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その選択が,彼らの人格を変えていく。PS2用恋愛アドベンチャー「スカーレッドライダーゼクス」,7月1日に発売
本作は,レッド・エンタテインメントにとって(意外にも?)初の“乙女ゲーム”で,制作スタッフの豪華さも大きな注目ポイントとなっている。
シリーズ構成は,「交響詩篇エウレカセブン」や「東のエデン」などを手がけた脚本家の佐藤 大氏が担当。
キャラクターデザインは,「シャイニング・フォース フェザー」のpako氏,ディレクターは「Vitaminシリーズ」「Lucian Bee's」といった人気乙女ゲーの岩崎大介氏が務めている。
さらに,OP曲「Dan-Gun-XechS」(歌:霧澤タクト CV:宮野真守さん)とED曲「ROAD OF GOLD」(歌:無月ヒジリ CV:KENNさん)の作詞・作曲をはじめとしたサウンドプロデュースは,5pb.の志倉千代丸氏だ。
「スカーレッドライダーゼクス」公式サイト
キーワードは,「その命令は―愛か、死か。」
ナイトフライオノートとスカーレッドライダーは,過去に5回の激しい戦闘を繰り返してきたが,結果はどれもスカーレッドライダー側の全滅に終わっている。
そして6番めに結成されたのが,本作のメインキャラクター達が所属する「第六戦闘ユニットIS」(スカーレッドライダーゼクス)だ。
ところが,ISの結成とほぼ同時に,ナイトフライオノートによる侵攻は途絶えてしまう。戦うべき相手が現れないまま日常を過ごしていた彼らは,音楽バンド「Odd-I's」を結成し,日頃の鬱屈と焦燥を音楽にぶつけていた。
そんな中,ISの教官兼指揮官として,17歳の少女 麻黄アキラ(名前変更可)が着任してくる。彼女は,スカーレッドライダーを擁する対位相外防衛機関LAGに,研究者として所属していたのだが,特性や能力が認められ,戦いの最前線へ送り込まれることになったのだ。
そしてプレイヤーは,彼女となってライダー達を指揮し,ナイトフライオノートとの人類存亡をかけた戦いに身を投じることになるのである。
プレイヤーの選択が,ライダー達の人格を変えていく
本作は,全13話のテレビアニメ風のストーリー展開が用意されている。各話は,アドベンチャーモードであるAパートと,敵襲を経てのコマンダーモードであるBパートによって構成されており,それぞれで主人公が選んだ会話や行動が,その先の物語に影響を与えるという形だ。
アドベンチャーモードは,主人公とライダー達との日常生活を描いたもの。ここでさまざまな会話や行動を選択することで,ライダー達との親密度を上げていく。
そして敵が攻めてくると,コマンダーモードに移行。主人公は戦場に赴き,ライダー達の指揮を執る。状況を把握しつつ,戦況に応じた指示を出していくことになるのだが,その際の選択肢は常に2種類。それは,「ライダー達の感情を優先した選択」(愛)と「合理的な戦術を優先した選択」(死)である。
ライダー達は,「サブスタンス」と呼ばれる紅の世界の住人と融合することにより,スカーレットライダーに変身(レゾナンス)できる。しかし,一つの体に二つの心を宿すことになるレゾナンスは,ライダー達の精神に大きな影響を与えてしまう。
具体的には,主人公がコマンダーモードで,「愛」の選択を選び続ければ,ライダー達は通常の性格(メインスタンス寄りの性格)のままでいられる。一方,「死」の選択を優先していくと,ライダー達の精神がサブスタンスの影響を強く受け,サブスタンス寄りの性格になっていくのだ。
メインスタンス寄りの性格 |
サブスタンス寄りの性格 |
つまり,すべての戦いが終わったあと,ライダー達がどんな人格になっているかは,すべて主人公の選択にかかっているというわけである。
なお,登場するライダー達(つまり“攻略”可能キャラクター)は以下のとおり。
ライダー&サブスタンス
●駒江 クリストフ・ヨウスケ(CV:鈴木達央さん)
CODE NAME:Zahl zwei
天才的な戦闘センスの持ち主である17歳。母はドイツ人,父はニホン人という環境に生まれ,霧澤タクトとは兄弟同然に育つ。冷静沈着だが,熱いものも秘めている。バンドではサイドギターを担当。
○フェルナンデス(CV:竹本英史さん)
ヨウスケのサブスタンス。熱血漢で単純な性格であるため,戦闘時には勝手な行動をとる傾向がある。一方,人情に厚く,涙もろい一面もある。
駒江 クリストフ・ヨウスケ |
フェルナンデス |
●霧澤タクト(CV:宮野真守さん)
CODE NAME:Zahl eins
確かな戦闘指揮能力を持つ18歳。ISのリーダー的存在の,完璧主義者。プライドは高いが,それに見合うだけの実力の持ち主。陰で努力するタイプで,天才肌のヨウスケとは良いライバル。バンドでは,メインギターとボーカルを担当。
○レスポール(CV:浪川大輔さん)
タクトのサブスタンス。無邪気でいたずらを好み,相手を怒らせてはその姿を見て楽しむ。やんちゃな子供らしさと,残酷さを併せ持っている。
霧澤タクト |
レスポール |
●鞍馬ヒロ(CV:下野 紘さん)
CODE NAME:Zahl vier
読書好きな16歳。他人と接するのが苦手なため,言葉に刺はあるものの,本人に悪気はない。人見知りが激しいこともあり,自分を受け入れてくれた仲間を大切に思っている。バンドでは,ドラムを担当。
○デュセンバーグ(CV:高橋直純さん)
ヒロのサブスタンス。性別は男性だが,言動は女性的で,可愛らしいものに目がない。ヒロをはじめ,周囲のことをいつも気にかけ,世話を焼こうとする。
鞍馬ヒロ |
デュセンバーグ |
●津賀ユゥジ(CV:近藤 隆さん)
CODE NAME:Zahl drei
おおらかで面倒見の良い性格の21歳。大家族の長男であり,唯一の社会人経験者でもあることから,年下のメンバー達からは兄貴分として頼られている。バンドではベース担当のバンマス。
○ディバイザー(CV:小山力也さん)
ユゥジのサブスタンス。プライドの高い皇帝気質で,世界のすべては自分のものだと考えており,常に仲間のことを大事に思っている。
津賀ユゥジ |
ディバイザー |
●無月ヒジリ(CV:KENNさん)
CODE NAME:Zahl xechs
補充要員として途中からLAGに編入してくる,お調子者で世渡り上手な17歳。見た目の軽薄さとは裏腹に,強い信念を秘めている。謎が多く,単独行動もしばしば見受けられる。
○エピフォン(CV:藤原祐規さん)
ヒジリのサブスタンス。多くを語ろうとはしないが,音楽にだけは興味を抱いている。
無月ヒジリ |
エピフォン |
●錫木カズキ(CV:高橋広樹さん)
独特の美意識を持ち,奇抜な言動で周囲をかく乱する,自称アーティストの18歳。バンドではキーボードと作曲を担当。音楽の才能は確かだが,歌詞に関してはメンバーから酷評されている。
○リッケンバッカー(CV:岡本信彦さん)
カズキのサブスタンス。常に気ままでのんびりした性格。奇声を発するのみで言葉を話さないが,カズキやほかのサブスタンスとは会話が成立している。
錫木カズキ |
リッケンバッカー |
ちなみに,本作はマルチエンディングが採用されている。エンディングの数は,全部で14種類。これは,6人のキャラクターが持つ二つの人格別にそれぞれ用意されたエンディングと,バッドエンドと黄金エンドを合わせた数である。
なお,前述のとおり本作は,通常版のほかに限定版も発売予定となっている。
限定版の特典は,全64ページの特別小冊子「めんそ〜れ!琉球LAG」と,約60分のオリジナルドラマCD「こんな世界だけど……なんくるないさー!」の二つ。
小冊子は,ヨウスケ達ISによる琉球LAG紹介冊子で,自己紹介やLAG施設紹介など,各キャラクターが手書きで書いている手作り感あふれる1冊。また、pako氏のラフやストーリーライダーズによるショートストーリーなどをはじめ,キャラクターや世界観,メカデザイン,アニメーションについて細かく紹介されている。
ドラマCDには,体調不良で寝込んでしまった主人公のために,ライダー達(メインスタンス側)が自分なりの方法で奮闘するというストーリーが収録されている。
本作の世界観やストーリーに惹かれた人や,出演声優陣のファンならば,手に入れておきたい一品といえるだろう。
「スカーレッドライダーゼクス」公式サイト
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スカーレッドライダーゼクス
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