「シリアス・サム」ワールドに新たな展開。横スクロールからRPGまで，Croteamとインディディーズ系のデベロッパが協力して，新作3本を開発

　「Serious Sam」シリーズで知られるクロアチアのCroteamとパブリッシャのDevolver Digitalが，Serious Samの世界観を使用した新作を3本も発表したと，欧米の各メディアが報じている。これは，同社がインディーズ系のデベロッパに委託する形で制作されるもので，「Serious Sam Indie Game Series」と呼ばれている。現在Croteamが開発を行っているシリーズ最新作「Serious Sam 3: BFE」とは方向性の異なる，Serious Samワールドの新たな展開が進められていく模様だ。


　発表されたゲームは，PCおよびコンシューマ機向けの横スクロールアクション，「Serious Sam: Double D」，モバイル向けの横スクロールアクション，「Serious Sam: Kamikaze Attack!」，そして2DのRPG「Serious Sam: The Random Encounter」の3本。

　インディーズ系のデベロッパと協力してジャンルやプラットフォームの拡大を狙った，ユニークな広報キャンペーンであるともいえそうだ。各タイトルに関しては概要が公開された程度だが，それぞれ以下のようなものになっている。

Croteam公式サイト

　　■Serious Sam: Double D

　Xbox Live向けの「Shoot 1 UP」などを制作したMommy's Best Gamesが開発する「Serious Sam: Double D」は，手描きのような独特のアートスタイルが光る作品だ。「Gun Stacker System」という，複数の武器を組み合わせてパワーアップさせるというシステムを持ち，強力になった武器による破壊が楽しそうだ。ジェットを足につけて空中を飛び回るといった，オリジナルの敵も登場するようだ。


　　■Serious Sam: Kamikaze Attack!

　Be-Rad entertainmentというデベロッパが作る「Serious Sam: Kamikaze Attack!」は，腕に爆弾を装着したまま突撃してくる頭のないクリーチャーとしておなじみの，「カミカゼ・ウォーリア」を主人公にしたもの。サムのいる最後のマップにまで，とにかく突き進んでいくのが目的だ。マップは強制スクロールで，プレイヤーはジャンプなどで難関を切り抜けていく。こちらも，クレヨン画のようなアートが特徴的だ。


　　■Serious Sam: The Random Encounter

　「Serious Sam: The Random Encounter」はターン制で戦うRPGで，サムのほかに，シムとセムという2人のキャラクターが登場する。RPGにしては敵が多いのも本作の特徴だという。それ以上の内容については不明だが，開発を行うのは，「Super Crate Box」（関連記事）というゲームを開発したことがある，オランダのVlambeerだ。