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[E3 2010]有無を言わせないほどの暴力表現は圧巻! 格闘ゲームのルーツに立ち返った「Mortal Kombat」が公開
「Mortal Kombat」というあっさりした名称は,1作から3作目あたりまでの“何でもできた”頃のルーツに帰るという開発者達の意思表示であり,本作ではより速く,より激しいアクションが,Unreal Engine 3.0を使って表現されている。
かなり描き込まれた3Dグラフィックスながら,格闘が2D的なライン上に抑えられて行われるのも,こういった原点回帰の姿勢の表れだろう。
会場のデモでは,Sub-Zero対Scorpion,Sektor対Reptileといった,“モーコン”ファンにはお馴染みのキャラクター達が登場し,アイスボールや毒液など,それぞれの得意技を使っての激しい戦いが満喫できる。ゲーム内では「血」もただのフラットなアートではなく,実際の物質として存在しており,吸血女MileenaがNightwolfに噛み付くと,周囲のオブジェクトの形状に合わせて血が吹きかかるというような,かなり“高度な”お遊びがなされているのがMortal Kombatらしい。
このシリーズではお馴染みの「Fatality」と呼ばれるフィニッシュムーブも健在で,相手が弱ってきた頃に出てくる「Finish Him」(血祭りにあげろ)の掛け声とともに,相手を八つ裂きにしたり,首をちょん切ったりしてしまう凄まじい演出がなされる。
2008年にリリースされた「Mortal Kombat vs. DC Universe」では,17歳以下の青少年でも購買できるTレーティングにまで落とされ,そのぶん内容もソフトになってしまっていたものの,今回は従来のファンが満足できるように作られていると見ていいだろう。
今回明らかになったのは,「X-Ray」という新要素の存在だ。これは,ジャストミートのパンチやキックで繰り出される究極攻撃で,デモで見る限り,40%ほどのヘルスを奪い取ってしまうほどのダメージを与える技となる模様だ。
その表現がまた格別で,当たった瞬間に白黒のスローモーションとなり,脳髄や肋骨などダメージを受けた部分のみの内部映像が,カラーで映し出される。「ボキボキッ」とか「グチョグチョツ」という生々しい効果音には思わず顔をしかめてしまうが,アンドロイドのSektorやは虫類系のReptileなどを含め,登場する一人一人の骨格や内臓のモデルを,このために作り上げたというのはマニアックな話である。
Mortal Kombatには,2対2のタッグマッチも用意されており,またオンラインモードも搭載しているので対戦する相手には事欠かないだろう。新しいキャラクターやステージなど,DLCプランも公表されており,かつての人気シリーズの復活に期待がかかるところだ。
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Mortal Kombat
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