プレイレポート
本日ついにオープンβテストがスタート! アラリオが贈る“もう一度熱狂したい大人達”のためのMMORPG「アスタリア」プレイレポート
「アスタリア」公式サイト
イラストレーターに,「リネージュ2」などを手がけたチョン・ジュンホン氏,音楽には「信長の野望」シリーズなどで知られる山下康介氏を迎えており,新作タイトルの中でも早くから注目されてきたタイトルである。
4Gamerの注目タイトルランキングでも一時期,かなりの高順位に躍り出たことがあり,動向が気になっている人も多いのではないだろうか。
そんなアスタリアのキャッチコピーは,「もう一度熱狂したい大人達に贈るファンタジーMMORPG革命」だ。このキャッチコピーを含め,個人的にも以前から気になっていたタイトルであったが,このたびアラリオ本社にて本作のテストプレイを行ってきた。結論から述べると,全体的にまだまだ開発途中といった感はあったが,取り急ぎゲーム概要や特徴など,現状で分かったことをお伝えしていく。
オーソドックスな作りで
ソロ/マルチどちらでも楽しめるMMORPG
ひと口にMMORPGといってもさまざまなタイプがあり,とくに昨今のMMORPGは,ノンターゲッティング戦闘やら,何十種類ものスキルを駆使するやらといったハイスペック化が著しいが,アスタリアはPvPに主眼を置いた,全体的にシンプルかつベーシックな作りになっている。キャッチコピーにもあるように,一度MMORPGから離れてしまった人も含め,幅広いプレイヤー層がすんなり遊べる。
操作方法は,マウスクリックで移動/攻撃を行い,ファンクションキーでアイテムやスキルを繰り出していく。W/A/S/Dやカーソルキーでの移動には,筆者がプレイした時点ではまだ対応していなかった。
キャラクターの作成時に選択できるクラスは,「ヒューマンナイト」「ヒューマンロード」「ヒューマンプリースト」「エルフナイト」「エルフウィザード」の5種類。それぞれ男女別のモデリングが用意されており,髪形やフェイスタイプも変更できる。ここのグラフィックスは,なかなかのクオリティだ。
ヒューマンナイト |
ヒューマンロード |
ヒューマンプリースト |
エルフナイト |
各クラスの特徴は,だいたい名前のイメージどおりである。補足する点としては,「ヒューマンロード」が唯一“ギルド”を設立可能なクラスとなっていることがある。懐かしの「リネージュ」(第1作)を思わせるクラスだ。
また,現時点では未実装のスキルが多く,クラスによってはレベル50弱に到達するまでに,1種類のスキルしか用意されていないものもあった。このへんはβテスト開始時までに改善されることに期待したい。
キャラクターを作成すると,まず最初に“ラブス島”と呼ばれる場所で,チュートリアルを兼ねた初心者クエストを行うことになる。頭上に“!”や“?”マークが付いたNPCを辿っていくと,クエストを通じて冒険エリアが次第に広がるという,定番のゲーム展開だ。
ラブス島でレベル10前後までキャラクターを育てると,いよいよ大陸本土へ移動することになる。このとき「メシナ港」「ジプシーの村」「シャステル村」という,難度の異なる3拠点から移動先を選べる仕組みだ。モンスターの強さそのものは大きく変わらないのだが,アクティブ系のモンスターの出現率が違っており,プレイヤーのMMORPGのプレイ経験に応じて選べるようになっている,とのこと。どの拠点を選んだキャラクターも,やがては合流することになるが,知人と一緒にプレイするのなら,どこへ行くかを決めておくのがよさそうだ。
また,レベル20前後からインスタンスダンジョンへ挑戦できるようになる。内部はモンスターどもが待ち受けており,道中では中ボスが幾度も立ちふさがる。もちろんラストには大ボスが待ち構えており,倒せばレアなアイテムが手に入る。
アスタリアでは,最大で10名によるパーティ編成が可能なので,これらのインスタンスダンジョンは,みんなでワイワイ楽しむのに向いていそうだ。モンスターからのドロップアイテムはパーティリーダー全取得と,パーティメンバー順番配分の2種類が選べる。
レベルアップのペースは全体的に早めとなっている。過去に実施したプレオープンβテスト(4日間)の際も,レベル30〜40まで到達した人が大勢いたとのことだ。
PK行為に比較的優しい(?)ペナルティシステム
MMORPGとしてはオーソドックスな作りのアスタリアだが,PvP関連のシステムが積極的に盛り込まれていく予定だという。フィールドエリアでのPKが可能で,ペナルティやリスクが比較的緩めとなっているのが,その主な特徴だ。
PK“された場合”のペナルティから見ていくと,ホームポイントへ強制帰還するものの,経験値やゴールドの消失はない。武具の「強化」を行っている場合に限り,そのランクに応じた「結晶体」(強化を実体化したもの,といったところ)を一定確率で落とし,強化が失われることになる。逆に,PKを行ったキャラは奪った結晶体をショップに売ることで,金策ができるというわけだ。
ちなみに強化した武器防具を一切持っていないプレイヤーキャラクターをPKしても,結晶体を一応落とすのだが,これは売ってもほとんどお金にならない。
一方,PKを行う側に関してだが,PK行為を重ねることで「性向」と呼ばれるパラメータが「Lawful」から「Chaotic」へと変化していき,値によってはお尋ね者の「赤ネーム」状態となる。
赤ネームのキャラクターに対しては,仮にPKを行っても性向が変化しないので,PKKからいつ攻撃されてもおかしくない,緊張感あふれるプレイとなりそうだ。このあたりは「ウルティマ オンライン」にも通じるシステムである。
また,Chaotic寄りのキャラクターは,被PK時に結晶体を落とす確率が高くなる。とはいえ性向に関しては,通常のモンスターを倒し続けることで,それほど手間をかけずにLawfulへ戻すことも可能だ。PKのリスクは,他タイトルと比べそれほど高くなさそうである。
ちなみにワールドマップ内は,PKが可能なエリアと不可能なエリアが明確に分けられている。これはマップの名前の色で判別でき(赤:PK可,緑:PK不可),PKが不安だというプレイヤーも,エリアに気をつけていれば安全なプレイが可能だ。なお,Lawfulのキャラクターであっても,あえてPK可能なエリアへ赴いてPKを狩る,PKKプレイはできる。
本日(2月16日)15:00オープンβテストが開始予定
現在は正式サービスを迎える前ということもあり,スキルをはじめ未実装機能がまだまだ目立つ印象。今後はクエストやギルドバトルなど,コンテンツの追加・拡充が予定されている。
日本版のローカライズでは韓国版と比べてバランスを大きく変えているようで,過去のテストのフィードバックを踏まえ,現在進行形でNPLUTOと協議を進めているようだ。まだまだこれからといったタイトルなので,今後の展開を見守っていきたい。
繰り返しになるが,「アスタリア」は本日(2月16日)15:00にオープンβテストが開始される予定だ。短時間のプレイでも楽しめるMMORPGを探している人は,さっそく今日からアスタリアのOBTに参加してみよう。
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