謎に包まれたデベロッパによる韓国産オンラインアクション「PlanB」，全世界を対象としたグローバルテストを終了し，次期バージョンを準備中

　Studio PlanBが開発を手がけるオンラインアクション「PlanB」にて，2か月にわたって行われてきたグローバルテストが，先日終了した。

「PlanB」公式サイト

　本作は，近未来を舞台にしたTPSタイプのオンラインアクションゲーム。ボクシングやアメフト，野球といったスポーツの道具を武器にするキャラクターや，エレキギターを振り回すバンドマン，放水で攻撃する消防士といった個性的なキャラクターを使い，最大4人対4人のオンライン対戦を楽しめる。


　このグローバルテストは，全世界を対象とした，いわゆるオープンβテストにあたるもの。発表によれば，今回のテストでは，英語表記で公開された公式サイトを通じ，口コミベースで世界60か国からプレイヤーが集まったという。このように，開発段階から世界規模のテストを行うなどといった，実験的ともいえる開発スタイルで，注目を集めているタイトルだ。

　興味深いのは，本作が当初，どこの国のデベロッパが制作したものであるか，明かさないままテストが開始されたことで，現在は，このStudio PlanBが，韓国のデベロッパーだと判明しているものの，その詳細は未だ謎に包まれている。
　分かっているのは，同社がグローバル市場での成功を目標に掲げた，新生のスタジオということだけで，所属する開発者達のプロフィールや，オフィスの所在地いった情報については伏せられたままだ。


　そのほか，会員登録の手続きなしにアカウントを作成し，世界中のプレイヤーが地域の区別なく同一のサーバーで対戦できるなど，これまでの韓国産オンラインゲームからすると，一風変わった方式をとっている点も見逃せない。

　アメリカのFacebookや韓国のNaver，ロシアのVkontakte，タイのiTidGameといった各国のコミュニティ上には，今回のテスト期間内に，プレイヤーによるファンサイトがいくつも作られており，同社は今後もこういったソーシャルネットワークによる口コミを重視していく方針だ。その一環として，ゲーム上からTwitterを利用できる機能が，先ごろ追加されている。

　また当初英語のみだった公式サイトには，グローバルテスト期間中は日本語や中国語，韓国語などがサポートされていた経緯もある。どうやら日本市場も念頭に置かれているようなので，本作に関心のある読者は，次回のテストへの参加を狙ってみるのもいいかもしれない。