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「LEVEL5 VISION 2010」レポート(後編):「レイトン教授VS逆転裁判」をはじめとしたレベルファイブの新作タイトルには,名だたるクリエイター達が続々と参加
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「ミステリールーム」の音楽は古代祐三氏が担当
“2人の仮説は真実にたどり着くのか──”というテーマの本作について日野氏は,このタイトルを「空想推理ゲーム」「まったく新しいスタイルのアドベンチャーゲーム」と説明し,実際のゲームシステムをムービーで紹介した。
ゲームは,手がかりとなるアイコンを組み合わせて再現フィルムを構成しながら,2人の推理を確認していく。再現フィルムの流れに応じて事件は刻々と変化していくが,時にはわざと間違ったアイコンを使うことによって,解明の糸口を得られる場合もあるという。試行錯誤の末にうまく仮説を立てられたら,2人の捜査官の意見を聞く,というのが大まかなゲームの進行方法だ。日野氏は「テレビのドキュメント番組などで使われる再現フィルムを自分で作って,これでいいのかな? とやってみる」と,ゲームシステムの紹介をまとめた。
日野氏は「発表から長い持間が経ってしまい,お待たせしていますが,非常に面白い内容になっています」と本タイトルの紹介を終えた。
コミュニティ機能の強化でより楽しくなる
モバイルゲームポータルサイト「ROID」
同じく12月9日,「ROID」に「3Dアバター」「友達リスト」「公式コミュニティ」「あしあと」「日記」などが実装され,コミュニティ機能が大幅に強化されるという。日野氏によると,これらの機能に対応した完全新作タイトルを多数提供していくとのこと。合わせて「劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ来襲」が公開される12月23日には,シリーズ初の携帯アプリ「イナズマイレブン ダッシュ」が配信されることも紹介された。
またレベルファイブが主催するゲームコンテスト「ゲーコン2000」に,2010年から新たに「ゲーム企画部門」が新設され,さらにiPhone/Android用ゲームの募集が追加されたことが,あらためて紹介された。日野氏は,次回の応募締め切りが2010年12月末日であると告げ,「我々と一緒に楽しいゲームを世に送り出していきましょう」と呼びかけた。
ROIDの人気コンテンツ「キャバ嬢っぴ」が3DSに
漫画/アニメから豪華なゲストキャラが来店
「キャバ嬢っぴ for Nintendo 3DS」ゲストキャラ
・「笑ゥせぇるすまん」喪黒福造
・「サラリーマン金太郎」矢島金太郎
・「ルパン三世」ルパン三世,峰不二子
・「のだめカンタービレ」千秋真一
・「範馬刃牙」範馬勇次郎
・「あしたのジョー」矢吹丈
・「賭博堕天録カイジ 和也編」伊藤開司
モバイル版「キャバ嬢っぴ」ゲストキャラ
・「のだめカンタービレ」シュトレーゼマン
・「GTO」鬼塚英吉
・「働きマン」松方弘子
また豪華なゲストキャラに関しては「業界でも話題となっており,キャラクターゲームの『スーパーロボット大戦』といっていいかも」と述べて会場を沸かせた。なお,このゲストキャラ陣は,ゲーム内でも超VIPとして登場するとのこと。
初のサスペンスタイトル「タイムトラベラーズ」は
面白さとセールスの両立を目指す
また上映されたムービーに使った映像は,3DSの開発環境で実際に動作しているものをキャプチャして作ったとのことで,実際には立体映像で見ることも可能だという。イシイ氏は,「近いうちに,立体映像でお見せできる機会を作りたい」と付け加えた。
さらにイシイ氏は,本タイトルについて以下の2つの宣言を行った。
「『タイムトラベラーズ』は,僕にとってはレベルファイブに移籍して初めてのタイトルです。日野のプロデュースを受けて,より多くの人に届けるため,新しいゲームデザインや表現を追求しています。これまで内容は面白いけれど,もっと売れるべき……という“寂しい励まし”をもらう機会が多かったのですが,今回はそれを返上できればな,と思っています」
「本当は,もっといいたいことがある」とイシイ氏は述べ,次の機会にはストーリーやキャラクターについて,じっくり話をしたいとまとめた。
以上の発言を受け,日野氏は「イシイジロウがどのようにストーリーを紡ぎ,面白い作品を作っていくか,プロデューサーとしてしっかりサポートします。満点の評価を得る一方で,50万本,100万本のセールスに結びつくタイトルにしていきます」と力強い意気込みを見せた。なお日野氏によると,イシイ氏はウィークデーは東京オフィスで,週末は福岡本社で精力的に制作作業を進めているそうだ。
自分なりの生き方を見出すRPG「ファンタジーライフ」は
プラットフォームがニンテンドー3DSに変更
日野氏は,本タイトルの特徴を「“アバター”キャラを作成し,20種類ある職業の中から“ライフ”(職)を決め,自分だけの生き方を楽しむゲーム」と紹介。プレイヤーは自分なりの生活を進めると小さなエンディングを迎え,それに応じた「ライフの歌」を手にする。そして,プレイヤーはさらに大きなエンディングを目指すことができる。
またゲームの世界が,植松伸夫氏による21曲のボーカルテーマ曲と,ブラウニーブラウンが描く温かなグラフィックスによって描かれていくことも紹介された。
また多くのボーカル曲を作ることに触れ,アイデアが被らないようにしていることや,バトル時の音楽もカッコいいだけでなく,楽しく愉快な感じがプラスされるよう配慮していることなどが紹介された。
植松氏は,シナリオやキャラクターのイラストを見てイメージを膨らませながら作曲作業を行っているとのことで「ゲーム内のイメージとうまく重なると,しめた! と思います」と感想を述べ,「自分のターニングポイントになるような作品にしたい」と意気込みを語っていた。
日野氏によると,植松氏の作曲スピードは非常に速いとのことで,ゲーム開発も負けないように急ピッチで進めているという。さらに日野氏は「2011年のビッグタイトルにしたい」と続けたのち,本タイトルのイメージイラストを手がけるのが,天野喜孝氏であることをあらためて紹介した。日野氏によれば,これまた今までの天野氏の作風とは一風変わったものになるようだ。最後に日野氏は「ファンタジーライフ」を「これまでRPGを作ってきた人達による,新しいものを作り出そうとする試み」とまとめた。
レベルファイブとカプコンのコラボ企画
「レイトン教授VS逆転裁判」の題材は“魔女裁判”
ムービー上映後,日野氏は,本タイトルがレベルファイブの「レイトン教授」シリーズとカプコンの「逆転裁判」シリーズのコラボレーション作品であることをあらためて紹介。両シリーズのキャラクターが共演するのはもちろんのこと,“ナゾ”と“ムジュン”という,それぞれのキーワードが交錯するようなタイトルになるとの説明がなされた。
巧氏は「逆転裁判」シリーズ本編ではできないことを考えたときに“魔女裁判”というキーワードを思いついたと述べる。そこには“魔法の存在を信じている世界で,裁判を行ったらどうなるか?”,また“ファンタジー冒険活劇である「レイトン教授」シリーズとの相性もいいのではないか?”といった思惑もあったという。
また日野氏は,上記のムービーに使用する音声を収録したエピソードを披露し「巧さんほどリテイクを出す人は初めて。非常にこだわりの強い人だと感じた」と,巧氏の手がけるシナリオへの期待をのぞかせた。
巧氏も「ほかのゲーム企業と合作するのは初めてのケースです。どんなゲームができるのかワクワクしています。いいゲームが作れるよう,頑張ります」と意気込みを見せた。
日野氏もまた「『逆転裁判』としても『レイトン教授』としても“本物”といわれるような,さらに壮大な──テレビシリーズ同士がコラボレーションして映画になったような──作品を目指します」と述べる。
発表会の最後では,今後レベルファイブが既存のプラットラットフォームに加えて,ニンテンドー3DSにも注力していくことを宣言。続けて同社の海外展開の一環として,北米のロサンゼルス・サンタモニカに,レベルファイブ インターナショナルを開設したと発表した。
日野氏は「今後もレベルファイブは,ゲーム業界を面白く盛り上げ,多くの人に驚きを与える存在でありたいです。2011年には3DSが登場しますし,そのあとも新しいハードウェアが出てくることと思います。そういった新しい次元に向けて,力強くステップしていきたいと考えています」と述べ,発表会を締め括った。
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レイトン教授VS逆転裁判
- 関連タイトル:
ミステリールーム
- 関連タイトル:
ガールズRPG シンデレライフ
- 関連タイトル:
タイムトラベラーズ
- 関連タイトル:
ファンタジーライフ
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