperは,オンラインゲーム(やマルチプレイ対応ゲーム)のトラフィックを,そのほかのネットワークトラフィックから分離し,かつ,CPUに負荷をかけることなく処理することにより,オンラインゲームのレスポンスを向上できるようになるという。

 1枚のカードでDirectX 11世代の高性能GPUと,“ネットワークアクセラレーション”機能を統合することで,省スペースのデスクトップPCなど,拡張スロットの数に制限があるソリューションでも優れたゲーム環境を構築できるというのが,Tulの主張だ。

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オンボードでGPUとLANカード機能を用意するため,PCI ExpressブリッジチップでPCI Express 2.0 x16信号を同x16とx1に増幅する
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I/Oインタフェース部には,Dual-Link DVI-IとHDMIのほか,LAN接続用のRJ-45コネクタを確かに装備していた

 HD 5770 Sniperは,7月中にも市場投入される計画になっており,米国市場における想定価格は249ドルとなっている。北米市場におけるKiller 2100カードの実勢価格が129ドル前後であることを考えれば,そのコンセプトに共感できる人にとってはかなりお得なカードということができそうである。


12画面出力標準対応のHD 5970に

液冷ブロック採用HD 5870の第2弾なども


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ATI Radeon HD 5970をベースに,12画面出力への対応を果たしたHD 5970 Eyefinity 12。圧巻の外部インタフェース群である
 さらにTulは,マルチディスプレイ技術「ATI Eyefinity」に対応したカードでも,新製品を準備している。
 注目したいのは,参考出品された「PowerColor Radeon HD 5970 Eyefinity 12 edition」(以下,HD 5970 Eyefinity 12)だ。

 説明不要かもしれないが,これは文字どおり,標準で12画面出力に対応した製品。「ATI Radeon HD 5970」デュアルGPUソリューションの場合,通常はCFX構成で動作させるが,HD 5970 Eyefinity 12ではCFXを無効化し,2基のGPUとして動作させることにより,シングルカードで12画面出力を実現しているのである。

12画面出力を実現すべく,HD 5970 Eyefinity 12では,カードの背面に接続端子を設け,ここに6画面出力のドーターカードを接続している
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2基のATI Radeon HD 5870を独立して動作させると消費電力も上昇するため,HD 5970 Eyefinity 12では,外部給電を8ピン×2に変更していた
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 12画面出力のターゲットアプリケーションは,ゲームというより,金融関係など,ビジネス用途がメインになりそうだ。もちろん,カードそのものは,ATI Radeon HD 5970のグラフィックスメモリ4GBモデルがベースなので,必要に応じてCFX動作させれば,通常仕様どおりの6画面出力対応カードとしても利用できる。
 6画面では全然もの足りないという人は――そんな人がいればだが――ぜひご検討を。

こちらはATI Radeon HD 5770ベースで5画面出力をサポートした「PowerColor Radeon HD 5770 Eyefinity 5 Edition」。6月中の市場投入が予定されている本製品は,ディスプレイ出力として5系統のmini DisplayPort端子を搭載。パッケージには,2本のmini DisplayPortーDVI(Single Link)と,3本のmini DisplayPortケーブルが同梱される
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 このほかTulは,ATI Radeon HD 5770のLow Profileモデルおよびシングルスロット仕様モデル,同社独自の液冷ブロックを採用した「PowerColor Radeon HD 5870 LcS」に,オリジナル設計の基板を採用してカード長を短縮した「v2」モデルなども公開。これらはいずれも7月頃の市場投入計画になっているそうだ。

オリジナルクーラーを採用することでLow Profile化を実現したATI Radeon HD 5770カード。クーラーはさすがに大型だが,2スロット仕様には留まっているという
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オリジナル基板とクーラーの採用により,シングルスロット化を実現したATI Radeon HD 5770搭載カード
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Tulオリジナル基板の採用で,カード長が若干短くなった「PowerColor Radeon HD 5870 LcS v2」(写真下)

ATI Radeon HD 5970や同5870といった重量級グラフィックスカードは,PCI Express x16スロットへの物理的な負荷も大きい。そこで,カードとPCケースとの間にかませる“つっぱり棒”もTulは用意している。製品名は「Power Jack」
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