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“ファルコムjdkバンド2011 サマーライブ in ニコファーレ”レポート:jdkバンドおよび柿原徹也さん&水橋かおりさんへのインタビューも掲載
昼と夜の二部公演で行われた本イベントのうち,本稿では夜の部のjdkバンドライブレポートと,柿原徹也さんと水橋かおりさんが出演したトークショウの模様をお伝えしよう。また,イベント終了後に実施された,メディア合同のインタビューも合わせて掲載している。掲載まで間が空いてしまったが,柿原さんと水橋さん,そしてjdkバンドのメンバーにそれぞれ,イベントに出演した感想などを聞いてきたので,ぜひ最後まで読み進めてほしい。
「ファルコムjdkバンド2011 サマーライブ in ニコファーレ」特設サイト
このライブでは,昼夜それぞれ250枚の“リアルチケット”(会場の入場券)が用意されたが,発売開始からわずか1時間で両公演ともにソールドアウト。また,ニコニコ生放送で中継された夜の部については,有料放送ながら7万3611人もの“来場者”が視聴した。もちろん,会場は開演前からかなりの熱気に包まれていた。なお,今回のjdkバンドの編成は以下のとおり。
イカルス渡辺さん(ボーカル)
小寺可南子さん(ボーカル)
水谷美月さん(ヴァイオリン)
井上央一さん(ギター)久次米真吾さん(ギター)
上倉紀行さん(キーボード)
榎本 敦さん(ベース)
岡島俊治さん(ドラム)
ライブの演出には,ニコファーレの全壁面に配置されたLEDディスプレイを活用し,日本ファルコム作品のビジュアルイメージや,ステージで演奏しているバンドメンバーの映像が表示されたほか,ニコニコ生放送の視聴者からのコメントも,逐次LEDディスプレイに表示されていた。
視聴者からのコメント投稿によって,スクリーン上にいわゆる“弾幕”が映し出されるなど,一般的なライブハウス/クラブとは一線を画す演出がふんだんに盛り込まれており,出だしからオーディエンスのテンションは一気に跳ね上がっていた。
「Inevitable Struggle」の演奏後には,ボーカルの小寺可南子さんが登場し,来場者と視聴者に向けて挨拶。「ニコファーレも,ニコニコ生放送を見ているみんなも一緒に盛り上がっていくぞー!」とあおりを入れて,「Way Of Life」を歌い上げた。
そのあとは,小寺さんがもう一人のボーカルであるイカルス渡辺さんを招き入れる。イカルスさんは,ニコニコ生放送での視聴者数が,2曲目の時点で1万6000人を超えたことに触れ,「なんだか大きな会場で歌っているみたいだね」「さっきからコメントが気になって仕方ない」と話す。そのあとは,「俺たちのレジェンド」「Mighty Obstacle 〜The Wind of Zemeth」の2曲を連続で披露した。
8曲を終えたところで,再び小寺さんが登場してのMCタイムとなる。
まずは,2011年9月29日に発売予定のPSP用ソフト「英雄伝説 碧の軌跡」の予約数が20万本を超えたことが発表された。また,jdkバンドは今後いくつか「碧の軌跡」関連イベントに参加するそうで,東京ゲームショウ2011への参加をほのめかすような発言もしていた。
MCタイムのあとには,お待ちかねの新曲「碧い軌跡」が披露され,会場はますますヒートアップ。続いての10曲目はイカルスさんが登場し,なんと女性ボーカル曲の「星の在り処」を見事に歌い上げた。続いての「I swear...」では,小寺さんがメインボーカルを担当し,バイオリンの水谷さんがコーラスとして加わって,楽曲に花を添えていた。
そして,ラストの「Release Of The Far West Ocean」では,来場者達が拳を突き上げたりジャンプしたりしつつ,全員での大合唱となって大いに盛り上がった。しかし,これで終わりになるわけがない。フロアからはjdkコールが巻き起こり,アンコールへと突入。
そのコールに応え,jdkバンドのメンバーが再び登場し,「May Be It Was Fated」「Cry For Me, Cry For You」の2曲が演奏された。
そして最後に,小寺さんとイカルスさんのダブルボーカルで「銀の意志 金の翼」を歌い上げ,1時間30分を超える熱いライブを締めくくった。
●「ファルコムjdkバンド2011 サマーライブ in ニコファーレ」(夜の部)セットリスト
01.Inevitable Struggle(英雄伝説 零の軌跡)
02.Way of Life(英雄伝説 零の軌跡)
03.俺たちのレジェンド(イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ)
04.Mighty Obstacle 〜The Wind of Zemeth(イース6)
05.A Light Illuminating The Depths(英雄伝説 零の軌跡)
06.Formidable Enemy(英雄伝説 零の軌跡)
07.Innocent Primeval Breaker(イース7)
08.To Make The End Of Battle(イース2)
09.碧い軌跡(英雄伝説 碧の軌跡)
10.星の在り処(英雄伝説 空の軌跡FC)
11.I swear...(英雄伝説 空の軌跡SC)
12.Release Of The Far West Ocean(イース6)
アンコール
13.May Be It Was Fated(英雄伝説 空の軌跡SC)
14.Cry For Me, Cry For You(英雄伝説 空の軌跡 the 3rd)
15.銀の意志 金の翼(英雄伝説 空の軌跡SC)
柿原徹也さんと水橋かおりさんによるトークショウに,近藤社長が電話で飛び入り? 水橋さんMCのWebラジオ番組も急遽決定
最初に,水橋さんが登場したのだが,水橋さんはなんと,マスコットキャラクター“みっしぃ”の着ぐるみを着ての登場。続いて柿原さんがステージに上がり,お待ちかねのトークがスタートした。
柿原さんは,正統派の主人公であるロイドについて,「何を決め手にして役作りをすればいいか考えました」と当時を振り返っていた。あらためて設定の相互関係に着目して,役に取り組んだそうだ。
また,「零の軌跡」発売後に制作されたドラマCDの収録で,ほかのキャストとの掛け合いを経験したことで,ゲームの世界観に触れられたとも語っていた。
次は,水橋さんにティオへの印象について質問が飛んだ。水橋さんは,キャラクターの中でティオが一番好きで,「零の軌跡」でティオを演じることが決まったときには,「空の軌跡」をプレイしていたときのことを思い出したそうだ。水橋さんが「そちらにもティオやロイドが出ているんですよ」と話すと,それを聞いた柿原さんは「よく知っていますねぇ」と感心していた。
小寺さんは,水橋さんに「小寺さんですよね?」と聞かれるが,「ティオ役の水橋かおりです」と名乗り続ける。「じゃあ,ティオのセリフを言ってみてよ」と水橋さんに振られると,「正直……面倒くさいです」と素っ気なくしゃべり,さらに関西弁で同じセリフを繰り返し,来場者達を喜ばせていた。
小寺さんからは,「英雄伝説」関連イベントとして,2011年10月9日に「英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION」の上映会が調布市グリーンホールで行われることが告知された。
当日はエステル役の神田朱未さん,ヨシュア役の斎賀みつきさんらによるトークショウや,jdkバンドによるスペシャルライブも行われるそうだ。
なお,チケットの一般販売は8月27日の10:00から行われる。詳細は公式サイトの「こちら」のページで確認してほしい。
また「英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION」の上映会は,シネマサンシャイン池袋,立川シネマシティ,テアトル梅田でも,10月15日〜10月29日の2週間にわたり行われる予定とのこと。
そのほか小寺さんからは,日本ファルコムのトリビュートアルバム「トリビュート・オブ・ファルコム」が2011年10月26日に,マキシCD「銀の意思 金の翼」が2011年11月24日にリリースされると告知された。ちなみに,jdkバンドが参加しているかどうかは「買ってからのお楽しみ」だとか。
稲垣氏からは,2011年9月に開催される東京ゲームショウ2011に「碧の軌跡」が出展されることと,会場で配布予定のグッズが2つ発表された。
一つ目は,「碧の軌跡」ロゴ入りトートバッグ。ただのバッグではなく,付属のLEDライトで光らせられるというギミックつき。もう一つは,みっしぃのぬいぐるみで,トートバッグの中に入るくらいのサイズだった(というか,最初はバッグの中に入れられていた)。もちろん,いずれも無料である。
次に話題に上がったのは,「碧の軌跡」は「零の軌跡」からどう変わったのかというもの。稲垣氏は一例として“スキップ機能”を挙げた。なんでもこの機能を使うと,ボタン一つでアーツや一斉攻撃をスキップして,すぐに戦闘を終わらせられるそうだ。
水橋さんは「みんながしゃべっているのを毎回見たい」と述べていたが,柿原さんは「あったほうがいいです」とコメント。なんでも,戦闘中のセリフを聞くと,“めちゃくちゃ声を出して苦しかった”アフレコを思い出してしまうのだそうだ。
まずは柿原さんが,ゲーム内で遊べるミニゲーム「ポムっと!」をプレイ。対戦相手はロバーツ,ミシェル,ティオの3人で,その中から一番強いとされるティオと対戦した。
柿原さんは何度かピンチに陥る場面もあったものの,次第にコツをつかみ,連鎖で相手を追い詰めて見事勝利。これを見ていた水橋さんは「さすがですね。主人公補正がかかっているだけあるなあ」とコメントし,会場の笑いを誘っていた。
続いては水橋さんが,宝箱の中に隠れている敵との戦闘を体験。しかし,稲垣氏の用意したデータは,パーティーメンバーはレベル50前後に対して,敵のレベルは85とかなりの差があるものだったため,案の定,敵にボコボコにされて全滅という結果となってしまった。
このほか,「零の軌跡」や「碧の軌跡」を題材にしたクイズも出題された。柿原さんに出題されたのは,「零の軌跡,蒼の軌跡に登場するマスコットキャラクターは?」というやさしいものだったのに対し,水橋さんには,「エプスタイン財団の本部がある,レマン自治州を訪れたことが明確に描写されているキャラクターは?」という,ちょっと(?)難しい問題が出された。しかし水橋さんはすぐに答えて,英雄伝説シリーズをかなりやり込んでいることを証明してみせた。
ステージでは,Webラジオ番組で水橋さんがメインパーソナリティを務め,『碧の軌跡』の発売に合わせて放送予定という話でまとまっていた。今後続報などが発表されると思うので,楽しみに待っていてほしい。
最後に水橋さんが「『英雄伝説 碧の軌跡』にぜひご期待ください。ストーリーも核心に触れてくるので,楽しみに待っていてほしいです。今日はどうもありがとうございました」と挨拶し,ライブとトークショウ,合わせて3時間近くに及んだイベントの幕を下ろした。
■柿原徹也さんと水橋かおりさんへのインタビューは「こちら」
■jdkバンドメンバーへのインタビューは「こちら」
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