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初の一般向け体験会に多くのファンが集結。初公開のステージも披露されたXbox 360 Kinect専用ソフト「重鉄騎」の先行体験会をレポート
会場では「重鉄騎」を実際に体験できたほか,同作のプロデューサー片岡謙治氏と,ディレクター安藤行男氏によるトークセッションも実施された。さらに,本邦初となるステージのデモプレイも披露されるなど,ファンにとってはこの上ないイベントとなった。先行体験会の様子は記事の末尾を見てもらうとして,まずはステージイベントの模様をお届けしていこう。
「重鉄騎」公式サイト
ステージに登場した安藤氏は重鉄騎について,「Kinectにはファミリー向けのイメージがありますが,本作はコアゲーマー向けに作った作品なので,皆さんがどんなプレイをするのか楽しみです」とコメント。一方の片岡氏は「制作に3年をかけた作品なので,やっと皆さんにお披露目できてすごく嬉しいです」と笑顔で語った。
片岡謙治氏 |
安藤行男氏 |
ひとしきりトークが落ち着くと,安藤氏による重鉄騎のデモプレイがスタート。ここでは,最初のミッション「上陸」の終盤となる,廃墟のニューヨークを舞台にしたステージが披露された。なおこのステージは本邦初公開となるもの。そのためか,集まった来場者はモニターに釘付けだった。
本作が“鉄騎”なる兵器に乗り込んで敵と戦うアクションシューティングであることは,すでにご存じのことだろう。今回はKinect専用タイトルというだけあって,操作に関してはかなり“リアル”な作りとなっている。
例えば,鉄騎のコクピット内での操縦は,実際に腕を前に出してレバーを引くことで行い,上部ハッチを開けるときは腕を頭の上にかざす必要がある。スコープを覗く動作も当然ジェスチャーによって行う。
また“リアルな戦争”を追求している本作では,敵兵士が鉄騎内に直接手榴弾を投げ込んでくるという場面もある。この場合プレイヤーは,内部に投げ込まれた手榴弾が爆発するまえに,ハッチを開けて外に投げ捨てなければならない。もしアタフタして投げ捨てるのが遅れようものなら,もちろんジ・エンドだ。
なお,そういう手榴弾を投げ込まれるシーンでは,敵が鉄騎を登ってくる際の「カツンカツン」という「音」を聞いて察知しなければならない。そのためプレイヤーは常に緊張感を持ってプレイすることになる。
これだけだと,ただ難しい印象しか受けないかもしれないが,筆者が実際にプレイしてみた感想としては,とにかく“キャラクターとの一体感”が半端じゃない印象。コントローラーだけではなく,ジェスチャーも重要な要素となるため,従来の戦争ゲームとはまったく違った没入感があるのだ。これは重鉄騎でしか体験できない感覚であり,そのためだけに本作を買う価値がある,といってもいいくらいだ。
結局,安藤氏によるデモプレイでは,煙に巻かれてゲームオーバーになってしまうという結末を迎えた。煙が充満したときの対処法は今回明らかにされなかったので,実際に自分がその立場になったときにどうすべきか,今から考えておきたい。
これにてステージは終了となった。最後に,片岡氏と安藤氏によるメッセージが送られたので,以下に掲載しておこう。
片岡氏:
ようやく皆様に「重鉄騎」をお披露目することができました。本作はカプコンとフロム・ソフトウェアさんが力を合わせて作ったゲーム性に,マイクロソフトさんのKinectという技術がプラスされた作品です。素晴らしいものに仕上がりましたので,ぜひプレイしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
安藤氏:
本作には,さまざまな(遊び方の)バリエーションが存在します。ほかの人のプレイを見ることで,自分とはまったく違ったプレイ方法を発見できるかもしれません。そのへんも楽しみにしてもらいつつ,プレイしていただけたら嬉しいですね。
今回は,筆者が「重鉄騎」をプレイした模様をビデオカメラで撮影してみたので,そのムービーを本稿の締めとして掲載するので,本作に興味を持っている人はチェックしてみてほしい。
記事中で触れた操作を実際にどのように行うのか確認できるほか,Kinectで操作するとはいえ,操作のメインはコントローラで行うので,それほど頻繁にジェスチャーを行う必要はないのが分かるはずだ。
初の先行体験会ということで,会場には多くの人が集まった |
試遊代を真横から撮った図。ちょうど1.8mくらい離れてプレイしているのが分かってもらえるだろうか |
「重鉄騎」公式サイト
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