プレイレポート
仙人となって「封神演義」の世界を駆け巡れ! ブラウザ型シミュレーション「ロードオブゴッド」とは
「封神演義」とは,妲己という狐の妖怪仙女の妖術によって,操り人形となった殷の紂王の横暴により,混乱した世界の物語だ。貧困に苦しむ現状を打破しようと,仙人達は妲己の暴走を止めるために,仙人界と人間界の間にもう一つの世界「神界」を作り,妲己達をそこに封じ込める「封神計画」を立ちあげる。プレイヤーはこの仙人の一人として,城や町を興し,ほかのプレイヤーである仙人との戦いに挑むのだ。
ゲームは,内政から戦争まで指示をしておけばブラウザを閉じても自動で進行していく。マップは城内,城外,全体地図に分かれ,主に城内と城外で内政を,そして全体地図でほかの仙人達との攻防を繰り広げる。ゲームスタート時は初心者保護期間があり,開始から7日間は城を攻められることはないので,この期間中にいかに地盤を固められるかが序盤の鍵だ。この期間を効率よく使えるように,本作の基本システムについてお伝えしよう。
まずは国造り。クエストを利用しながら施設を建築,兵力と資源を確保だ
プレイヤーが最初に行うのは,職業と性別の選択だ。「甲士」は武勇,「真人」は策略,「道士」は道術に特化しているが,本作はレベルアップごとにステータスを自分で振り分けられるので,能力よりもビジュアルで選択してもいいだろう。
このキャラクターは神仙(仙人)と主君という二つの役割を担っており,戦争や修業に出せる一方,「主君」として名声を高めていき,プレイヤーの分身の役割も果たす。才能も高いので,信頼できる神仙となるはずだ。
最初は,古代中国神話に登場する女神によりチュートリアル的な「新人クエスト」をこなしていく形となる。「新人クエスト」は説明やガイドを見ながら進めていけば,そう難しいことはなく,基本的な操作方法やルールを覚えていける。ただし,本作では兵を募集するのにも,「建築」するのにも,資源が必要となり,このやり繰りを上手に行わないと,進行が難しくなってしまう。従って,序盤はとにかく資源を確保しながら,さまざまな設備を一通り揃えておくことが重要だ。
「建築」は一度に2か所までしか進められないが「建造の告示」というアイテムを使えば,一度に5か所まで可能になる。この差は大きいので,アイテムが手に入ったら,惜しまずにどんどん使っていこう。また,クエストにはさまざまな種類があり,ゲーム進行に合わせて自動的にクリアしているものも多いが,中には黄金や資源を消費するものもあるので,一度は内容を確かめておいたほうがいい。
名声がある程度溜まると,官位を上げる「成長クエスト」に挑戦できる |
収入がアップするアイテムは,比率が増加する仕様になっているので,税収や資源の収入が増えてから使った方が効果的だ |
城内に設置する建造物は,どれも必須といえるほどすべてが重要なので,最低でも一つずつは建てておくべきだ。ここでは一部の施設の特徴を紹介するので,プレイの参考にしてほしい。
「宮殿」
城下町の中心に位置する管理府。レベルによって,城外の施設設置数,野地管理数が増加する。宮殿のレベルはほかの施設をレベルアップ際の条件になっているので,できるだけ優先して発展させていきたい。
「城壁」
城の防御力を高め,外部からの「略奪」や「占領」を防ぐための施設だ。城外にいる兵士の防御力も増加させられるが,一定レベル以上になると,維持のために石材を消費する。また,城壁のレベルを上げないと,宮殿のレベルをアップできない。
「住居」
その名の通り,住人の住処。レベルアップさせると人口の上限が上がり,町への受け入れを増やせる。人口は資源産出量や税収,徴兵に関わってくるので,あまったスペースにはできるだけ多く「建築」しておきたい重要施設だ。
「兵舎」
四つの兵種を召集,解散させるための場所。レベルアップさせることで,徴兵隊数と兵士養成速度が増加する。また,召集できる兵種には条件があり,同時に「修仙院」での練兵術や「兵器工房」のレベルも上げていかないと上位の兵種は徴兵できない。また,複数建設で,召集時間の分散化が可能。
「倉庫」
資源を貯蔵し,外敵から保護するための施設。防御に特化した施設で,ほかのプレイヤーに「略奪」を行われ,敗退したとしても倉庫内の資源は維持できる。なお,貯蔵容量は倉庫の数を増やすか,レベルを上げると増やせる
「点兵場」
「兵舎」で集めた兵を集結させ,神仙に兵を割り振る場所だ。同時に出征させられる隊数がレベルによって変化する。ここでは同時に「防衛仙術」を設定でき,外部からの敵襲に備える。設定しておかないと,無条件で「略奪」や「占領」をされてしまうので注意。
「偵察館」
前提建設に「馬舎」を必要とする偵察騎兵隊の駐屯所。偵察成功率と一度に偵察を送る数がレベルアップで増える。偵察はどの地点へ攻め込む場合にも,先にやっておきたい重要な行動なので,この施設は「略奪」や「占領」を起こす前には必須だ。
「引仙台」
新たな神仙を呼び寄せる場所。レベルアップによって同時に呼べる神仙数が増加する。
「聚仙閣」
仙人達の住居で,引仙台で呼んだ神仙が集まる。この建物がないと,引仙台で呼んだ仙人を雇ったり,兵を率いて出征したりすることができない。なお,建築するには「引仙台」が必要だ。
「修仙院」
技,兵,仙それぞれの「仙術」を習得するための施設だ。「仙術」の習得可能レベルの上限は施設のレベルと同じ。
ちなみに,レベルアップに必要となる資源や時間は高レベルになるほど増加するので,こまめにブラウザで操作ができる時は低レベルの施設を,長時間プレイできない間は高レベルの施設を「建築」するようにすると,時間を有効に使える。
城外に設置できるのは,資源を産出するための施設(田畑,材木場,採石場,銅鉱山)だ。資源はさまざまな行動に必要になるので,最初のうちはこちらを優先して作っていくと,いろいろと動きやすくなるだろう。なお,資源は全体地図から対応した地点を「略奪」することによっても手に入る。とはいえ施設を作っておけば,ブラウザを閉じている間も自動的に産出される。自らの施設から得るほうが効率がいいだろう。
序盤は木材が足りなくなったり,兵を揃え出すと食料が必要になったりといろいろなものが必要になるので,どれか一つに特化するよりも全体的に充実させていくほうがいいだろう。
ビジュアルも能力も多種多様な神仙を集めよう
なお,神仙の雇用には俸給(仙人の給料)が必要だ。これが意外とやっかいで,序盤のうちは経済的な負担が大きい。なので,無理に雇い続ける必要はないだろう。また,神仙の忠誠値は出征の失敗によって減少し,30を切ると逃亡する可能性がある。あまり神経質になることはないが,たまには確認しておこう。
神仙のビジュアルは多彩で,屈強な男性タイプから肌を露わにした妖美な女性,さらには幼女などが用意されている。「聚仙閣」のレベルに応じて雇用できる数が増えるので,さまざまなタイプの神仙を集めて,育てていくのも,楽しみの一つになるだろう。
地盤が整ったら出兵だ! 「略奪」や「占領」で広大な世界に進出だ
「建築」によって施設が整ってきたら,兵士を集めて「略奪」や「占領」を行おう。初心者保護期間中はほかのプレイヤーが所有する城に攻め込むことはできないが,湖や山林といった野地には出征できる。「略奪」は文字通りその場にいる神仙と戦い,勝利することによって野地の資産を得られる行動だ。一方の「占領」は,勝利することで野地を所有でき,自軍の生産量をアップできる。
敵軍より圧倒的な兵力を出せるようなら遠距離攻撃を唯一できる「弓兵」を使うと自軍の被害を最小限に抑えられる。兵の補充にもかなりの資源を必要とするので有効に運用したい |
野地のレベルは一つ上がるだけで,兵力も強さも大幅にアップ。「偵察」もせずに適正レベル以上の野地へ向かうと苦戦必至だ |
野地に攻め込んで勝利すればいいことがばかりなのだが,負けてしまっては意味がない。まずは,攻め込もうとしている野地にどの程度の強さの神仙がいるのかなどを「偵察」することが重要だ。偵察すれば野地のレベルや配備されている兵士の種類などが分かるので,対策を練りやすい。
兵種は「槍兵」「剣兵」「弓兵」「騎馬兵」の4種類で,「弓兵」はほかの兵種より先に攻撃を仕掛けられる。また「騎馬兵」は圧倒的な攻撃力と防御力を誇っており,兵数が少なくても強敵となり得る。兵士の数だけでなく,その中身もしっかりと確認したうえで攻め込もう。
なお,「略奪」「占領」は指示だけ出せば自動的に行われ,「報告」により,結果や過程がテキストで表示される。ただし,戦争が行われている最中であればボタンが表示され,クリックすることで戦争シーンを見られる。その際は法術の使用方法や神仙の順番などを選択できるので,重要な戦いの場合は戦況を確認しつつ,適宜指示を出していこう。
「仙山福地」では野地とは比べ物にならないほどの兵力を持つ神仙達が待ち構えている。こちらとしても,十分に対抗しうる軍を率いてチャレンジしないと攻略は厳しい |
「略奪」や「占領」はどちらかの兵が0になるまで行われる。負けてしまうと兵力を持ち直すのに大変な時間と資源が必要となるので,攻めるときは確実に勝てる状態で赴こう |
初心者保護期間が終了すれば,ほかのプレイヤーが持つ城へ攻め込むことが可能になる。とはいえ,攻め込まれる側も保護期間が終了している必要があるので,その点は注意してほしい。
プレイヤーの城を攻める場合も野地の場合と同じように「偵察」「略奪」「占領」ができる。ただし「占領」は相手の城がレベル10以上で人民の不満が50以上でなければできない。繰り返し「占領」を行うことで民の不満は高まっていくので,次から次へと軍隊を送り込んで占領するのだ。
見事占領に成功すれば,そこを自分の領地にできる。領地では1日に1回政令の実施が可能で,徴収や救済,労役を強いることができる。逆に,占領された場合は,マイナス要素が多いわけでもないようで,内政も行えるし,戦争も行える。とはいえ,奪われた資源をもとに戻すのに時間がかかるので,できれば占領は避けたいところ。そのためには圧倒的な兵力で防衛をしっかり行うか,偵察を防ぐための烽火台のレベルを上げておくといった措置が有効だ。あるいは,倉庫を複数建築したり,レベルを上げておくなど,領地化されても痛手を負わない方法を取っておくのもいいだろう。
プレイ時間を気にせず,生活のリズムに合わせて楽しもう
序盤のうちはさまざまな施設の建築で忙しく感じるが,レベルが上がるにつれ,建築にかかる時間が長くなっていく。ログインしている間に,サクッと建築や兵召集などを手配し,細かく動かす必要のある「略奪」や「占領」などを進めていくのがよさそうだ。遊び続けていくにしたがって,生活のリズムに合わせたプレイ方法が見つかるだろう。
本作には,「建築」の終了時間を切り上げられるものなど,待ち時間を短縮するアイテムや,装備アイテムがランダムで手に入る「宝箱」などが,有料アイテムとして用意されているが,基本プレイは無料だ。気軽に封神演義の世界に飛び込んで,存分に戦ってほしい。
「ロードオブゴッド」公式サイト
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