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カプコン 巧 舟氏のトークで多いに盛り上がった「レイトン教授VS逆転裁判」の発売記念イベントをレポート
イベントでは,逆転裁判パートのディレクターを務めたカプコン 巧 舟氏がトークライブにて,本作に関するさまざまなエピソードを惜しげもなく披露していた。本稿では,その模様をお伝えしよう。
逆転裁判パートのディレクター カプコンの巧 舟氏 |
司会は「レイトン教授VS逆転裁判」のプロデューサー 竹下博信氏。「今日は裏方に徹します」と控えめだったが,非常に軽快な進行で来場者を楽しませていた |
イベントの冒頭では,巧氏が本作の概要を説明。加えて,なるほどくん(成歩堂龍一。「逆転裁判」シリーズのキャラクター)と協力したり,時には対決したりするという,レイトン教授のさまざまな魅力を見せたかったと,本作において注力した部分を紹介した。 また巧氏は,本作の特徴でもある「魔女裁判」についてもコメント。「逆転裁判」シリーズはこれまで,証人となるほどくんが1対1で対決していたが,今回は複数の証人を一度に相手する「群衆尋問」を採用している。巧氏によると,これは「中世ヨーロッパにあった魔女裁判のカオスな感じ」をイメージしたシステムなのだという。
なお本作は,魔法が使える世界が舞台となっているが,これはある意味“なんでもアリ”ということであり,有罪/無罪を立証するのが難しい。つまり,どうすれば裁判に勝てるのか,ということが分からないということである。巧氏の狙いはまさにそこにあったようで「みんなが何も分からないところからストーリーが始まったら面白いんじゃないか」と,シナリオの見どころを話していた。
GAMESマーヤ店長の秋谷久子さんからは,レベルファイブ代表取締役社長/CEO 日野 晃博氏からのメッセージも披露された。
「『レイトン教授VS逆転裁判』は,巧さんというすばらしいクリエイターを活かした作品にしたいと思い,カプコンさんと協力して作りました。おかげさまで2タイトルのコラボ作品として,きちんと面白い作品として作ることができましたし,僕としては大成功だと思っています。これを言うとカプコンさんに怒られてしまうかもしれませんが,これまでの『逆転裁判』よりも『逆転裁判』している作品だと思います。ソフトを買ってくれた方は,家に帰ってからゆっくりと楽しんでください」
続いては来場者による質問コーナーへ。ここでは,筆者が取材したうえでとくに印象に残った,来場者と巧氏のやりとりを抜粋してお届けしよう。
「レイトンとなるほどくんをコラボさせるにあたって気をつけたことは?」という質問に対して,巧氏は,「両シリーズのファンが交流できるという点がコラボレーションの楽しみなので“両方が本物”というのが作品のテーマだった」と回答。どちらかに比重を置くのではなく“釣り合う”ようにすることを心がけたと話していた。
また,「逆転裁判」シリーズの真宵が8年ぶりの登場となる本作において,真宵のエピソードを書くにあたって大変だった部分はあるかという質問では,「なるほどくんと真宵ちゃんは,僕の中では“素”で書いてる感じなので,ブランクは感じなかった」と即答。「自分と一体化しているのが真宵ちゃんとなるほどくんなので,皆さんにもすんなり遊んでいただけると思います」と話していた。
ファンなら思わずニヤリとするようなネタは入っているのか,という質問では「そういうのは昔のシーンからコピペしてきましたから(笑)」と冗談めかして前置きしつつ「ファンの方に喜んでもらえるような仕掛けはいっぱいありますから,期待していて下さい」と答えていた。
このようなやりとりが続いて,質問コーナーは終了。イベントの後半では,巧氏と日野氏のサイン入りポスターがプレゼントされるジャンケン大会も実施され,イベントは大盛況のうちに締めくくられた。
「レイトン教授VS逆転裁判」公式サイト
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