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CCP GamesとWhite Wolfが制作する「World of Darkness」は,裏社会に生きるヴァンパイア達の戦いを描いたMMORPG。その片鱗が明らかに
「EVE Online」などを手がけるCCP Gamesの新たなプロジェクトが「World of Darkness」だ。ベースとなったのは,CCPが2006年末に傘下におさめたパブリッシャ,White Wolfの開発/販売するテーブルトークRPG「Vampire: The Masquerade」で,日本にもファンの多い有名なタイトルである。プレイヤーは,“キンドレッド”と呼ばれる(ほかの呼称もあるが)さまざまなクランに属するヴァンパイア(吸血鬼)となって,現代社会の裏側で激しい勢力争いを繰り広げるというものだ。
ゲームの制作そのものはずいぶん前から明らかになっていたが(関連記事),現地時間9月23日,White Wolfはニューオリンズでイベント「The Grand Masquerade」を開催し,開発中のWorld of Darknessを来場者に紹介したといくつかの海外サイトが報じている。
Vampire: The Masqueradeを元にしたゲームとしては,「Fallout」の元開発者達が設立したTroika Gamesが,2004年にリリースしたアクションRPG「Vampire:The Masquerade - Bloodlines」が思い出されるが,同作がシングルプレイ専用だったのに対して,World of DarknessはCCPお得意のMMORPGだ。
公式のものではないが,発表の様子を収めたビデオなどがYouTubeなどで公開されており,セクシーなナイトドレスに身を包んだ女性がヴァンパイアの洗礼を受け,闇の世界へ堕ちていくといった様子が確認できる。もっとも,公開されたムービーは静止画像をつなぎあわせたもので,インゲームのシーンはなく,せいぜいゲームの雰囲気を伝える程度の内容になっている。
ところで,セクシーなナイトドレスで思い出されるのが,CCPがGDC 2010で公開した「Carbon Character Technology」と題されたムービー。そこではNVIDIAのAPEX技術を利用して表現された黒いドレスの女性が,ドレスの裾をひるがえしてリアルに歩くアニメーションが収録されている(関連記事)。この技術がWorld of Darknessに使用されるのかどうかは分からないが,ゲームグラフィックスを大幅に進歩させるものとして期待したい。
YouTubeで公開されたCarbon Character Technologyのムービーを以下に掲載するので,シミュレートされた衣服の様子などを確認してほしい。
World of Darknessは2012年の正式サービス開始を予定となっており,ゲームの姿を我々が見られるようになるのも,しばらく先のことになりそう。MMORPGの中でも,ちょっと大人向きな変わったテーマを扱っているだけに,今後も注目だ。
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World of Darkness
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