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[TGS 2011]「Warhammer 40,000:Space Marine」プレイレポート。独特な世界で繰り広げられるバイオレンスなアクションが爽快だ
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印刷2011/09/16 04:17

プレイレポート

[TGS 2011]「Warhammer 40,000:Space Marine」プレイレポート。独特な世界で繰り広げられるバイオレンスなアクションが爽快だ

サイバーフロントブース
画像集#002のサムネイル/[TGS 2011]「Warhammer 40,000:Space Marine」プレイレポート。独特な世界で繰り広げられるバイオレンスなアクションが爽快だ
 日本ではサイバーフロントから2011年10月27日に発売予定のTPS,「ウォーハンマー40,000: スペースマリーン」PC / PlayStation 3 / Xbox 360)。TGS 2011の会場では,サイバーフロントブースで先行体験できたので,そのプレイレポートをお届けしたい。

 試遊台の都合によって,今回はPC版を「Xbox 360 Controller for Windows」で操作してのプレイとなった。その点はマウス&キーボード派の筆者としてはやや残念だったのだが,いざプレイしてみると,マウスでなくても気にせず楽しく遊べる,いい意味でおおざっぱなゲームだった。

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近接攻撃が楽しいスペースマリーン


 ゲームのストーリーや世界観は追って掲載予定の開発者インタビューを参照してもらうとして,本稿ではアクションゲームとしてのプレイフィールにのみ絞って語っていきたい。ちなみに,今回選択した難度はEASYだ。

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 まず基本的な操作方法だが,左スティックで移動,移動中に左スティックを押し込むとダッシュ,右スティックで視点操作,[RT]トリガーで射撃,[LT]トリガーでAIMモードといった具合。FPS/TPSの基本に則っている。
 試遊版では2つのキャンペーンを選択可能だったが,まずは1つめの「異端査問官」からスタート。ゲーム開始地点から少し前進すると,敵対勢力であるオルクの下っ端どもが集団でうろうろしているので,さっそく,ボルターという名のマシンガンで狙撃してみるのだが,銃声やリコイルのサウンドが重厚で,迫力はなかなかのものだ。

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 ハットスイッチ(十字キー)を4方向に入力すると,武器の持ち替えが可能になっているため,[A]ボタンの緊急回避を使って後ろに下がりつつ,ほかの武器も試してみた。
 異端審問官のデモでは,ボルターのほか,弾薬無限のボルトピストル,磁力で敵にくっつくグレネードを撃ち出すヴェンジェンスランチャー,スナイパーライフル的な武器が使用可能になっており,この手のゲームでは基本的な武器を一通り試せる印象である。

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 ボルトピストルはあくまでも「弾が切れたときの補助」的な存在で頼りないが,3発まで弾を発射したあとで[LB]ボタンで起爆可能なヴェンジェンスランチャーは威力・範囲とも強力。これでオルクの集団を吹っ飛ばすのはなかなか気持ちいい。
 一方,スナイパーライフルは,AIMモードを併用すると遠距離の敵をスナイプできるが,次々と敵が湧いて集まってくる本作では使いどころが少し難しそうだ。というか実際問題,ボルターを使っている場合でさえオルクの集団1つを倒し切るまでリロード2回や3回では足りないことが多く,そのうえどんどん新たな敵がやってくるため,銃撃だけで乗り切るのはかなり厳しい。

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 ではどうすればいいのか。実のところウォーハンマー40,000: スペースマリーンでは,[X]ボタンに割り当てられた近接攻撃がかなり重要になってくる。
 本作の近接武器は,長身の剣にチェーンソーを単純にくっつけただけにしか見えない無骨な武器にして,名前もそのままの「チェーンソード」。しかし,その破壊力は相当なもので,攻撃範囲もかなり広い。また,ボタンを連続で押下することによって最大4連撃を繰り出せるため,敵の数が一定量以下なら,銃撃戦に持ち込むよりも,近づいてチェーンソードを振り回したほうがラクに片付けられる場合すらある。TGS 2011における体験版だと,むしろ銃撃よりも頼る機会は多いかもしれない。

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 近接ではもう1つ,[Y]ボタンで行う「スタン攻撃」もかなり重要だ。これは威力こそ低いものの,当てれば相手をよろめかせられるというもので,よろめいた敵は頭の上に赤いどくろマークが出る親切設計(?)。その状態の敵に対して近づいて[B]ボタンを押すと「とどめの一撃」になり,バレットタイム的な演出とともに,ゴア表現のかなりキツい“とどめシーン”が入るのである。
 このとどめシーンは,相手を縦に真っ二つにするものなど数パターン用意されているが,いずれも派手なものばかり。さらにこの方法でとどめを刺すとプレイヤーキャラクターの体力が回復するというのだから,狙っていかない手はないのだ。

 とはいえ,オルクの兵士も突撃してくるばかりではなく,銃を撃ってくるのももちろんいる。高台の上などに狙撃手が複数いる地形では近接ばかりに頼るわけにもいかないため,銃撃と近接攻撃の使い分けが,攻略上は必要になる印象である。


ゴア表現に抵抗がなければ「爽快に」プレイできる


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 ゲームを進めていくと,他の兵士よりも体躯がやや大きく,赤い鎧に身を包んだオルクが出てくる。こいつは見た目どおりタフネスが高目で,普通にボルターを打ち込んだりチェーンソードで斬りかかってもなかなか倒れないし,スタンも通じないが,こういうときは「フューリーモード」(Fury Mode)の出番だ。
 画面左下の「フューリーゲージ」が溜まった状態で左右スティックを同時に押し込むと,攻撃力と回復力が一時的にアップするので,このモードを使って短期決戦を挑むのがラクな倒し方である。いつフューリーモードを使うかの判断は重要そうに思えるが,少なくともEASYモードで遊んだ限りでは,ひっきりなしにやってくるオルクの集団を蹴散らしているうちに気づくと溜まっていたので,ガンガン使って行っても問題はなさそうな気はする。

 さて,異端審問官のキャンペーンは,最後に倉庫のような広い場所で,四方八方から集まってくるオルクの大群を蹴散らしたところで終了となる。筆者はゲームパッドを使ってTPSをプレイするのに慣れていないため,断言はできないが,EASYでも何度か死んでチェックポイントへ戻されてしまったことからすると,なかなか歯ごたえのある難度といっていいかもしれない。

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 なお,試遊台でプレイ可能なもう1つのキャンペーン「防壁」は,特殊装備である「ジャンプパック」を試すためのキャンペーンといったところだ。
 ジャンプパックを装備すると,通常では緊急回避に割り当てられている[A]ボタンが,ブースターを利用した大ジャンプ用ボタンに切り替わるのだが,ジャンプ後に右スティックで地面に照準をつけて[X]ボタンを押すと,照準の地点へ向けて踏みつけ攻撃を行うこともできる。……「踏みつけ」といっても,実際にはかなりの勢いで突っ込んでいくのだが。

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 着地の瞬間はとどめの一撃と同じようにスローモーションの演出が入って周辺に衝撃波が発生するようになっており,オルクのいわゆるザコ敵程度ならまとめて一撃で葬れる威力がある。しかも,割と離れた場所にいる敵に対してもスタン付きのダメージを与えられるため,よろめいた敵に近づいてとどめを刺し,体力回復といったことも可能だ。
 ジャンプパック装備中はボルター以外の武器を装備できず,これは難点になるが,立体的かつ勢いのあるアクションは迫力があってなかなか楽しい。

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 ゴア表現がキツいため,本作はCERO Z指定がなされている。サイバーフロントによれば,「Warhammer 40,000の世界観とアクションとしての爽快感をスポイルしたくなかったため,一部マップで死体から臓物がはみ出ていた表現を削除したのを除くと,表現は一切抑えていない」とのことだ。
 そのためウォーハンマー40,000: スペースマリーンは,ゴア表現が苦手な人にはまったくお勧めできない。だが,一方,切りつけるたびに血がドブシャアと派手に飛び散るのが気にならない人からすると,いわゆる無双系に通じる,実に爽快感のあるアクションゲームということになりそうである。

ウォーハンマー40,000: スペースマリーン日本語公式サイト

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