［EVO2013］“五神”の4人が「スパ4」ベスト8に集結！　「EVO2013」初日リザルトまとめ＆優勝者インタビュー。「P4U」優勝は日本のユメ選手の手に

　日本時間の2013年7月13日，ついに開幕した世界最大級の格闘ゲームトーナメント「Evolution 2013」（以下，EVO2013）。初日には「ストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012」の予選プールが行われ，最終日，日本時間の7月15日に行われる決勝ラウンドへ進むベスト8が決定したほか，「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」「鉄拳タッグトーナメント2」「Mortal Kombat」の3タイトルで決勝トーナメントが行われ，栄えある優勝者が決定している。

　本稿では，その詳細なリザルトをお伝えするとともに，「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」で優勝を果たした日本のユメ選手と，圧倒的な強さで「鉄拳タッグトーナメント2」を優勝した韓国のKnee選手のミニインタビューをお届けしよう。


　なお「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のトーナメントについては，リザルトを割愛したが，原稿執筆時点では準々決勝プール――ベスト96辺りまでが出揃っている。参加人数が多いため，2日目も予選プールが続く予定だ。
　なお日本人選手である，こうのとり選手とaMSa選手は，無事勝ち残っているとのことで，日本時間7月14日の2:00よりスタートするストリーム配信で見られる可能性が高い。スマブラファンは，ぜひチェックしてみよう。

　また，初日に開催予定とされていたスパIVの「国別対抗3オン3」は，スケジュールが大きく押したために延期となっている。

「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」部門決勝にて。これは「アメリカの選手にパワーを分けてやってくれ！」というポーズで，決してスペースオペラシンフォニーのトドメの一撃ではない

※トーナメントの進行過程は「Evolution 2013 Tournament Brackets」を参照してほしい。

Evo Championship Series 公式サイト

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「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012」部門

●ベスト8まで

■WINNER'S

• sako選手/日本（いぶき，殺意の波動に目覚めたリュウ）
• Xian選手/シンガポール（元）
• ときど選手/日本（豪鬼）
• PR Balrog選手/アメリカ（バイソン，フェイロン）

■LOSER'S

• ウメハラ選手/日本 （リュウ）
• Infiltration選手/韓国（豪鬼，リュウ）
• GamerBee選手/台湾（アドン）
• ハイタニ選手/日本（まこと）

※WINNER'Sはここまで無敗で勝ち上がってきた選手。LOSER'Sは1度だけ敗北し,敗者復活トーナメントをくぐり抜けてきた選手を示している。LOSER'Sの選手にも優勝のチャンスは残されているが,決勝戦であるグランドファイナルで，WINNERS'Sで登ってきた選手に2回勝利しなくてはならない。

スパIV部門では，激戦に次ぐ激戦が繰り広げられた。準決勝プールの進行を見るだけでも，どれほど激しいトーナメントであったかがうかがえるハズだ

PR Barlog選手 vs. Infiltration選手のカードでは，バイソンで豪鬼と戦うことを嫌ってか，PR Barlog選手は1試合目にフェイロンをチョイス。しかし，この選択はあまり功を奏さず，ストレート負けを喫してしまう。このあと，観客のブーイングに応えてバイソンを選んだPR Barlog選手だったが，このバイソンが大爆発して逆転に次ぐ逆転を演じ，会場は特大のUSAコールに包まれた

「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」部門

優勝：ユメ選手/日本（アイギス）
準優勝：Lord Knight選手/アメリカ（桐条美鶴）
3位：BananaKen選手/アメリカ（シャドウラビリス）
4位：Brkrdave選手（クマ）/アメリカ

5位タイ：DIEちゃん選手/日本（桐条美鶴）
　　　　　ほーちゃん選手/日本（天城雪子）

7位タイ：ドミー選手/日本（真田明彦）
　　　　　Spark選手/アメリカ（クマ）

■「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」部門優勝
■ユメ選手 ミニインタビュー

4Gamer：
　「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」部門，優勝おめでとうございます。

ユメ選手

ユメ選手：
　ありがとうございます。

4Gamer：
　予選から決勝まで，さまざまなプレイヤーと戦ってきたわけですが，その中でとくに印象に残った選手は誰でしょうか。

ユメ選手：
　4位になったBrkrdave選手のクマですね（両者はWinner'sのベスト8で激突した）。動きがソウジ※にそっくりだったんです。ソウジのやっていることが凄すぎて，真似しようとしてもできないんですが，彼は今まで見たクマ使いの中で，もっともソウジに近いプレイヤーだったと思います。

※あーくれぼP4U部門をクマで準優勝したプレイヤー。「BLAZBLUE」シリーズのアラクネ使いとしても有名。

4Gamer：
　P4Uは対戦環境の面もあって，日本がアドバンテージを持っているのではないかとイメージしていたのですが，実際のところはどうだったのでしょうか。

ユメ選手：
　強さや攻略の進み具合で言えば，日本もここアメリカも，ほとんど変わらないと思います。対戦環境は日本の方が良いですけどね。

4Gamer：
　4名の日本人選手がベスト8に駒を進めましたが，結果として上位入賞を果たしたのは，ほとんどアメリカのプレイヤーでした。その理由はなんだと思いますか？

ユメ選手：
　個人的な意見ですが，ほかの日本人プレイヤーの試合を見ていると，キャラクター対策不足が目立っているように感じました。国内は対戦レベルが高くて，強い相手がたくさんいるのは間違いないですが，限られたプレイヤーとばかり対戦していたのが，仇になったのかなと。

4Gamer：
　うーん，なるほど。では最後に，プレイヤーとしての今後の活動について教えてください。

ユメ選手：
　何か大会があればもちろん出たいと考えていますが，EVO2013も終わったことだし，とりあえずは一段落ですね。もちろん，今後も地道にプレイしていければと思います。

4Gamer：
　ありがとうございました。

「鉄拳タッグトーナメント2」部門

優勝：Knee選手/韓国（デビル仁＆ラース，デビル仁＆ブルースなど）
準優勝：Bronston選手/アメリカ（オーガ＆仁八）
3位：StringBean/アメリカ（ボブ＆アリサ）
4位：NIN選手/韓国（スティーブ＆マードック）

5位タイ：JustFrame James選手/アメリカ（吉光＆マーシャル・ロウなど）
　　　　　　Kayyal選手/アメリカ（キング＆アーマーキング）

7位タイ：Mateo選手/アメリカ（ボブ＆スリムボブなど）
　　　　　　EddieBoyMang選手/アメリカ（エディ＆クリスティ）

■鉄拳タッグトーナメント2部門優勝 Knee選手 ミニインタビュー

4Gamer：
　「鉄拳タッグトーナメント2」部門の優勝，おめでとうございます。

Knee選手

Knee選手：
　ありがとうございます。

4Gamer：
　まずは予選から決勝まで戦い抜いた，今の感想をお願いします。

Knee選手：
　EVOに参加するのは今年が初めてだったので，大会中はかなり緊張していました。アメリカの大会ということもあって，アメリカの選手との試合ではほとんど応援されませんでしたし，コンボミスも多かったかなと思います。ただ，それらを乗り越えて優勝できたのは，とても嬉しいですね。

4Gamer：
　予選から決勝まで，さまざまなプレイヤーと戦ってきたわけですが，その中でとくに印象に残っている選手は誰になるでしょうか。

Knee選手：
　同じ韓国のNINと，決勝で当たったアメリカのBronson選手ですね。
　NINとはよく対戦しているため，お互いに手の内が分かっているので，どちらが勝ってもおかしくありませんでした。Bronson選手は未知の部分が多かったことと，アメリカの選手だけあってものすごい声援を受けていたことで，こちらとしては苦しい戦いになりましたね。

4Gamer：
　Knee選手といえばブライアン使いというイメージを持っている人が多いと思うのですが，EVO2013ではブライアンを使っていませんでしたね。何か理由があるんですか？

Knee選手：
　メインキャラクターは今でもブライアンです。今回ラースやブルースを選択したのは，特定のキャラクターに対して有利に戦うための，いわゆるカウンターピックですね。

4Gamer：
　今回Knee選手とNIN選手は，CafeID※として参加されていますね。CafeIDはどんなチームなのでしょうか。

※CafeID……韓国のゲームチーム。スパIVではPoongko選手，KOFではMad KOF選手などが有名。

Knee選手：
　CafeIDは，もともとはスパIVとKOFのプレイヤーを母体とする団体なのですが，去年からチームの知名度や強さを向上するために，ほかのタイトルでもプレイヤーを募集するようになりました。それで，私やNINも加入を決めたんです。

4Gamer：
　CafeIDには，現在スポンサーが付いているんですか？

Knee選手：
　アーケードスティックなどハードウェアに関しては，Razerの支援を受けています。

4Gamer：
　では最後に，プレイヤーとしての今後の活動について教えてください。

Knee選手：
　7月21日にnamco巣鴨店で行われる「鉄拳TAG2アンリミテッド 日韓対抗5on5大会」に出場する予定です。また，今年の秋にアーケード版の世界大会が予定されているとのことなので，できれば出場したいですね。

4Gamer：
　おお，楽しみにしています。本日はありがとうございました！

「Mortal Kombat」部門

優勝：Crazy DJT 88選手/アメリカ（Cyrax）
準優勝：REO選手/アメリカ(Kabal)
3位：My God 88選手/アメリカ（Sonya Bladeなど）
4位：Forever King 88選手/アメリカ（Kung Lao）

5位タイ：Perfect Legend選手/アメリカ（Kung Lao）
　　　　　　16 Bit選手/アメリカ（Kitana）

7位タイ：Detroit Balln選手/アメリカ（Kabal）
　　　　　　Wound Cowboy 88選手/アメリカ（Shang Tsung）

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　EVO2013の2日目は，日本時間の7月14日0：00からスタートし，「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」と「ストリートファイター X 鉄拳 Ver.2013」「THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX」のトーナメントが行われる。
　とくに「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」は，日本のプレイヤー達がどこまで上位に食い込めるのか，そして最強国アメリカを打倒しえるかなど，EVO2013のなかでもとくに見どころの多いタイトルだなので，注目してほしい。

Evo Championship Series 公式サイト

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