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[Gamescom]CD Projekt REDが「The Witcher 2: Assassins of Kings」用のMODツール「REDkit」の制作を発表。2013年にリリース予定
REDkitは,The Witcher 2のゲームエンジン「RED Engine」が持つエディタ機能のインタフェースやワークフローを,一般の人でも使用できるよう簡素化したツール。前作「The Witcher」向けに無料公開された「Djinni Toolkit」の進化形となる存在だ。
簡単にクエストを開発できてしまうのがREDkitの魅力のようで,今回,Gamescom 2012のビジネスエリア内にある専用ブースでは,「遊べるMODを30分以内に作る」というコンセプトのもとで制作デモが行われていた。
デモでは,まず,広大な領域を示す正方形のマップに地形ジェネレーターで山岳地帯を生成。これをペイントするような形で地面や岩の模様を付けていく。さらに,中央に2軒の家屋を配置したうえで周辺を平らにならし,まるでペイントツールを使うかのように,家屋の周りに一気に樹木を生成していく。
こうした家屋や樹木はもちろん,キャラクターモデル,テクスチャ,シェーダ,アニメーション,そしてサウンドエフェクトに至るまで,The Witcher 2に関連したすべてのアセットが利用できるのである。
さらにデモでは,農夫を配置した上で,REDkitの機能の一つ「Quest System」によって,この農夫と主人公・ジェラルドの間で交わされる会話とイベントを結びつけるような形で,クエストを完成させた(このあたりは「Unreal Engine」の「Kismit」に似ている)。会話用の音声データは事前に用意されたもので,今回のデモを紹介した担当者によると,今後はユーザーが制作した音声を自動的にリップシンク(いわゆる“口パク”)させる機能も追加するとのことだった。
完成したクエストは,ジェラルドが農夫から「向こうの小屋に妻が行ったまま帰ってこないのでなんとかしてほしい」と依頼され,その依頼を受けるかどうかが選択できるようになっていた。
実は,依頼を受けてこの小屋に入ると3体のモンスターが出現して戦うことになる。しかし,調査を断っていた場合は,ジェラルドが事前に設定されていた範囲の外に出たところで,「小屋からモンスターが出てきて農夫を殺す場面を,遠くから目の当たりにする」という状況になる。時間をかければさらに複雑な,何通りにも枝分かれするようなクエストを用意できることだろう。
REDkitのリリースは,2013年内と少し先になる模様。そのため,現時点では画面写真やデモ映像などは公開されていないが,公式サイトではクローズドβテストの参加登録受付が行われている。MODの配信には,SteamのMOD配信システム「Steam Workshop」を利用することも検討中とのことだ。
外部ツールも併用すれば,複雑なクエスト,あるいはゲームそのものも開発可能な本ツール。MODの作成に一足早く挑戦してみたいという人は,βテストに登録しておくといいだろう。
「REDkit」クローズドβテスト参加登録ページ
「ウィッチャー2 王の暗殺者【完全日本語版】」公式サイト
- 関連タイトル:
The Witcher 2: Assassins of Kings
- 関連タイトル:
ウィッチャー2 王の暗殺者【完全日本語版】エンハンスドエディション
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